2022年9月の夜空†
2022年天文現象、行事メモ
※月齢は21時の値(こよみの計算 - 国立天文台暦計算室にて計算、未明の現象は前日の月齢とする)
今月の一番星は何?†
(茨城付近では、日没は午後6時ごろ〜午後5時半ごろ、日暮れは午後6時半ごろ〜午後6時ごろとなります。)
※参考:こよみの計算 - 国立天文台暦計算室(日の出入り・南中時、薄明・薄暮) 計算地点:ふれあいの里天文台
※夜明・日暮の時刻は太陽の中心高度が-7°21′40″となる時刻 参考:こよみ用語解説 太陽や月などの運動 - 国立天文台暦計算室
月日(曜日) | 夜明 | 日の出 | 日の入 | 日暮 |
9月 1日(木) | 04:36 | 05:08 | 18:09 | 18:41 |
10月 1日(土) | 05:01 | 05:31 | 17:25 | 17:55 |
夕空(日暮れの頃)の見時†
空の高いところ、ほとんど真上に白く輝く、こと座の一等星ベガが昇り、金色にまばゆく輝く、うしかい座の一等星アルクトゥルスは西に傾いています。南東の低空には土星が昇っていて、宵の頃には、東の空に木星が昇ってきます。
- 9月 3日(土)夕方の南の低空で、月(月齢7.2)がアンタレスに近づく
- 9月 8日(木)夕方の南東の低空で月(月齢12.2)が土星に近づく
- 9月11日(日)頃、夕方の東の超低空に木星が見え始める
- 9月11日(日)夕方の東の超低空で、月(月齢15.2)が木星に近づく
- 9月30日(金)夕方の南西の低空で、月(月齢4.6)がアンタレスに近づく
三日月†
半月(上弦)は、 4日(日)03:08、三日月は、28日(水)で、 8月29日(月)〜9月 3日(土)、9月27日(火)〜10月 2日(日)は、西空に三日月形の月が見られます。
- 10日(土)18:59
- アメリカの民間伝承による満月の名前(旧メイン州農暦によるブルームーン計算法)
- Harvest Moon, Full Corn Moon, Fruit Moon, Nut Moon, Barley Moon, Moon of the Black Calf, Moon When the Plums are Scarlet(ハーベスト・ムーン、フル・コーン・ムーン、フルーツ・ムーン、ナット・ムーン、バーレイ・ムーン、ムーン・オブ・ブラック・カーフ、ムーン・ホウェン・ザ・プラムス・アー・スカーレット)
- 現行アメリカ農暦(Farmers’ Almanac、Old Farmers’ Almanac 現在発行版)による満月の名前
- 9月 Full Corn Moon(別名:Barley Moon) コーン・ムーン〜とうもろこしの収穫の頃の月
今月の惑星†
- 土星(0等)は、夕空の南東の空に昇っています。夜が更けるに従い、東の空から木星、火星が昇ってきて、夜半には、3つの惑星が雄大に並ぶのが見られます。
- 木星(−3等)は、午後7時半頃〜午後5時半頃、東の空に上ってきます。右側(西側)に土星、左側(東側)に火星があり、土星に少しずつ近づいていきます。
- 火星(0等)は、午後10時半頃〜午後9時頃、北東の空に昇ってきます。右側(西側)に木星、土星があります。わずかに、木星から離れていきます。
- 金星(−4等)は、午前4時頃〜午前5時頃に東の低空に昇ってきます。10月23日(日)の外合に向け、だんだん太陽に近づいて、見づらくなっていきます。
- 水星(0等〜2等)は、上旬は、日没直後の西の極超低空にあって、すぐに沈み、太陽に近く見ずらいです。月末には、日の出直前の東の極超低空に出てきます。
夕方の東の低空に土星が見え始め、高度を上げていきます。
夜が更けるとともに、東の空から木星、火星が昇り、夜半にはこれらの惑星が、大空に離れて並ぶ様子が見られます。
9月 8日(木)〜9月16日(金)には、この並んでいる惑星の近くを月が通っていきます。
- 9月 8日(木)夕方の南東の低空で月(月齢12.2)が土星に近づく
- 9月11日(日)夕方の東の超低空で、月(月齢15.2)が木星に近づく
- 9月16日(金)夜半の東の低空で、月(月齢20.2)が火星に近づく
- 9月27日(火)木星衝
見やすい星座†
※宵の空(20時ごろの星空)での見え方です。
天頂に、こと座の一等星ベガ、はくちょう座の一等星デネブ、わし座の一等星アルタイルで構成される夏の大三角形があり、雄大な直角三角形を作っています。S字型のさそり座は南西に沈み、南斗六星のある、いて座も沈みかけています。東の空は、普段の明るい星の少ない秋の星空ですが、今年はひときわ眩く光る木星が輝いています。
天文現象と関連行事†
双眼鏡、小望遠鏡のある人は†
- 下弦〜三日月となる、9月18日(日)〜9月28日(水)は、星雲星団、天の川の見頃となります。
- 秋の四辺形(ペガススの四辺形)の一つの星から、3つ、3つとたどって、アンドロメダの膝頭の星の少し離れて隣に、アンドロメダ座銀河M31があります。私たちの銀河のお隣の銀河です。双眼鏡でやっと全景が入るほど大きな天体ですが、非常に淡いため、真ん中の明るい部分しか見えません。双眼鏡では、何かモヤッとしたものがあるかもしれないくらいの見え方です。230万光年彼方の天体から、230万年かけて到来した光です。ぜひ、確認してみてください。
- 秋の星座、みずがめ座の球状星団M2は、これから見どきです。
- 秋の星座、ペガスス座の鼻先の球状星団M15も、これから見どきです。
- さそり座のしっぽの付近から夏の大三角の真ん中を通り、北のカシオペヤ座まで、夏の天の川の川下り、天の川は天頂付近を通ります。寝転がりながらの観望がおすすめです。ぜひ、挑戦してみてください。
- いて座の、散開星団と散光星雲の重なったM8、球状星団M22、散光星雲M20と散開星団M21を含む星の集まり、星の集まりの大きな領域M24、小さく星が集まるM25、こちらはそろそろ見納めです。
- や座の矢羽根の斜め上のコートハンガー、散開星団Cr(コリンダー)399、ぜひ、確認してみてください。
- や座も双眼鏡で確認してみましょう。
- ヘルクレス座にある球状星団M13は、まだまだ見頃です。ぜひ、挑戦してみてください。
※双眼鏡は、倍率6〜10倍で口径40〜50mmを推奨します。
出典、参考†
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