2021年8月の夜空†
2021年天文現象、行事メモ
※月齢は21時の値(こよみの計算 - 国立天文台暦計算室にて計算、未明の現象は前日の月齢とする)
今月の一番星は何?†
(茨城付近では、日没は午後7時ごろ〜午後6時ごろ、日暮れは午後7時半ごろ〜午後6時半ごろとなります。)
※参考:こよみの計算 - 国立天文台暦計算室(日の出入り・南中時、薄明・薄暮) 計算地点:ふれあいの里天文台
※夜明・日暮の時刻は太陽の中心高度が-7°21′40″となる時刻 参考:こよみ用語解説 太陽や月などの運動 - 国立天文台暦計算室
月日(曜日) | 夜明 | 日の出 | 日の入 | 日暮 |
8月 1日(日) | 04:09 | 04:43 | 18:47 | 19:21 |
9月 1日(水) | 04:36 | 05:08 | 18:09 | 18:40 |
夕空(日暮れの頃)の見時†
日没直後の西の低空には金星(−4等)があり、西から南西方向に動いていきますが、なかなか高度を上げません。
南東の空には土星。そして、東の空には木星が昇ってきます。
また、15日(日)頃から、日没直後の西の極超低空に水星が昇ってきます。9月14日(火)の東方最大離角に向けて高度を上げていきます。
11日(水)には、金星細い三日月が近づきます。
また、19日(木)〜22日(日)には、土星、木星に満月前の月が近づきいろいろな形で並びます。
- 8月10日(火)日没直後の西の超低空で、火星に月(月齢1.9)が近い
- 8月11日(水)日没直後の西の低空で、金星に月(月齢2.9)が接近
- 8月13日(金)南西の空で、おとめ座のスピカに月(月齢4.9)が近づく
- 8月15日(日)頃、日没直後の西の極超低空で水星が見え始める
- 8月16日(月)南の空で、さそり座のアンタレスに月(月齢7.9)が近づく
- 8月19日(木)南東の低空で、木星、土星、月(月齢10.9)が等間隔に並ぶ
- 8月21日(土)南東の低空で、土星と木星の間に月(月齢12.9)が入り、逆三角形に並ぶ
- 8月22日(日)南東の低空で、木星に月(月齢13.9)が近い
三日月†
半月(上弦)は、8月16日(月)00:20、三日月は 8月10日(火)で、8月 9日(月)〜15日(日)は、西空に三日月形の月が見られます。
- 22日(日)21:02
- アメリカの民間伝承による満月の名前(旧メイン州農暦によるブルームーン計算法)
- 現行アメリカ農暦(Farmers’ Almanac、Old Farmers’ Almanac 現在発行版)による満月の名前
- 8月 Full Sturgeon Moon(別名:Full Red Moon, Green Corn Moon, Grain Moon) スタージェン・ムーン〜北米五大湖でチョウザメがよく獲れる頃の月
今月の惑星†
- 金星(−4等)は、日没直後の西の低空に見えていますが、高度はあまり上がりません。午後8時半頃〜午後8時頃、西の空に沈みます。
- 土星(1等〜0等)は、夕空の南東の空に昇っています。少しずつ高度を上げていきます。8日(日)頃までは、夜明けとともに西の空で見えなくなり、それ以降は、午前4時半頃〜午前3時頃、西の空に沈みます。
- 木星(−3等)は、午後8時頃〜午後7時頃、東の空に昇り、17日(火)頃以降は、日没時には東の空に出ていて、少しずつ高度を上げていきます。24日(火)頃までは、夜明けとともに西の空で見えなくなり、それ以降は、午前4時半頃、西の空に沈みます。
- 水星(−1等〜0等)は、15日(日)頃から日没直後の西の極超低空に昇ってきます。9月14日(火)の東方最大離角に向け、高度を上げていきます。
- 火星(2等)は、日没時には、西の極超低空に昇っていますが、どんどん高度を下げて見づらくなります。午後8時頃〜午後8時半頃、西の空に沈みます。
日没直後の西の低空に金星があり、明るく輝いていますが、高度が低く見つけづらいかもしれません。火星は日没直後の西の極超低空で、光度が2等と暗く、見えづらいでしょう。
三日月前後の細い月が10日(火)火星に、11日(水)金星に近づきます。
夕方には、土星と木星が並んで昇っています。19日(木)から土星、木星に月が近づき、23日(月)に通り過ぎていきます。
- 8月10日(火)夕方の日没直後の西の超低空で、火星に月(月齢1.9)が近い
- 8月11日(水)夕方の日没直後の西の低空で、金星に月(月齢2.9)が接近
- 8月15日(日)頃、日没直後の西の極超低空で水星が見え始める
- 8月19日(木)夕方の南東の低空で、木星、土星、月(月齢10.9)が等間隔に並ぶ
- 8月21日(土)夕方の南東の低空で、土星と木星の間に月(月齢12.9)が入り、逆三角形に並ぶ
- 8月22日(日)夕方の南東の低空で、木星に月(月齢13.9)が近い(木星の隣に土星)
- 8月23日(月)宵の南東の低空で土星、木星、月(月齢14.9)が直線状に並ぶ
今月の流星群†
8月12日(木)〜13日(金)に毎年よく流れる3大流星群のうちの一つ「ペルセウス座流星群」の極大となり、条件が良ければ、一時間あたり十数個の流星が見られる可能性があります。今年は、ピークが13日(金)4時〜7時で、月齢4、月の入りは、13日 21:24と、輻射点が上がってくる未明に、極大となり、月もなく、最良の条件となります。周りに明かりがなく、遮蔽物がなくて、よく空が開けた場所で、空が暗い場所では、たくさんの流星が見られます。虫除け対策をして、楽に空を見上げられるような場所や方法でゆったりと空全体をまんべんなく眺めてみましょう。十数分に1個は見られるでしょう。
参考:国際流星機構 2021 Meteor shower calendar (PDF) 12page
夏の流星観望で注意すべきことは
- 虫刺され対策
とにかく、蚊などの虫刺されが、大変です。対策をしないで、観望を始めると、あちこち刺されて大変なことになります。虫除けスプレーや、蚊取り線香などとにかく虫除け対策を十分に行いましょう。
一般的な流星観望の注意点としては
- 楽に空を見上げらえる姿勢
星を見る時に首を上に曲げ続けると首の痛みに繋がりますし、落ち着いて見ることが出来ません、できれば、土から離れた高い位置に、楽に横になれるような場所を確保しましょう。
見やすい星座†
※宵の空(20時ごろの星空)での見え方です。
こと座の一等星ベガ、はくちょう座の一等星デネブ、わし座の一等星アルタイルを結んでできる夏の大三角形は、東の空高く輝き、南の空には1等星アンタレスを含む、さそり座と、その左隣に、いて座が昇っています。西の空に傾いた春の大三角形ですが、その一員の、うしかい座の一等星アルクトゥルスは、まだ、空高く輝いています。また、南東から東の低空には土星と木星が並んで明るく輝いています。
天文現象と関連行事†
双眼鏡、小望遠鏡のある人は†
- 下弦〜三日月となる、7月31日(土)頃〜8月10日(火)、8月30日(月)〜9月 9日(木)頃は、星雲星団、天の川の見頃となります。
- さそり座の尻尾、いて座から夏の大三角形の中を流れていく天の川(銀河)は、南からほぼ真上、東よりを通って北東に流れていきます。夏の天の川の見頃です。ぜひ、双眼鏡で見てください。たくさんの星で溢れています。肉眼で何も見えなくても、思いのほか星が見えてびっくりするでしょう。天の川の流れに沿って双眼鏡で辿る「天の川下り」をぜひ、やってみてください。
- 天の川の中、さそり座の尻尾の先の少し上の散開星団M7とM6は見時です。
- いて座の南斗六星の柄の部分の少し上の球状星団M22も見時です。埃のようなかすかな小さいものを探してみてください。
- ヘルクレス座の脇腹にある球状星団M13もまだまだ見頃です。
※双眼鏡は、倍率6〜10倍で口径40〜50mmを推奨します。
出典、参考†
※このページは、ツイッター、ブログなどでの拡散大歓迎です!また、事実の羅列なので、著作権はありません。コピペも可です。ネタ作りに大いにご利用ください。