2022年4月の夜空†
2022年天文現象、行事メモ
※月齢は21時の値(こよみの計算 - 国立天文台暦計算室にて計算、未明の現象は前日の月齢とする)
今月の一番星は何?†
(茨城付近では、日没は午後6時〜午後6時半ごろ、日暮れは午後6時半〜午後7時ごろとなります。)
※参考:こよみの計算 - 国立天文台暦計算室(日の出入り・南中時、薄明・薄暮) 計算地点:ふれあいの里天文台
※夜明・日暮の時刻は太陽の中心高度が-7°21′40″となる時刻 参考:こよみ用語解説 太陽や月などの運動 - 国立天文台暦計算室
月日(曜日) | 夜明 | 日の出 | 日の入 | 日暮 |
4月 1日(金) | 04:53 | 05:24 | 18:02 | 18:33 |
5月 1日(日) | 04:11 | 04:44 | 18:28 | 19:01 |
夕空(日暮れの頃)の見時†
夕空に惑星は見えなくなりましたが、4月10日(日)頃から日没直後の西の極超低空に水星が見え始めて、高度を上げ
、4月29日(金)に東方最大離角となって、日没直後の高度が19度04分、明るさ0.3等となり、夕空での今年一番の見時となります。
- 4月 9日(土)夕方の南西の空高く、月(月齢8.2)がポルックスに接近
- 4月10日(日)頃 日没直後の西の極超低空に水星が見え始める
- 4月12日(火)夕方の南西の空高く、月(月齢11.2)がレグルスに接近
- 4月16日(土)夕方の東の低空で、月(月齢15.2)がスピカに近づく
- 4月29日(金)水星 東方最大離角(日没時の高度:19度04分、明るさ:0.3等)
三日月†
半月(上弦)は、 9日(土)15:48、三日月は、 3日(日)で、 2日(土)〜 8日(金)は、西空に三日月形の月が見られます。
- 17日(日)03:55 満月
- アメリカの民間伝承による満月の名前(旧メイン州農暦によるブルームーン計算法)
- Seed Moon, Pink Moon, Sprouting Grass Moon, Egg Moon, Fish Moon, Flower Moon, Awakening Moon, Easter Moon, Paschal Moon(シード・ムーン、ピンク・ムーン、スプラウティング・グラス・ムーン、エッグ・ムーン、フィッシュ・ムーン、フラワー・ムーン、アウェイクニング・ムーン、イースター・ムーン、パスカル・ムーン)
- 現行アメリカ農暦(Farmers’ Almanac、Old Farmers’ Almanac 現在発行版)による満月の名前
- 4月 Full Pink Moon(別名:Full Sprouting Grass Moon, Egg Moon, Full Fish Moon) ピンク・ムーン〜(北米では)春の訪れを告げる芝桜(モスピンク)が咲く頃の月
今月の惑星†
- 金星(−4等)は、午前3時半頃〜3時頃に東の低空に昇ってきます。4月中は少しずつ、東へ動いていきます。近くに火星、土星があって、近くで並んでいますが、だんだんばらけていき、その後昇ってくる木星に近づいていきます。5月 1日(日)には、木星と離角約15分程まで大接近します。
- 火星(1等)は、午前3時半頃〜午前2時半頃、東の空に昇ってきます。日の出前の南東の低空に金星、土星と近くに並んでいます。土星に近づいていき、 5日(火)には、離角約21分まで近付き、望遠鏡の同視野に入れて、土星の輪がわかるほどまで大接近します。その後、土星、金星と離れていきます。
- 土星(1等)は、午前3時半頃〜午前1時半頃、東の空に昇ってきます。日の出前の南東の低空に金星、火星と近くに並んでいますが、だんだんばらけていき、土星は高度を上げていきます。
- 水星(−1等〜0等)は、4月10日(日)頃から日没直後の西の極超低空に見え始めて、高度を上げ、4月29日(金)に東方最大離角となって、日没直後の高度が19度04分、明るさ0.3等となり、夕空での今年一番の見時となります。
- 木星(−2等)は、月初、日の出直前の東の極超低空に現れ、高度を上げて、並んでいる金星、火星、土星に近づいていき、17日(日)ごろから21日(木)ごろまで、ばらけ始めた3星とほぼ等間隔で並びます。その後、金星に近づいていき、5月 1日(日)には、離角約15分程まで大接近します。
日没直後の西の低空では、10日(日)ごろから水星が見え始め、高度を上げ、4月29日(金)に東方最大離角となって、日没直後の高度が19度04分、明るさ0.3等となり、夕空での今年一番の見時となります。
日の出前の東の低空では、金星、土星、火星が近くで並んで輝いていますが、火星が土星に近づいていき、 5日(火)には、離角約21分まで大接近します。一方、月初には日の出直前の東の極超低空に木星が現れ、高度を上げて、並んでいる3星に近づいていき、17日(日)ごろから21日(木)ごろまで、ばらけ始めた3星とほぼ等間隔で並びます。その後、金星に近づいていき、5月 1日(日)には、離角約15分程まで大接近します。
25日(月)〜28日(木)には、この朝の空に並んでいる惑星の近くを月が通っていきます。
- 4月 5日(火)夜明け前の南東の低空で、火星が土星に接近(離角約21分、望遠鏡で同視野に入れて、土星の輪がわかるかも)
- 4月19日(火)頃、夜明け前の南東の超低空で土星、火星、金星、木星が斜めにほぼ等間隔に並ぶ
- 4月25日(月)未明の南東の低空で、月(月齢23.2)が土星に近づく
- 4月26日(火)夜明け前の南東の低空で、月(月齢24.2)が火星に近づく
- 4月27日(水)夜明け前の南東の低空で、月(月齢25.2)が接近中の金星、木星に近づく
- 5月 1日(日)夜明け前の南東の低空で、金星が木星に大接近(離角約15分、望遠鏡で同視野に入れて木星の縞模様、金星の形がわかる。)
見やすい星座†
※宵の空(20時ごろの星空)での見え方です。
一等星が7つある豪華な冬の星座は少し西に傾き、東から南の空には、春の星座が昇っています。南東の空高く、しし座が昇っており、東の空には一際明るい金色の星、うしかい座のアルクトゥルスが昇り、南東の低空には白くて明るい一等星、おとめ座のスピカが昇っています。この2星は、しし座の尻尾の二等星デネボラと春の大三角形を作ります。また、北斗七星の柄の曲がりを伸ばしていくとアルクトゥルスに達し、さらに伸ばすとスピカに至ります。さらに伸ばすと不等辺四辺形の暗い星の並び、からす座が見つかります。
天文現象と関連行事†
- 3月23日(水)〜4月 1日(金)GLOBE at Night (対象:北半球 しし座、南半球 みなみじゅうじ座)日本語サポートページ 日本語Webアプリ(スマホでも使えます。) スマートフォン用アプリ
- 4月 NASA、アルテミス計画の無人月周回テスト、アルテミス1号を打ち上げ ※Hopeful for launch next year, NASA aims to resume SLS operations within weeks – Spaceflight Now、NASA Artemis、アルテミス計画 - Wikipedia ※Launch Schedule - Spaceflight Now
- 4月 1日(金)15:24 新月
- 4月 1日(金)〜30日(土)世界天文月間2022(Global Astronomy Month - Astronomers Without Borders) 主催:Astronomers Without Borders
- 4月 3日(日)三日月
- 4月 5日(火)夜明け前の南東の低空で、火星が土星に接近(離角約21分、望遠鏡で同視野に入れて、土星の輪がわかる)
- 4月 7日(木)01:05 SpaceX、Axiom Space(アクシアム・スペース)社、国際宇宙ステーションに向けて宇宙旅行者と雇われ船長の元NASA宇宙飛行士を乗せた、SpaceX Axiom Space-1 (AX-1)をFalcon 9 Block 5にて打ち上げ、8日間の滞在の後、帰還着水 ※Launch Schedule - Spaceflight Now
- 4月 9日(土)14:00 〜10日(日)12:00 世界一斉天体観望会(Global Star Party)
- 4月 9日(土)15:48 上弦
- 4月 9日(土)夕方の南西の空高く、月(月齢8.2)がポルックスに接近
- 4月11日(月) 国際宇宙ステーション長期滞在クルー4名を乗せた、有人宇宙船Crew-3帰還着水 ※SPACEFACTS: Manned Spaceflight Schedule
- 4月12日(火)ユーリズナイトYuri’s Night Events(World Map) Resister Your Event
- 4月12日(火)夕方の南西の空高く、月(月齢11.2)がレグルスに接近
- 4月16日(土)夕方の東の低空で、月(月齢15.2)がスピカに接近
- 4月17日(日)03:55 満月
- アメリカの民間伝承による満月の名前(旧メイン州農暦によるブルームーン計算法)
- Seed Moon, Pink Moon, Sprouting Grass Moon, Egg Moon, Fish Moon, Flower Moon, Awakening Moon, Easter Moon, Paschal Moon(シード・ムーン、ピンク・ムーン、スプラウティング・グラス・ムーン、エッグ・ムーン、フィッシュ・ムーン、フラワー・ムーン、アウェイクニング・ムーン、イースター・ムーン、パスカル・ムーン)
- 現行アメリカ農暦(Farmers’ Almanac、Old Farmers’ Almanac 現在発行版)による満月の名前
- 4月 Full Pink Moon(別名:Full Sprouting Grass Moon, Egg Moon, Full Fish Moon) ピンク・ムーン〜(北米では)春の訪れを告げる芝桜(モスピンク)が咲く頃の月
- 4月18日(月)発明の日
- 4月18日(月)〜4月24日(日)科学技術週間 ※令和4年度(第63回)科学技術週間推進要綱
- 4月19日(火)頃、夜明け前の南東の超低空で土星、火星、金星、木星が斜めにほぼ等間隔に並ぶ
- 4月19日(火)19:59 SpaceX、国際宇宙ステーション長期滞在クルー4名を乗せた、有人宇宙船Crew-4をFalcon9 Block5(ファルコン9ロケット)にて打ち上げ ※Launch Schedule - Spaceflight Now
- 4月19日(火)夜半の南東の低空で、月(月齢18.2)がアンタレスに接近
- 4月22日(金)アースデイ Earth Day
- 4月22日(金)〜30日(土)国際ダークスカイ週間2022(International Dark Sky Week)主催:International Dark-Sky Association 国際ダークスカイ協会 東京支部
- 4月22日(金)〜5月 1日(日)GLOBE at Night (対象:北半球 しし座、南半球 みなみじゅうじ座)日本語サポートページ 日本語Webアプリ(スマホでも使えます。) スマートフォン用アプリ
- 4月23日(土)20:56 下弦
- 4月25日(月)未明の南東の低空で、月(月齢23.2)が土星に近づく
- 4月26日(火)〜30日(土)木星、金星に近づく月を見よう (Beauty Without Borders)
- 4月26日(火)夜明け前の南東の低空で、月(月齢24.2)が火星に近づく
- 4月27日(水)夜明け前の南東の低空で、月(月齢25.2)が接近中の金星、木星に近づく
- 4月29日(金)月齢28.2〜5月 1日(日)月齢0.6、5月 3日(火)月齢2.6〜5月 5日(木)月齢4.6(新月前後)ゴールデンウィーク ※令和 4年(2022)暦要項 国民の祝日 - 国立天文台暦計算室
双眼鏡、小望遠鏡のある人は†
- 下弦〜三日月となる、3月25日(金)頃〜4月 3日(日)頃、4月23日(土)頃〜5月 3日(火)頃は、星雲星団、天の川の見頃となります。
- 春の大三角形の一つ、しし座の尻尾にある2等星デネボラと、りょうけん座の3等星コルカロリの間の部分にある散開星団メロッテ(Mel)111は、双眼鏡で最も美しい天体ですので、ぜひ、挑戦してみてください。
- ふたご座の一等星カストルとしし座の一等星レグルスの間、カストル寄りにある、かに座の散開星団M44プレセペは見頃です。
- りょうけん座の3等星コルカロリとうしかい座のアルクトゥルスの間を双眼鏡で見ると、ほんの小さく淡い綿ぼこりのようのものが見えるかもしれません。非常に見つけづらいですが、よく晴れて空の暗い場所で条件が良い時に何か星と違うものが見えるかもしれません。球状星団M3です。見つけられれば、だいぶ、星雲星団に目が慣れてきたと言えるかもしれません。
※双眼鏡は、倍率6〜10倍で口径40〜50mmを推奨します。
出典、参考†
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