2024年2月の夜空†
2024年天文現象、行事メモ
※月齢は21時の値(こよみの計算 - 国立天文台暦計算室にて計算、未明の現象は前日の月齢とする)
今月の一番星は何?†
※参考:こよみの計算 - 国立天文台暦計算室(日の出入り・南中時、薄明・薄暮) 計算地点:ふれあいの里天文台
※夜明・日暮の時刻は太陽の中心高度が-7°21′40″となる時刻 参考:こよみ用語解説 太陽や月などの運動 - 国立天文台暦計算室
月日(曜日) | 夜明 | 日の出 | 日の入 | 日暮 |
2月 1日(木) | 06:07 | 06:40 | 17:05 | 17:38 |
3月 1日(金) | 05:36 | 06:08 | 17:34 | 18:06 |
夕空(日暮れの頃)の見時†
南の空高く木星が昇り、非常に明るく輝いて南西に動いていきます。西の低空には土星が昇っていて高度を下げ、月半ばには低すぎて見づらくなります。11日(日)には、日没直後の西の超低空で土星に、15日(木)には、南西の空高く木星に、月が近づきます。
- 2月11日(日)日没直後の西の極超低空で月(月齢1.5)が土星に近づく
- 2月15日(木)南西の空で月(月齢5.5)が木星に接近
- 2月17日(土)南の天高く月(月齢7.5)がアルデバランに近づく
- 2月21日(水)東の空で月(月齢11.5)がポルックスに近づく
- 2月24日(土)夕空では、東の低空で月(月齢14.5)がレグルスに近づく
三日月†
半月(上弦)は、17日(土)00:01、三日月は、12日(月)で、2月11日(日)〜16日(金)は、西空に三日月形の月が見られます。
- 24日(土)21:30 満月 今年最遠の満月(地心距離:405917km 視直径:29分25秒)
- アメリカの民間伝承による満月の名前(旧メイン州農暦によるブルームーン計算法)
- Worm Moon, Crow Moon, Sap Moon, Lenten Moon, Chaste moon, Crust Moon, Death Moon(ウォーム・ムーン、クロウ・ムーン、サップ・ムーン、レンテン・ムーン、チェスト・ムーン、クラスト・ムーン、デス・ムーン)
- 現行アメリカ農暦(Farmers’ Almanac、Old Farmers’ Almanac 現在発行版)による満月の名前
- 2月 Full Snow Moon(別名:Full Hunger Moon) スノー・ムーン〜雪が激しく降る頃の月
今月の惑星†
- 木星(−3等)は、日没時には南〜南西の空高く昇っていて、午前0時頃〜午後10時半頃、西の空に沈みます。
- 金星(−4等)は、午前5時頃、南東〜東の空から昇ってきて、明けの明星として南東〜東の未明の空に輝きます。8日(木)には、日の出直前の南東の極超低空で月が金星に近づきます。近くには、火星もあり、月、金星、火星で三角形を作ります。23日(金)のには、日の出前の東の低空で金星が火星に離角40分ほどまで近づきます。
- 土星(1等)は、日没時には南西の低空に昇っていて、高度を下げ、月半ばには低すぎて見づらくなります。
- 水星(0等)は、月初から日の出直前の南東の超低空に見えていて高度を下げ、2月 5日(月)頃には見づらくなります。
- 火星(2等)は、日の出直前の南東の極超低空にいて、わずかに東に動きます。8日(木)には、日の出直前の南東の極超低空で月が、火星、金星に近づき三角形を作ります。23日(金)には、日の出前の東の低空で金星が火星に離角40分ほどまで近づきます。
南の空高く木星が昇り、非常に明るく輝いて南東に動いていきます。西の低空には土星が昇っていて高度を下げ、月半ばには低すぎて見づらくなります。11日(日)には、日没直後の西の超低空で土星に、15日(木)には、南西の空高く木星に、月が近づきます。
未明の空では、南東の空に金星が昇ってきて明るく輝きます。日の出直前の東の極超低空には水星があり、高度を下げて、 5日(月)頃には見づらくなります。火星が、南東の極超低空にいて、わずかに東に動きます。8日(木)には、日の出直前の南東の極超低空で月が、火星、金星に近づき三角形を作ります。23日(金)には、日の出前の東の低空で金星が火星に離角40分ほどまで近づきます。
- 2月 8日(木)日の出直前の南東の極超低空で月(月齢27.0)が金星に近づく
- 2月11日(日)日没直後の西の極超低空で月(月齢1.5)が土星に近づく
- 2月15日(木)夕方の南西の空で月(月齢5.5)が木星に接近
- 2月23日(金)日の出前の東の低空で金星が火星に最も近づく(離角40分ほど)
- 2月29日(木)土星、合
見やすい星座†
※宵の空(20時ごろの星空)での見え方です。
南に、明るい一等星の多い、冬の星座が昇っています。オリオン座の長方形と三つ星の並びは、南の空に目をひきます。南の空に明るい一等星、おおいぬ座のシリウス、東の空にこいぬ座のプロキオン、南東の空のオリオン座のベテルギウスがあり冬の大三角形をなしています。東の空には、しし座が駆け上り、春の星座がやってきます。
天文現象と関連行事†
双眼鏡、小望遠鏡のある人は†
- 下弦〜三日月となる、 3日(土)〜12日(月)は、星雲星団、天の川の見頃となります。
- カシオペヤ座から、ペルセウス座、ぎょしゃ座、オリオン座のベテルギウスの上あたり、ふたご座の足下、冬の大三角形の真ん中を通り、おおいぬ座の東側、とも座の方に流れていく冬の銀河、見どきです。双眼鏡を向けると、細かい星や、そういった星々のちょっとした集まりなども見えますので、ぜひ確認してください。
- カシオペヤ座とペルセウス座との間にある二重星団(hχ)、まだまだ見時です。
- ペルセウス座の中央部、天の川を作る細かい星の中に星座を作る明るい3等星が宝石のように見える散開星団。これもまだまだ見どきです。
- オリオン座の三つ星の下ちょっと右寄りに三つ縦に並んだ小三つ星があります。この真ん中の星のまわりにあるオリオン座大星雲もぜひご確認ください。
- ふたご座のカストルの方の足元に散開星団M35も天頂付近で向けにくいですが、見頃です。
- バラ星雲の中心部分の六文銭の星の並びもまだまだ見どきです。是非見てみてください。
- ふたご座の2等星、カストルとしし座の一等星レグルスの真ん中ちょっと下がったところに双眼鏡を向けるとパラパラ暗い星が集まっています。プレセペ星団M44です。是非狙って見てください。
※双眼鏡は、倍率6〜10倍で口径40〜50mmを推奨します。
出典、参考†
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