2021年10月の夜空†
2021年天文現象、行事メモ
※月齢は21時の値(こよみの計算 - 国立天文台暦計算室にて計算、未明の現象は前日の月齢とする)
今月の一番星は何?†
(茨城付近では、日没は午後5時半ごろ〜午後4時半ごろ、日暮れは午後6時ごろ〜午後5時ごろとなります。)
※参考:こよみの計算 - 国立天文台暦計算室(日の出入り・南中時、薄明・薄暮) 計算地点:ふれあいの里天文台
※夜明・日暮の時刻は太陽の中心高度が-7°21′40″となる時刻 参考:こよみ用語解説 太陽や月などの運動 - 国立天文台暦計算室
月日(曜日) | 夜明 | 日の出 | 日の入 | 日暮 |
10月 1日(金) | 05:01 | 05:32 | 17:24 | 17:55 |
11月 1日(月) | 05:28 | 06:00 | 16:44 | 17:16 |
夕空(日暮れの頃)の見時†
日没直後の南西の低空には金星(−4等)が昇っていますが、なかなか高度を上げません。
南東の空には木星、土星が離れて並んで昇っています。
9日(土)には、金星に細い三日月が近づきます。また、金星は、16日(土)に、さそり座のアンタレスに離角1.5度ほどまで接近します。
14日(木)〜15日(金)には、土星、木星に満月前の月が近づきます。
- 10月 9日(土)南西の低空で、金星に月(月齢3.0)が近づく(近くにアンタレス)
- 10月10日(日)南西の低空で、さそり座のアンタレスに月(月齢4.0)が接近(近くに金星)
- 10月14日(木)南東の空で、土星に月(月齢8.0)が近づく(近くに木星)
- 10月15日(金)南東の空で、木星に月(月齢9.0)が近づく(近くに土星)
- 10月16日(土)南西の低空で、さそり座のアンタレスに金星が接近
三日月†
半月(上弦)は、10月13日(水)12:25、三日月は 10月 8日(金)で、10月 7日(木)〜12日(火)は、西空に三日月形の月が見られます。
- 20日(水)23:57
- アメリカの民間伝承による満月の名前(旧メイン州農暦によるブルームーン計算法)
- Hunter’s moon, Blood Moon, Sanguine Moon, Harvest Moon(ハンターズ・ムーン、ブラッド・ムーン、サングイン・ムーン、ハーベスト・ムーン)
- 現行アメリカ農暦(Farmers’ Almanac、Old Farmers’ Almanac 現在発行版)による満月の名前
- 10月 Full Hunter’s Moon(別名:Blood Moon, Sanguine Moon, Travel Moon, Dying Moon) ハンターズムーン〜冬に備えて狩りをする頃の月
今月の惑星†
- 金星(−4等)は、日没直後の南西の低空に見えていますが、高度はあまり上がりません。午後7時頃、西の空に沈みます。
- 木星(−3等)は、夕空の南東の空に昇っていて、南に動いていきます。午前2時頃〜午前0時頃、西の空に沈みます。
- 土星(0等〜1等)は、夕空の南東の空に昇っていて、南に動いていきます。午前0時半頃〜午後10時半頃、西の空に沈みます。
- 水星(1等〜−1等)は、10月16日(土)ごろから日の出直前の東の超極低空に昇り、10月25日(月)の西方最大離角(日の出直前の高度:16度56分、明るさ:-0.6等)に向け、高度を上げていきます。その後高度を下げ、11月14日(日)頃には、見づらくなります。
- 火星(2等)は、太陽方向で見づらいです。
日没後の南西の低空に金星があり、明るく輝いています。金星は、10月16日(土)には、さそり座のアンタレスに離角1.5度まで接近します。
夕方の南東の空には木星、土星が離れて並んで昇っています。
14日(木)〜15日(金)には、土星、木星に満月前の月が近づきます。
- 10月 9日(土)夕方の南西の低空で、金星に月(月齢3.0)が近づく(近くにアンタレス)
- 10月14日(木)夕方の南東の空で、土星に月(月齢8.0)が近づく(近くに木星)
- 10月15日(金)夕方の南東の空で、木星に月(月齢9.0)が近づく(近くに土星)
- 10月16日(土)夕方の南西の低空で、さそり座のアンタレスに金星が接近
- 10月25日(月)水星西方最大離角(日の出直前の高度:16度56分、明るさ:-0.6等)
今月の名月†
季語としての中秋の名月にまつわる月の名前
参考:新改訂版俳諧歳時記 秋 新潮社編 新潮文庫
見やすい星座†
※宵の空(20時ごろの星空)での見え方です。
こと座の一等星ベガ、はくちょう座の一等星デネブ、わし座の一等星アルタイルを結んでできる夏の大三角形は、西に傾き始めますが、まだ空の高いところのあります。南西に沈む、いて座の東には、木星、土星が明るく輝いています。南東の空高く、2等星と3等星で構成される秋の四辺形(ペガススの四辺形)が昇り、秋の明るい星の少ない星座が昇っています。
天文現象と関連行事†
双眼鏡、小望遠鏡のある人は†
- 下弦〜三日月となる、9月29日(水)頃〜10月 8日(金)頃、10月29日(金)頃〜11月 7日(日)頃は、星雲星団、天の川の見頃となります。
- 木星と土星が並んでいるあたりがいて座です。ここから夏の大三角形の中を通り、カシオペヤ座、ペルセウス座へと流れていく天の川(銀河)は、双眼鏡で見ると、たくさんの星で溢れています。天の川の流れに沿って双眼鏡で辿る「天の川下り」をぜひ、やってみてください。
- ペルセウス座の中心付近は、天の川の中ですが、ゆるく星が集まっている散開星団でもあります。双眼鏡でちょうど星が集まっている感じがわかりますので、これも挑戦してみましょう。空の条件が良ければ、背景の細かい天の川の星の中に浮かぶ明るい星たちが、宝石の輝きのように見えます。是非、覗いてみてください。「星の宝石箱や〜〜」と思わず叫んでしまうかもしれません。
- 秋の四辺形のうち一つの星は、アンドロメダ座の頭に当たる星です。そこからアンドロメダ座をたどり、膝小僧に当たる星の近くにアンドロメダ座銀河があります。我々の銀河(天の川銀河)のお隣、250万光年かなたの渦巻き銀河です。空が暗い場所で、透明度が高い時に、双眼鏡で覗くのが最もよく見えると言われています。ぜひ、挑戦してみてください。
- カシオペヤ座とペルセウス座の間には、二つの散開星団が仲良くならぶ、二重星団、hχがあります。双眼鏡でも美しい対象です。細かい星がパラパラとごく小さく集まっています。ぜひ、挑戦してみてください。
- 秋の星座、ペガスス座の鼻先にある球状星団、M15、みずがめ座のα星とβ星とで、直角三角形を作り位置にある球状星団、M2は、双眼鏡でギリギリわかるかもしれません。挑戦してみましょう。
※双眼鏡は、倍率6〜10倍で口径40〜50mmを推奨します。
出典、参考†
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