2024年3月の夜空†
2024年天文現象、行事メモ
※月齢は21時の値(こよみの計算 - 国立天文台暦計算室にて計算、未明の現象は前日の月齢とする)
今月の一番星は何?†
※参考:こよみの計算 - 国立天文台暦計算室(日の出入り・南中時、薄明・薄暮) 計算地点:ふれあいの里天文台
※夜明・日暮の時刻は太陽の中心高度が-7°21′40″となる時刻 参考:こよみ用語解説 太陽や月などの運動 - 国立天文台暦計算室
月日(曜日) | 夜明 | 日の出 | 日の入 | 日暮 |
3月 1日(金) | 05:36 | 06:08 | 17:34 | 18:06 |
4月 1日(月) | 04:52 | 05:24 | 18:02 | 18:34 |
夕空(日暮れの頃)の見時†
南西の空に明るく輝く木星が高度を下げ西に動いていきます。14日(木)、15日(金)木星に月が近づきます。11日(日)に南東の空にはシリウスが昇っていて、南に動いていきます。10日(日)ごろ、日没直後の西の極超低空に水星が見え始め、25日(月)の東方最大離角(日没直後の高度:17.6度 明るさ:-0.2等)に向け、高度を上げていきます。11日(月)日没直後の西の極超低空で、水星に月が近づきます。19日(火)には、ポン-ブルックス彗星が予想では6等より明るくなり、肉眼等級になりますが、実際には、見るには双眼鏡が必要でしょう。
- 3月10日(日)ごろ、日没直後の西の極超低空に水星が見え始める
- 3月11日(月)日没直後の西の極超低空で月(月齢1.1)が水星に近づく
- 3月13日(水)西の空で月(月齢3.1)が木星に近づく
- 3月14日(木)西の空で月(月齢4.1)が木星に近い
- 3月15日(金)西の空高く月(月齢5.1)がアルデバランに近づく
- 3月19日(火)南東の空高く月(月齢9.1)がポルックスに接近
- 3月19日(火)西の低空でポン-ブルックス彗星が肉眼で見られる(6等より明るい)か?
- 3月22日(金)夕空では、東の空で月(月齢12.1)がレグルスに接近
- 3月25日(月)水星、東方最大離角(日没直後の高度:17.6度 明るさ:-0.2等)
三日月†
半月(上弦)は、17日(日)13:11、三日月は、12日(火)で、3月11日(月)〜16日(土)は、西空に三日月形の月が見られます。
- 25日(月)16:00 満月
- アメリカの民間伝承による満月の名前(旧メイン州農暦によるブルームーン計算法)
- Seed Moon, Pink Moon, Sprouting Grass Moon, Egg Moon, Fish Moon, Flower Moon, Awakening Moon, Easter Moon, Paschal Moon(シード・ムーン、ピンク・ムーン、スプラウティング・グラス・ムーン、エッグ・ムーン、フィッシュ・ムーン、フラワー・ムーン、アウェイクニング・ムーン、イースター・ムーン、パスカル・ムーン)
- 現行アメリカ農暦(Farmers’ Almanac、Old Farmers’ Almanac 現在発行版)による満月の名前
- 3月 Full Worm Moon(別名:Full Crow Moon, Full Crust Moon, Full Sap Moon, Lenten Moon) ワーム・ムーン〜ミミズが這い出てくる頃の月
今月の惑星†
- 木星(−2等)は、日没時には南西〜西の空に昇っていて、午後10時半頃〜午後9時頃、西の空に沈みます。14日(木)、15日(金)木星に月が近づきます。
- 金星(−4等)は、午前5時頃、東の空から昇ってきて、明けの明星として、東の夜明け前の空に輝きます。 9日(土)日の出直前の東の極超低空で月が金星に近づきます。近くには、火星もあり、月、金星、火星で三角形を作ります。
- 水星(0等)は、10日(日)ごろ、日没直後の西の極超低空に水星が見え始め、、25日(月)の東方最大離角(日没直後の高度:17.6度 明るさ:-0.2等)に向け、高度を上げていきます。
- 火星(2等)は、日の出直前の南東の極超低空にいて、わずかに東に動きます。8日(金)には、日の出直前の南東の極超低空で月が火星に近づき、近くの金星とともに、金星、火星、月がへの字に並びます。22日(金)には、日の出直前の西の極超低空で金星が土星に離角30分以下まで接近します。
- 土星(1等)は、太陽方向で見づらいですが、22日(金)には、日の出直前の西の極超低空で金星が土星に離角30分以下まで接近して、見え始め、高度を上げていきます。
夕空では、南西の空に明るく輝く木星が高度を下げ、西に動いていきます。14日(木)、15日(金)木星に月が近づきます。10日(日)ごろ、日没直後の西の極超低空に水星が見え始め、25日(月)の東方最大離角(日没直後の高度:17.6度 明るさ:-0.2等)に向け、高度を上げていきます。11日(月)日没直後の西の極超低空で、水星に月が近づきます。
未明の空では、日の出前の東の低空に明けの明星、金星が昇ってきて明るく輝き、高度を下げていきます。火星が、南東の低空にいて、わずかに東に動きます。8日(金)には、日の出直前の南東の極超低空で月が火星に近づき、近くの金星とともに、金星、火星、月がへの字に並び、9日(土)には、日の出直前の東の極超低空で月が金星に近づき、月、金星、火星で三角形を作ります。22日(金)には、日の出直前の西の極超低空で金星が土星に離角30分以下まで接近して、土星が見え始めます。
- 3月 8日(金)日の出直前の南東の極超低空で月(月齢26.5)が火星に近づく(近くに金星もあり金星、火星、月がへの字に並ぶ)
- 3月 9日(土)日の出直前の東の極超低空で月(月齢27.5)が金星に近づく(金星の下に来る)
- 3月10日(日)ごろ、日没直後の西の極超低空に水星が見え始める
- 3月11日(月)日没直後の西の極超低空で月(月齢1.1)が水星に近づく
- 3月13日(水)夕方の西の空で月(月齢3.1)が木星に近づく
- 3月14日(木)夕方の西の空で月(月齢4.1)が木星に近い
- 3月22日(金)日の出直前の西の極超低空で金星が土星に離角30分以下まで接近、土星が見え始める
- 3月25日(月)水星最大東方離角(日没直後の高度:17.6度 明るさ:-0.2等)
見やすい星座†
※宵の空(20時ごろの星空)での見え方です。
明るい一等星を7つ輝く冬の星座は西に傾き始め、東からは、春の星座が昇り始めます。東の空では、しし座が駆け上り、おとめ座のスピカが見え始めます。
天文現象と関連行事†
- 3月 2日(土)15:00〜3月 3日(日)15:00 第13回星なかまの集い〜天文楽サミット〜 会場:兵庫県立大学西はりま天文台
- 3月 3日(日)未明の南の空で月(月齢21.5)がアンタレスに近づく
- 3月 3日(日)13:16 SpaceX、国際宇宙ステーション長期滞在クルー4名を乗せた、有人宇宙船Crew-8をFalcon9 Block5(ファルコン9ロケット)にて打ち上げ ※Launch Schedule - Spaceflight Now
- 3月 1日(金)〜3月10日(日)GLOBE at Night(対象:北半球 オリオン座、ふたご座 南半球 オリオン座、おおいぬ座、みなみじゅうじ座)日本語サポートページ 日本語Webアプリ(スマホでも使えます。) スマートフォン用アプリ
- 3月 8日(金)日の出直前の南東の極超低空で月(月齢26.5)が火星に近づく(近くに金星もあり金星、火星、月がへの字に並ぶ)
- 3月 9日(土)日の出直前の東の極超低空で月(月齢27.5)が金星に近づく(金星の下に来る)
- 3月11日(月)日没直後の西の極超低空で月(月齢1.1)が水星に近づく
- 3月11日(月)〜15日(金)日本天文学会春季年会 場所:東京大学(本郷キャンパス) &オンライン ※参考:日本天文学会 年会、開催案内 - 公益社団法人 日本天文学会
- 3月12日(火)9:30〜16:30 日本天文学会第26回ジュニアセッション 現地会場および Zoom によるハイブリッド形式
- 3月13日(水)夕方の西の空で月(月齢3.1)が木星に近づく
- 3月13日(水)夕空で接近する木星、月を見よう(美しさに国境はない 写真イベント) 主催:Astronomers Without Borders
- 3月14日(木)夕方の西の空で月(月齢4.1)が木星に近い
- 3月15日(金)夕方の西の空高く月(月齢5.1)がアルデバランに近づく
- 3月17日(日)海王星、合
- 3月19日(火)夕方の南東の空高く月(月齢9.1)がポルックスに接近
- 3月19日(火)西の低空でポン-ブルックス彗星が肉眼で見られる(6等より明るい)か?
- 夕方の西の低空を北側から西側へと移動しながら高度を少しずつ下げる
- 3月20日(水)12:06 春分 ※令和 6年(2024)暦要項 二十四節気および雑節 - 国立天文台暦計算室
- 3月21日(木)22:21 国際宇宙ステーション長期滞在クルーを乗せたSoyuz MS-25(71S)、ソユーズ2.1aロケットにて打ち上げ ※Launch Schedule - Spaceflight Now
- 3月22日(金)宵空では、南東の空で月(月齢12.1)がレグルスに接近
- 3月25日(月)16:00 満月
- アメリカの民間伝承による満月の名前(旧メイン州農暦によるブルームーン計算法)
- Seed Moon, Pink Moon, Sprouting Grass Moon, Egg Moon, Fish Moon, Flower Moon, Awakening Moon, Easter Moon, Paschal Moon(シード・ムーン、ピンク・ムーン、スプラウティング・グラス・ムーン、エッグ・ムーン、フィッシュ・ムーン、フラワー・ムーン、アウェイクニング・ムーン、イースター・ムーン、パスカル・ムーン)
- 現行アメリカ農暦(Farmers’ Almanac、Old Farmers’ Almanac 現在発行版)による満月の名前
- 3月 Full Worm Moon(別名:Full Crow Moon, Full Crust Moon, Full Sap Moon, Lenten Moon) ワーム・ムーン〜ミミズが這い出てくる頃の月
- 3月25日(月)水星、東方最大離角(日没直後の高度:17.6度 明るさ:-0.2等)
- 3月25日(月)半影月食(食のまま月の出)
- 月の出 17:53.2、半影食の終わり 18:34.7(時刻は、ふれあいの里天文台にて)
- 3月26日(火)夜半の南東の空で月(月齢16.1)がスピカに接近
- 3月31日(日)未明の南の空で月(月齢20.1)がアンタレスに接近
双眼鏡、小望遠鏡のある人は†
- 下弦〜三日月となる、 4日(月)〜12日(火)は、星雲星団、天の川の見頃となります。
- カシオペヤ座から、ペルセウス座、ぎょしゃ座、オリオン座のベテルギウスの上あたり、ふたご座の足下、冬の大三角形の真ん中を通り、おおいぬ座の東側、とも座の方に流れていく冬の銀河、そろそろ見納めです。双眼鏡を向けると、細かい星や、そういった星々のちょっとした集まりなども見えます。光度が下がって、双眼鏡を向けやすいので、ぜひ確認してください。
- オリオン座の三つ星の下ちょっと右寄りに三つ縦に並んだ小三つ星の真ん中の星のまわりにあるオリオン座大星雲もそろそろ見納めです。
- ふたご座のカストルの方の足元に散開星団M35も見頃です。
- バラ星雲の中心部分の六文銭の星の並びもそろそろ見納めです。
- ふたご座の2等星、カストルとしし座の一等星レグルスの真ん中ちょっと下がったところの、プレセペ星団M44は見頃です。
- 春の大三角形の一つ、しし座の尻尾にある2等星デネボラと、りょうけん座の3等星コルカロリの間の部分は肉眼でも何かあるように見えますが、双眼鏡で見てみると、カタカナのムの字に並ぶ星の並びが視野いっぱいに広がり、非常に美しい様子が見られます。散開星団メロッテ(Mel)111です。双眼鏡で最も美しい天体ですので、ぜひ、挑戦してみてください。
- りょうけん座の3等星コルカロリとうしかい座のアルクトゥルスの間を双眼鏡で見ると、ほんの小さく淡い綿ぼこりのようのものが見えるかもしれません。非常に見つけづらいですが、よく晴れて空の暗い場所で条件が良い時に何か星と違うものが見えるかもしれません。球状星団M3です。見つけられれば、だいぶ、星雲星団に目が慣れてきたと言えるかもしれません。
- 西の低空にポン-ブルックス彗星が見え始めます。19日(火)には、予想では6等より明るくなり、肉眼等級になりますが、実際には、見るには双眼鏡が必要でしょう。ポン-ブルックス彗星は、夕方の西の低空を北側から西側へと移動しながら高度を少しずつ下げていきます。
※双眼鏡は、倍率6〜10倍で口径40〜50mmを推奨します。
出典、参考†
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