2024年5月の夜空†
2024年天文現象、行事メモ
※月齢は21時の値(こよみの計算 - 国立天文台暦計算室にて計算、未明の現象は前日の月齢とする)
今月の一番星は何?†
- 前半まで、西の低空のシリウス
- 下旬から、東の空のアークトゥルス
※参考:こよみの計算 - 国立天文台暦計算室(日の出入り・南中時、薄明・薄暮) 計算地点:ふれあいの里天文台
※夜明・日暮の時刻は太陽の中心高度が-7°21′40″となる時刻 参考:こよみ用語解説 太陽や月などの運動 - 国立天文台暦計算室
月日(曜日) | 夜明 | 日の出 | 日の入 | 日暮 |
5月 1日(水) | 04:10 | 04:44 | 18:27 | 19:02 |
6月 1日(土) | 03:44 | 04:21 | 18:52 | 19:29 |
夕空(日暮れの頃)の見時†
月初にポン-ブルックス彗星が見づらくなり、4日(土)には木星が見づらくなり、夕空を飾っていた天体が見づらくなりますが、シリウス、カペラ、アークトゥルスなど、明るい一等星は相変わらず輝いています。
- 5月 2日(木)ごろ、日没直後の西の極超低空のポン-ブルックス彗星が低すぎて見づらくなる
- 5月 4日(土)ごろ、日没直後の西の極超低空で木星が低すぎて見づらくなる
- 5月12日(日)西の空で月(月齢4.4)がポルックスに近づく
- 5月15日(水)南西の空で月(月齢7.4)がレグルスに近づく
- 5月20日(月)夕空では、南東の空で月(月齢12.4)がスピカに接近
三日月†
半月(上弦)は、15日(水)20:48、三日月は、10日(金)で、5月 9日(木)〜14日(火)は、西空に三日月形の月が見られます。
- 23日(木)22:53 満月
- アメリカの民間伝承による満月の名前(旧メイン州農暦によるブルームーン計算法)
- Mead Moon, Strawberry Moon, Rose Moon, Thunder Moon, Green Corn Moon, Flower Moon, Dyad Moon, Honey Moon, Planting, Milk(ミード・ムーン、ストロベリー・ムーン、ローズ・ムーン、サンダー・ムーン、グリーン・コーン・ムーン、フラワー・ムーン、ダイアド・ムーン、ハニー・ムーン)
- 現行アメリカ農暦(Farmers’ Almanac、Old Farmers’ Almanac 現在発行版)による満月の名前
- 6月 Full Strawberry Moon(別名:Rose Moon, Hot Moon) ストロベリー・ムーン〜イチゴを収穫する頃の月
今月の惑星†
- 土星(1等)は、日の出前の東の低空にあり、南東方向に動いていって、少しずつ高度を上げていきます。
- 火星(1等)は、日の出前の東の低空にいて、少しずつ高度を上げていきます。
- 水星(0等)は、日の出直前の東の極超低空に昇っていて、少しずつ高度を上げ、5月10日(金)に西方最大離角となり、日の出直前の高度、11.2度、明るさ0.4等となり、北東の方へ動き高度を少しずつ下げていきます。
- 木星(−2等)は、4日(土)には低くなりすぎ、見づらくなります。
- 金星(−4等)は、太陽方向にあって見づらいです。
夕空では、4日(土)に木星が西の低くなりすぎて見づらくなったのちは、見ることができる惑星がなくなります。
未明の空では、日の出直前の東の極超低空に水星、火星、土星が昇っており、ほぼ直線に斜めに並んでいて、少しずつ離れていきます。3日(金)には、月が近づいてきてこの並びに加わります。その後、4日〜6日とそれぞれの惑星に近づき、7日に今度は低い側からこの並びに加わります。
- 5月 3日(金)未明の南東から東の低空にかけて月(月齢23.7)、土星、火星、水星がほぼ等間隔で斜め直線に並ぶ
- 5月 4日(土)未明の南東の低空で月(月齢24.7)が土星に接近
- 5月 5日(日)未明の東の低空で月(月齢25.7)が火星に近づく
- 5月 6日(月)未明の東の低空で月(月齢26.7)が水星に近づき、火星と水星の間に入る
- 5月 7日(火)日の出直前の東の極超低空で月(月齢27.7)が水星の斜め下に来て、南東の低空の土星から土星、火星、水星、月と斜めに並ぶ
- 5月10日(金)水星、西方最大離角(日の出直前の高度:11.2度、明るさ:0.4等)
- 5月19日(日)木星、合
見やすい星座†
※宵の空(20時ごろの星空)での見え方です。
南の空には、しし座が昇って、南東の空にはおとめ座のスピカがあり、東の空高く、うしかい座のアルクトゥルスがあって、しし座の尻尾の二等星デネボラとともに春の三角形を作ります。北斗七星も空高くにあり、曲がった柄を伸ばしてできる春の大曲線をからす座まで辿ることができます。
天文現象と関連行事†
- 4月28日(日)〜5月 7日(火)GLOBE at Night(対象:北半球 しし座 南半球 みなみじゅうじ座)日本語サポートページ 日本語Webアプリ(スマホでも使えます。) スマートフォン用アプリ
- 5月 1日(水)15:55 Boeing(ボーイング)、国際宇宙ステーションへの有人飛行テスト(Boe-CFT)のため、NASA宇宙飛行士2名、ボーイングの宇宙飛行士1名を乗せた、有人宇宙船CST-100 Starliner(CST-100 スターライナー)をAtlas V(アトラスV) N22 ロケットにて打ち上げ ISSに滞在後帰還着陸 ※Launch Schedule - Spaceflight Now、First Starliner crewed flight further delayed - SpaceNews
- 5月 3日(金)未明の南東から東の低空にかけて月(月齢23.7)、土星。火星、水星がほぼ等間隔で斜め直線に並ぶ
- 5月 4日(土)未明の南東の低空で月(月齢24.7)が土星に接近
- 5月 5日(日)未明の東の低空で月(月齢25.7)が火星に近づく
- 5月 5日(日)昼間の火星食
- 明縁潜入開始 12:18:58、潜入終了 12:12:08、暗縁出現開始 13:19:49、出現終了 13:19:58
- 5月 6日(月)未明の東の低空で月(月齢26.7)が水星に近づき、火星と水星の間に入る
- 5月 7日(火)日の出直前の東の極超低空で月(月齢27.7)が水星の斜め下に来て、南東の低空の土星から土星、火星、水星、月と斜めに並ぶ
- 5月10日(金)水星、西方最大離角(日の出直前の高度:11.2度、明るさ:0.4等)
- 5月12日(日)夕方の西の空で月(月齢4.4)がポルックスに近づく
- 5月13日(月)天王星、合
- 5月13日(月)〜5月19日(日)Astronomy Week (by Astronomical League)
- 5月15日(水)夕方の南西の空で月(月齢7.4)がレグルスに近づく
- 5月16日(木)光の国際デー [UNESCO] International Day of Light International Day of Light ※国際デー | 国連広報センター
- 5月18日(土)Astronomy day (by Astronomical League)
- 5月19日(日)木星、合
- 5月20日(月)宵空では、南の空で月(月齢12.4)がスピカに接近
- 5月23日(木)22:53 満月
- アメリカの民間伝承による満月の名前(旧メイン州農暦によるブルームーン計算法)
- Mead Moon, Strawberry Moon, Rose Moon, Thunder Moon, Green Corn Moon, Flower Moon, Dyad Moon, Honey Moon, Planting, Milk(ミード・ムーン、ストロベリー・ムーン、ローズ・ムーン、サンダー・ムーン、グリーン・コーン・ムーン、フラワー・ムーン、ダイアド・ムーン、ハニー・ムーン)
- 現行アメリカ農暦(Farmers’ Almanac、Old Farmers’ Almanac 現在発行版)による満月の名前
- 6月 Full Strawberry Moon(別名:Rose Moon, Hot Moon) ストロベリー・ムーン〜イチゴを収穫する頃の月
- 5月23日(木)夜半の南の空で月(月齢15.4)がアンタレスに近づく
- 5月24日(金)夜半の南の空で月(月齢16.4)がアンタレスに近い
- 5月28日(火)〜6月 6日(木)GLOBE at Night(対象:北半球 うしかい座 南半球 みなみじゅうじ座)日本語サポートページ 日本語Webアプリ(スマホでも使えます。) スマートフォン用アプリ
双眼鏡、小望遠鏡のある人は†
- 下弦〜三日月となる、 8日(水)〜10日(金)は、星雲星団、天の川の見頃となります。
- ふたご座の2等星、カストルと、しし座の一等星レグルスの真ん中ちょっと下がったところにある、プレセペ星団M44は見頃です。是非見てください。
- しし座の2等星デネボラと、りょうけん座の3等星コルカロリの間のカタカナのムの字に並ぶ星の並び、散開星団メロッテ(Mel)111、見頃です。ぜひ、挑戦してみてください。
- りょうけん座の3等星コルカロリとうしかい座のアルクトゥルスの間の球状星団M3、まだまだ見どきです。
- ヘルクレス座にある球状星団M13は北半球で最も大きな球状星団です。双眼鏡では、ほんのかすかな綿埃のような見え方です。見えるかどうか、ぜひ、挑戦してみてください。
※双眼鏡は、倍率6〜10倍で口径40〜50mmを推奨します。
出典、参考†
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