2021年9月の夜空†
2021年天文現象、行事メモ
※月齢は21時の値(こよみの計算 - 国立天文台暦計算室にて計算、未明の現象は前日の月齢とする)
今月の一番星は何?†
(茨城付近では、日没は午後6時ごろ〜午後5時半ごろ、日暮れは午後6時半ごろ〜午後6時ごろとなります。)
※参考:こよみの計算 - 国立天文台暦計算室(日の出入り・南中時、薄明・薄暮) 計算地点:ふれあいの里天文台
※夜明・日暮の時刻は太陽の中心高度が-7°21′40″となる時刻 参考:こよみ用語解説 太陽や月などの運動 - 国立天文台暦計算室
月日(曜日) | 夜明 | 日の出 | 日の入 | 日暮 |
9月 1日(水) | 04:36 | 05:08 | 18:09 | 18:40 |
10月 1日(金) | 05:01 | 05:32 | 17:24 | 17:55 |
夕空(日暮れの頃)の見時†
日没直後の西の低空には金星(−4等)があり、西から南西方向に動いていきますが、なかなか高度を上げません。
南東の空には木星、土星が昇っています。
日没直後の西の極低空には水星が昇っていて、9月14日(火)には、東方最大離角となり、日没直後の高度が10度02分、明るさ0.1等となり高度を下げていき、23日(木)頃には見えづらくなります。 9日(木)には、金星と水星の間に細い三日月が入り三角形を作りますが、日没直後の東の極超低空での現象です。また、10日(金)には、西の低空で金星に細い月が近づきます。
17日(金)〜18日(土)には、土星、木星に満月前の月が近づきます。
- 9月 6日(月)西の低空で、おとめ座のスピカに金星が接近
- 9月 9日(木)日没直後の西の超低空で、水星と金星の間に月が入り、三角形を作る
- 9月10日(金)西の低空で、金星に月(月齢3.5)が接近
- 9月13日(月)南西の空で、さそり座のアンタレスに月(月齢6.5)が近い
- 9月14日(火)水星、東方最大離角
- 9月17日(金)南東の低空で、土星に月(月齢10.5)が近づく(近くに木星)
- 9月18日(土)南東の低空で、木星に月(月齢11.5)が近づく(近くに土星)
- 9月20日(月)日没直後の西の極超低空で、おとめ座のスピカに水星が接近
- 9月23日(木)頃、日没直後の西の極超低空で、水星が見づらくなる
三日月†
半月(上弦)は、9月14日(火)05:39、三日月は 9月 9日(木)で、9月 8日(水)〜13日(月)は、西空に三日月形の月が見られます。
- 21日(火)08:55
- アメリカの民間伝承による満月の名前(旧メイン州農暦によるブルームーン計算法)
- Harvest Moon, Full Corn Moon, Fruit Moon, Nut Moon, Barley Moon, Moon of the Black Calf, Moon When the Plums are Scarlet(ハーベスト・ムーン、コーン・ムーン、フルーツ・ムーン、ナッツ・ムーン、バーレイ・ムーン)
- 現行アメリカ農暦(Farmers’ Almanac、Old Farmers’ Almanac 現在発行版)による満月の名前
- 9月 Full Corn Moon(別名:Barley Moon) コーン・ムーン〜とうもろこしの収穫の頃の月
今月の惑星†
- 金星(−4等)は、日没直後の西の低空に見えていますが、高度はあまり上がりません。午後8時頃〜午後7時頃、西の空に沈みます。
- 木星(−3等)は、夕空の南東の空に昇っていて、少しずつ高度を上げていきます。午前4時頃〜午前2時頃、西の空に沈みます。
- 土星(1等〜0等)は、夕空の南東の空に昇っていて、少しずつ高度を上げていきます。午前3時頃〜午前0時半頃、西の空に沈みます。
- 水星(−1等〜0等)は、日没直後の西の極超低空に昇っていて、9月14日(火)に東方最大離角となり、高度を下げていき、23日(木)頃には、見づらくなります。
- 火星(2等)は、太陽方向で見づらいです。
日没直後の西の低空に金星があり、明るく輝いていて、西から南西方向に動いていきますが、なかなか高度を上げません。
夕方の南東の空には木星、土星が昇っています。
日没直後の西の極低空には水星が昇っていて、9月14日(火)には、東方最大離角となり、日没直後の高度が10度02分、明るさ0.1等となり高度を下げていき、23日(木)頃には見えづらくなります。 9日(木)には、金星と水星の間に細い三日月が入り三角形を作りますが、日没直後の東の極超低空での現象です。また、10日(金)には、西の低空で金星に細い月が近づきます。
17日(金)〜18日(土)には、土星、木星に満月前の月が近づきます。
- 9月 9日(木)日没直後の西の超低空で、水星と金星の間に月が入り、三角形を作る
- 9月10日(金)夕方の西の低空で、金星に月(月齢3.5)が接近
- 9月14日(火)水星、東方最大離角
- 9月17日(金)夕方の南東の低空で、土星に月(月齢10.5)が近づく(近くに木星)
- 9月18日(土)夕方の南東の低空で、木星に月(月齢11.5)が近づく(近くに土星)
今月の名月†
9月21日(火)の中秋の名月に向け、関連する月が見え始めます。
季語としての中秋の名月にまつわる月の名前
参考:新改訂版俳諧歳時記 秋 新潮社編 新潮文庫
- 9月 7日(火)初月(しょげつ)、初月夜(はつづきよ) 旧暦8月1日の月
- 9月 8日(水)二日月 旧暦8月2日の月
- 9月 9日(木)三日月、新月 旧暦8月3日の月
- 9月 7日(火)〜9月11日(土)頃 夕月夜(ゆうづきよ)旧暦8月1日〜5日頃
- 9月20日(月)待宵(まつよい)、小望月(こもちづき) 旧暦8月14日の月
- 9月21日(火)名月、十五夜、望の月(もちのつき)、芋名月 旧暦8月15日の月 (満月)
- 9月22日(水)十六夜(いざよい)、既望 旧暦8月16日の月
- 9月23日(木)立待月(たちまちづき) 旧暦8月17日の月
- 9月24日(金)居待月、座待月(いまちづき) 旧暦8月18日の月
- 9月25日(土)臥待月(ふしまちづき)、寝待月 旧暦8月19日の月
- 9月26日(日)更待月(ふけまちづき) 旧暦8月20日の月
- 9月27日(月)〜 宵闇 旧暦8月20日過ぎの月が出るまでの闇
- 9月29日(水)二十三夜 旧暦8月23日の月
- 10月18日(月)十三夜、後の月、豆名月、栗名月 旧暦9月13日の月
- 11月14日(日)十日夜(とおかんや) 旧暦10月10日の月 とうかんや 狭山市公式ウェブサイト (現在も「とおかんや」行事を行っているところは、11月10日(火)に行うところも多い。十五夜、十三夜、十日夜|季節の行事|暮らし歳時記)
見やすい星座†
※宵の空(20時ごろの星空)での見え方です。
こと座の一等星ベガ、はくちょう座の一等星デネブ、わし座の一等星アルタイルを結んでできる夏の大三角形は、天頂付近に昇っています。南東の空には1等星アンタレスを含む、さそり座と、その東隣に、いて座が昇っていますが、南西に傾き始めています。いて座の東には、木星、土星が明るく輝いています。東の空には、2等星と3等星で構成される秋の四辺形(ペガススの四辺形)が昇り、秋の明るい星の少ない星座が昇ってきます。
天文現象と関連行事†
双眼鏡、小望遠鏡のある人は†
- 下弦〜三日月となる、8月30日(月)頃〜9月 9日(木)、9月29日(水)〜10月 8日(金)頃は、星雲星団、天の川の見頃となります。
- さそり座の尻尾、いて座から夏の大三角形の中を流れていく天の川(銀河)は、南西から真上を通って北東に流れていきます。ぜひ、双眼鏡で見てください。たくさんの星で溢れています。肉眼で何も見えなくても、思いのほか星が見えてびっくりするでしょう。天の川の流れに沿って双眼鏡で辿る「天の川下り」をぜひ、やってみてください。
- いて座の南斗六星の柄の部分の少し上の球状星団M22もまだまだ見時です。
- ヘルクレス座の脇腹にある球状星団M13もまだまだ見頃です。
- 秋の星座、ペガスス座の鼻先にある球状星団、M15、みずがめ座のα星とβ星とで、直角三角形を作り位置にある球状星団、M2は、双眼鏡でギリギリわかるかもしれません。挑戦してみましょう。
※双眼鏡は、倍率6〜10倍で口径40〜50mmを推奨します。
出典、参考†
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