2022年11月の夜空†
2022年天文現象、行事メモ
※月齢は21時の値(こよみの計算 - 国立天文台暦計算室にて計算、未明の現象は前日の月齢とする)
今月の一番星は何?†
(茨城付近では、日没は午後4時半ごろ、日暮れは午後5時半ごろ〜午後5時ごろとなります。)
※参考:こよみの計算 - 国立天文台暦計算室(日の出入り・南中時、薄明・薄暮) 計算地点:ふれあいの里天文台
※夜明・日暮の時刻は太陽の中心高度が-7°21′40″となる時刻 参考:こよみ用語解説 太陽や月などの運動 - 国立天文台暦計算室
月日(曜日) | 夜明 | 日の出 | 日の入 | 日暮 |
11月 1日(火) | 05:28 | 05:59 | 16:45 | 17:16 |
12月 1日(木) | 05:56 | 06:29 | 16:25 | 16:59 |
夕空(日暮れの頃)の見時†
南の空には土星が、東の空には木星が昇っています。2日(水)、5日(土)、29日(火)には、これらの惑星に月が近づきます。
天頂近く輝くベガは少し西に傾き始めています。
- 11月 2日(水)夕方の南の空で、月(月齢8.0)が土星に近づく
- 11月 5日(土)夕方の南東の低空で、月(月齢11.0)が木星に近づく
- 11月29日(火)夕方の南の空で月(月齢5.5)が土星に近づく
今月の月食†
三日月†
半月(上弦)は、 1日(火)15:37、11月30日(水)23:37、三日月は、26日(土)で、 11月25日(金)〜29日(火)は、西空に三日月形の月が見られます。
- 8日(火)20:02
- アメリカの民間伝承による満月の名前(旧メイン州農暦によるブルームーン計算法)
- Beaver Moon, Frosty Moon, Frost Moon, Trading Moon, Hunter’s Moon, Snow Moon(ビーバー・ムーン、フロスティー・ムーン、フロスト・ムーン、トレーディング・ムーン、ハンターズ・ムーン、スノウ・ムーン)
- 現行アメリカ農暦(Farmers’ Almanac、Old Farmers’ Almanac 現在発行版)による満月の名前
- 11月 Full Beaver Moon(別名:Frosty Moon, Frost Moon) ビーバー・ムーン〜ビーバーを獲るために仕掛けをかける頃の月
今月の惑星†
- 木星(−3等)は、東の空に昇っています。宵には左側(東側)に火星が昇ってきて、右側(西側)に土星があり、土星に少しずつ近づいていきます。午前3時頃〜午前1時頃西の空に沈みます。
- 土星(0等)は、夕空の南の空に昇っています。東の空には木星が昇っており、宵には、火星が昇ってきて、3つの惑星が雄大に並ぶのが見られます。午後11時頃〜午後9時半頃西の空に沈みます。
- 火星(0等)は、午後7時半頃〜午後5時頃、北東の空に昇ってきます。右側(西側)に木星、土星があります。わずかに、木星から離れていきます。
- 水星(−1等)は、太陽方向になり見づらいです。
- 金星(−4等)は、太陽方向になり見づらいです。
夕方の南の空に土星、東の空に木星が昇っており、宵すぎには火星も昇って、これらの惑星が、大空に離れて並ぶ様子が見られます。
11月 2日(水)〜11月11日(金)には、この並んでいる惑星の近くを月が通っていきます。
- 11月 2日(水)夕方の南の空で、月(月齢8.0)が土星に近づく
- 11月 5日(土)夕方の南東の低空で、月(月齢11.0)が木星に近づく
- 11月11日(金)宵の東の低空で、月(月齢17.0)が火星に接近
- 11月29日(火)夕方の南の空で、月(月齢5.5)が土星に近づく
見やすい星座†
※宵の空(20時ごろの星空)での見え方です。
夏の大三角形は、西に傾き、夜空も秋に移っていきます。普段の明るい星の少ない秋の星空に明るい土星、さらに眩く光る木星が輝いています。土星のあるあたりは、やぎ座、木星のあるあたりは、うお座です。木星の上側(天頂側)は、台形に暗い星が並んでいて、秋の四辺形(ペガススの四辺形)です。この並びの右側(西側)の並びを下に伸ばしていくと本来秋の星座のたった一つの一等星、みなみのうお座のフォーマルハウトが見つかりますが、2つの惑星の明るさと比べると見劣りします。秋の星座は、暗い星が多く、ひっそりと慎ましく輝いています。
天文現象と関連行事†
双眼鏡、小望遠鏡のある人は†
- 下弦〜三日月となる、11月16日(水)〜11月26日(土)は、星雲星団、天の川の見頃となります。
- 秋の銀河は、空も澄み、見どきですので、ぜひ、双眼鏡をむけてください。北にあるおなじみの星の並び、カシオペヤ座は、天の川の中にあるので、ここから双眼鏡をむけていくと良いでしょう。カシオペヤ座から天頂付近を通って夏の大三角形の方へ、天の川が流れていますので、双眼鏡を向けると、細かい星が見えます、ぜひ確認してください。
- 天の川はカシオペヤ座から下の方、ペルセウス座との間にある二重星団(hχ)を、ぜひ、双眼鏡で見てみてください。
- ペルセウス座の中央部、天の川を作る細かい星の中に星座を作る明るい3等星が宝石のように見える散開星団。ぜひ見てみてください。
- 秋の四辺形(ペガススの四辺形)の一つの星から、3つ、3つとたどって、アンドロメダの膝頭の星の少し離れて隣にある、アンドロメダ座銀河M31は見どきです。ぜひ、挑戦してみてください。
- 秋の星座、みずがめ座の球状星団M2も、見どきです。
- 秋の星座、ペガスス座の鼻先の球状星団M15も、見どきです。
※双眼鏡は、倍率6〜10倍で口径40〜50mmを推奨します。
出典、参考†
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