2020年9月の夜空†
2019年天文現象、行事メモ
※月齢は21時の値(こよみの計算 - 国立天文台暦計算室にて計算、未明の現象は前日の月齢とする)
今月の一番星は何?†
南東〜南の低空の木星。
(茨城付近では、日没は午後6時ごろ〜午後5時半ごろ、日暮れは午後6時半ごろ〜午後6時ごろとなります。)
※参考:こよみの計算 - 国立天文台暦計算室(日の出入り・南中時、薄明・薄暮) 計算地点:ふれあいの里天文台
※夜明・日暮の時刻は太陽の中心高度が-7°21′40″となる時刻 参考:こよみ用語解説 太陽や月などの運動 - 国立天文台暦計算室
月日(曜日) | 夜明 | 日の出 | 日の入 | 日暮 |
9月 1日(火) | 04:36 | 05:08 | 18:08 | 18:40 |
10月 1日(木) | 05:01 | 05:32 | 17:24 | 17:55 |
夕空(日暮れの頃)の見時†
南東の低空に木星と土星が並んでいるのが見えます。これから、だんだん高度を上げていきます。 25日(金)〜 26日(土)、これに月が近づきます。日没直後の西の極超低空に水星が昇っていますが、ほとんど高度を変えず、南西方向に動いていきます。
- 9月22日(火)夕方の南西の低空で、月(月齢5.0)が、さそり座のアンタレスに近づく
- 9月24日(木)夕方の南の空で、月(月齢7.0)が、木星に近づき、月、木星、土星がほぼ直線に並ぶ
- 9月25日(金)夕方の南の空で、月(月齢8.0)が、木星に接近、月、木星、土星が細い三角形に並ぶ
- 9月26日(土)夕方の南の空で、月(月齢9.0)が、土星を追い越し、木星、土星、月がほぼ直線に並ぶ
三日月†
半月(上弦)は、9月24日(木)10:55、三日月は 9月20日(日)で、 9月19日(土)〜23日(水)は、西空に三日月形の月が見られます。
- 2日(水)14:22
- アメリカの民間伝承による満月の名前(旧メイン州農暦によるブルームーン計算法)
- Harvest Moon, Full Corn Moon, Fruit Moon, Nut Moon, Barley Moon, Moon of the Black Calf, Moon When the Plums are Scarlet(ハーベスト・ムーン、フル・コーン・ムーン、フルーツ・ムーン、ナッツ・ムーン、バーレイ・ムーン)
- 現行アメリカ農暦(Farmers’ Almanac、Old Farmers’ Almanac 現在発行版)による満月の名前
- 9月 Full Corn Moon(別名:Barley Moon) コーン・ムーン〜とうもろこしの収穫の頃の月
今月の惑星†
- 木星(−3等)は、日没時には、南東〜南の低空に昇っています。午前1時頃〜午後11時頃、南西の空で沈みます。
- 土星(1等)は、日没時には、南東〜南の低空に昇っています。午前1時半頃〜午後11半頃、南西の空で沈みます。
- 火星(−1等)は、夜半〜宵の東の空で見えます。午後8時半頃〜午後6時半頃、東の空に昇ってきます。
- 金星(−4等)は、日の出前の東の空に見えます。午前1時半頃〜午前2時半頃、東北東の空に昇ってきます。
- 水星(−1等)は、日没直後の西の極超低空にあらわれていて、ほとんどを高度は変わらず南西方向に動いていきます。10月10日(土)には、見づらくなります。
宵の南東〜南の空では、土星、木星が並んでいます。月の中頃には宵の南東の低空に土星と木星が並んで見得るようになってきます。また、大分遅れて火星が昇ってきます。日没直後の西の極超低空に水星が昇っていますが、ほとんど高度を変えず、南西方向に動いていきます。
朝方の空では、東の空に金星が明けの明星として明るく輝き、9月 3日(木)には日の出時の高度が最大になります。わずかずつ高度を下げていきます。
- 9月 6日(日)夜半の東の低空で、月(月齢18.4)が、火星に接近
- 9月10日(木)未明の東の空で、月(月齢21.4)が、ヒアデス星団に入り、おうし座のアルデバランに接近
- 9月13日(日)未明の東の空で、月(月齢24.4)が、ふたご座のポルックスに近づく
- 9月14日(月)未明の東の低空で、月(月齢25.4)が、金星に近づく
- 9月16日(水)日の出直前の東の超低空で、月(月齢27.4)が、しし座のレグルスに近づく
- 9月22日(火)夕方の南西の低空で、月(月齢5.0)が、さそり座のアンタレスに近づく
- 9月24日(木)夕方の南の空で、月(月齢7.0)が、木星に近づき、月、木星、土星がほぼ直線に並ぶ
- 9月25日(金)夕方の南の空で、月(月齢8.0)が、木星に接近、月、木星、土星が細い三角形に並ぶ
- 9月26日(土)夕方の南の空で、月(月齢9.0)が、土星を追い越し、木星、土星、月がほぼ直線に並ぶ
今月の名月†
10月 1日(木)の中秋の名月に向け、関連する月が見え始めます。
季語としての中秋の名月にまつわる月の名前
参考:新改訂版俳諧歳時記 秋 新潮社編 新潮文庫
- 9月17日(木)初月(しょげつ)、初月夜(はつづきよ) 旧暦8月1日の月
- 9月18日(金)二日月 旧暦8月2日の月
- 9月19日(土)三日月、新月 旧暦8月3日の月
- 9月17日(木)〜9月21日(月)頃 夕月夜(ゆうづきよ)旧暦8月1日〜5日頃
- 9月30日(水)待宵(まつよい)、小望月(こもちづき) 旧暦8月14日の月
- 10月 1日(木)名月、十五夜、望の月(もちのつき)、芋名月 旧暦8月15日の月
- 10月 2日(金)十六夜(いざよい)、既望 旧暦8月16日の月 (満月)
- 10月 3日(土)立待月(たちまちづき) 旧暦8月17日の月
- 10月 4日(日)居待月、座待月(いまちづき) 旧暦8月18日の月
- 10月 5日(月)臥待月(ふしまちづき)、寝待月 旧暦8月19日の月
- 10月 6日(火)更待月(ふけまちづき) 旧暦8月20日の月
- 10月 7日(水)〜 宵闇 旧暦8月20日過ぎの月が出るまでの闇
- 10月 9日(金)二十三夜 旧暦8月23日の月
- 10月26日(月)十三夜、後の月、豆名月、栗名月 旧暦9月13日の月
- 11月24日(火)十日夜(とおかんや) 旧暦10月10日の月 とうかんや 狭山市公式ウェブサイト (現在も「とおかんや」行事を行っているところは、11月10日(火)に行うところも多い。十五夜、十三夜、十日夜|季節の行事|暮らし歳時記)
見やすい星座†
※宵の空(20時ごろの星空)での見え方です。
こと座の一等星ベガ、はくちょう座の一等星デネブ、わし座の一等星アルタイルを結んでできる夏の大三角形は、真上に輝き、南西の空には1等星アンタレスを含む、さそり座、その左隣、南の空に、いて座が昇っています。いて座には木星と土星がまばゆく輝いて並んでいます。空も澄んでくる頃、ぜひ、星をみてください。
天文現象と関連行事†
双眼鏡、小望遠鏡のある人は†
- 下弦〜三日月となる、9月10日(木)頃〜20日(日)頃は、星雲星団、天の川の見頃となります。
- さそり座の尻尾、いて座から夏の大三角形の中を流れていく天の川(銀河)は、南西から真上を通って北東に流れていきます。ぜひ、双眼鏡で見てください。たくさんの星で溢れています。肉眼で何も見えなくても、思いのほか星が見えてびっくりするでしょう。天の川の流れに沿って双眼鏡で辿る「天の川下り」をぜひ、やってみてください。
- いて座の南斗六星の柄の部分の少し上の球状星団M22もまだまだ見時です。
- ヘルクレス座の脇腹にある球状星団M13もまだまだ見頃です。
- 秋の星座、ペガスス座の鼻先にある球状星団、M15、みずがめ座のα星とβ星とで、直角三角形を作り位置にある球状星団、M2は、双眼鏡でギリギリわかるかもしれません。挑戦してみましょう。
※双眼鏡は、倍率6〜10倍で口径40〜50mmを推奨します。
出典、参考†
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