2021年7月の夜空†
2021年天文現象、行事メモ
※月齢は21時の値(こよみの計算 - 国立天文台暦計算室にて計算、未明の現象は前日の月齢とする)
今月の一番星は何?†
(茨城付近では、日没は午後7時ごろ、日暮れは午後7時半ごろとなります。)
※参考:こよみの計算 - 国立天文台暦計算室(日の出入り・南中時、薄明・薄暮) 計算地点:ふれあいの里天文台
※夜明・日暮の時刻は太陽の中心高度が-7°21′40″となる時刻 参考:こよみ用語解説 太陽や月などの運動 - 国立天文台暦計算室
月日(曜日) | 夜明 | 日の出 | 日の入 | 日暮 |
7月 1日(木) | 03:45 | 04:22 | 19:03 | 19:39 |
8月 1日(日) | 04:09 | 04:43 | 18:47 | 19:21 |
夕空(日暮れの頃)の見時†
日没直後の西の低空には金星(−4等)があり、西から南方向に動いていきますが、なかなか高度を上げません。
火星は2等星で、あまりめだたず、日没直後の西の低空でどんどん高度を下げていき、下旬には、高度が低すぎて、見づらくなるでしょう。この火星は、だんだん金星に近づき、13日(火)には、離角30分程まで超接近しますが、火星が目立たない上、日没直後の西の超低空での現象なため、確認は難しいかもしれません。また、この前日には、近づいた金星と火星の近くに非常に細い月齢2の月がやってきます。もし、西が非常に開けている場所があったら、確認してみてください。
- 7月12日(月)日没直後の西の超低空で、近づいている火星、金星に月(月齢2.4)が接近
- 7月13日(火)日没直後の西の超低空で、火星に金星が離角30分程まで接近
- 7月13日(火)西の低空で、しし座のレグルスに月(月齢3.4)が近づく
- 7月17日(土)南西の空で、おとめ座のスピカに月(月齢7.4)が近づく
- 7月20日(火)南の空で、さそり座のアンタレスに月(月齢10.4)が接近
- 7月22日(木)日没直後の西の超低空でしし座のレグルスに金星が接近
- 7月24日(土)南東の低空で、土星に月(月齢14.4)が近づく
- 7月29日(木)日没直後の西の超低空で、しし座のレグルスに火星が接近
三日月†
半月(上弦)は、7月17日(土)19:11、三日月は 7月12日(月)で、7月11日(日)〜16日(金)は、西空に三日月形の月が見られます。
- 24日(土)11:37
- アメリカの民間伝承による満月の名前(旧メイン州農暦によるブルームーン計算法)
- Corn Moon, Sturgeon Moon, Red Moon, Green Corn Moon, Grain Moon, Fruit Moon, Wyrt Moon, Lightning Moon(コーン・ムーン、スタージェン・ムーン、レッド・ムーン、グリーン・コーン・ムーン、グレイン・ムーン、フルーツ・ムーン、ウールト・ムーン、ライトニング・ムーン)
- 現行アメリカ農暦(Farmers’ Almanac、Old Farmers’ Almanac 現在発行版)による満月の名前
- 7月 Full Buck Moon(別名:Full Thunder Moon, Full Hay Moon) バック・ムーン〜鹿の角が成熟してくる頃の月
今月の惑星†
- 金星(−4等)は、日没直後の西の低空に見えていますが、高度はあまり上がりません。午後8時半頃、西の空に沈みます。
- 火星(2等)は、日没時には、西の低空に昇っていますが、どんどん高度を下げていきます。午後9時頃〜午後8時頃、西の空に沈みます。
- 木星(−3等)は、午後10時頃〜午後8時頃、東の空に昇り、少しずつ高度を上げていきます。
- 土星(1等〜0等)は、午後9時頃〜午後7時頃、東の空に昇り、少しずつ高度を上げていきます。
- 水星(0等〜−1等)は、月初から日の出直前の東の超低空に昇ってきて高度を上げ、7月 5日(月)西方最大離角となり、高度を下げて、25日(日)には見づらくなります。
日没直後の西の低空に金星があり、明るく輝いていますが、高度が低く見つけづらいかもしれません。火星も日没直後の西の低空でどんどん高度を下げていき、光度が2等と暗く、見えづらいでしょう。この2星は、13日(火)に離角約30分ほどまで超接近します。
宵すぎには、土星と木星が並んで昇ってきます。24日(土)から土星、木星に月が近づき、26日(月)に通り過ぎていきます。
日の出直前の東の超低空には水星が昇ってきて高度を上げ、5日(月)には、西方最大離角となり、今度は高度を下げて、25日頃には見づらくなります。
- 7月 5日(月)水星、西方最大離角(日没直後の高度:14度20分 明るさ:0.3等)
- 7月 8日(水)日の出直前の東の超低空で、水星に月(月齢27.0)が近づく
- 7月12日(月)日没直後の西の超低空で、近づいている火星、金星に月(月齢2.4)が接近
- 7月13日(火)日没直後の西の超低空で、火星に金星が離角30分程まで接近
- 7月24日(土)夕方の南東の低空で、土星に月(月齢14.4)が近づく(土星の隣に木星)
- 7月25日(日)宵過ぎの南東の低空で、土星と木星の間に月(月齢15.4)が入り逆三角形となる
- 7月26日(月)夜半の南東の空で、木星に月(月齢16.4)が近づく(木星の隣に土星)
見やすい星座†
※宵の空(20時ごろの星空)での見え方です。
春の大三角形は西の空に傾き、東の空には夏の大三角形が昇っています。南の空には、さそり座が昇り、春から夏へ、星座が移っていきます。
天文現象と関連行事†
双眼鏡、小望遠鏡のある人は†
- 下弦〜三日月となる、7月 2日(金)頃〜7月12日(月)、7月31日(土)〜8月10日(火)頃は、星雲星団、天の川の見頃となります。
- さそり座の尻尾から夏の大三角形の中を通る、夏の天の川は双眼鏡で見るとたくさんの細かい星があるのがわかります。肉眼で天の川が見えなくとも双眼鏡で見ると、細かい星が見えることがありますので、是非挑戦してみてください。うまくたどれると天の川の川下りが出来ます。特に、さそり座の尻尾といて座の付近には散開星団や球状星団、散光星雲がたくさんあり、双眼鏡で流してみても、星の集まりや、小さくてぼーっとした埃のようなもの、淡い光のシミのようなものが見つかります。
- 夏の天の川の中でも、さそり座といて座の間にあるM6、M7散開星団は、低い場所にはありますが、双眼鏡で、みやすい散開星団です、是非探してみてください。
- 春の大三角形の一つ、しし座の2等星デネボラとりょうけん座の3等星コルカロリの間にあるかみのけ座の散開星団Mel.111は、双眼鏡で見ると最も美しい対象で、まだまだ見頃です。
- うしかい座のアークトゥルスとりょうけん座のコルカロリの間に球状星団M3もまだまだ見頃です。
- ヘルクレス座の脇腹にある球状星団M13も見頃です。
※双眼鏡は、倍率6〜10倍で口径40〜50mmを推奨します。
出典、参考†
※このページは、ツイッター、ブログなどでの拡散大歓迎です!また、事実の羅列なので、著作権はありません。コピペも可です。ネタ作りに大いにご利用ください。