2020年5月の夜空†
2019年天文現象、行事メモ
※月齢は21時の値(こよみの計算 - 国立天文台暦計算室にて計算、未明の現象は前日の月齢とする)
今月の一番星は何?†
中旬頃までは、西の低空〜超低空の、金星
下旬頃からは、北西の低空のぎょしゃ座のカペラか、南東の空高くうしかい座のアークトゥルスか
(茨城付近では、日没は午後6時半ごろ〜午後7時ごろ、日暮れは午後7時ごろ〜午後7時半ごろとなります。)
※参考:こよみの計算 - 国立天文台暦計算室(日の出入り・南中時、薄明・薄暮) 計算地点:ふれあいの里天文台
※夜明・日暮の時刻は太陽の中心高度が-7°21′40″となる時刻 参考:こよみ用語解説 太陽や月などの運動 - 国立天文台暦計算室
月日(曜日) | 夜明 | 日の出 | 日の入 | 日暮 |
5月 1日(金) | 04:10 | 04:43 | 18:29 | 19:02 |
6月 1日(月) | 03:44 | 04:20 | 18:53 | 19:29 |
夕空(日暮れの頃)の見時†
西の空にある、宵の明星、金星は、高度を急速に下げ、下旬には高度が低すぎて見にくくなります。
5月22日(金)には、日の入り直後の西の超低空で、水星が金星に離角約1度まで非常に接近します。また、5月24日(日)には、日の入り直後の西の超低空で、近づいている金星と水星の横に細い月が来て、三角形を作ります。
- 5月 2日(土)夕方の南の空高く、月(月齢9.4)が、しし座のレグルスに近づく
- 5月 5日(火)夕方の南東の空で、月(月齢12.4)が、おとめ座のスピカに近づく
- 5月 6日(水)夕方の南東の空で、月(月齢13.4)が、おとめ座のスピカに近い
- 5月22日(金)日の入り直後の西の超低空で、水星が金星に非常に接近(離角約1度)
- 5月24日(日)日の入り直後の西の超低空で、月(月齢1.8)が水星、金星に近づく(金星、非常に細い月、水星で、三角形を作る)
三日月†
半月(上弦)は、5月 1日(金)05:38、5月30日(土)12:30、三日月は 5月25日(月)で、 5月24日(日)〜29日(金)は、西空に三日月形の月が見られます。
- 7日(木)19:45 満月 スーパームーン(地心距離:361182km)
- アメリカの民間伝承による満月の名前(旧メイン州農暦によるブルームーン計算法)
- Milk Moon, Flower Moon, Corn Planting Moon, Planting Moon, Hare Moon(ミルク・ムーン、フラワー・ムーン、コーン・プランティング・ムーン、ヘア・ムーン)
- 現行アメリカ農暦(Farmers’ Almanac、Old Farmers’ Almanac 現在発行版)による満月の名前
- Full Flower Moon(別名:Full Corn Planting Moon, Milk Moon) フラワー・ムーン〜春の花々が咲き誇る頃の月
- 今年3月、4月、5月と3回あるスーパームーンの3回目。
今月の惑星†
- 金星(−4等)は、夕方の西の低空〜超低空に宵の明星として見えていて、高度を下げ、下旬には見にくくなります。午後10時頃〜午後7時頃に沈みます。
- 木星(−3等)は、未明の南東の低空に見えます。午前0時頃〜午後10時頃、東南東の空に昇ってきます。
- 土星(1等)は、未明の南東の低空に見えます。午前0時半頃〜午後10時半頃、東南東の空に昇ってきます。
- 火星(1等)は、日の出前の南東の低空で見えます。午前1時半頃〜午前0時半頃、東の空に昇ってきます。
- 水星(−1等)は、5月15日(金)ごろから、日没直後の西北西の極超低空にあらわれ、6月 4日(木)の西方最大離角にむけ高度をわずかに上げていきます。
夕空に輝いていた金星は、高度を下げていき、下旬には高度が低すぎ、見づらくなります。15日頃以降、日没直後の西北西の超低空に水星が見え始め、高度を上げていきます。未明の南東の低空では、土星、木星が並び、少し遅れて火星が昇ってきます。
- 5月13日(水)未明の南東の低空で、月(月齢19.4)が、接近中の木星、土星に接近し、三角形を作る(左下に離れて火星)
- 5月15日(金)未明の南東の低空で、月(月齢21.4)が、火星に近づく
- 5月16日(土)未明の南東の低空で、月(月齢22.4)が、火星に近い
- 5月22日(金)日の入り直後の西の超低空で、水星が金星に非常に接近(離角約1度)
- 5月24日(日)日の入り直後の西の超低空で、月(月齢1.8)が水星、金星に近づく(金星、非常に細い月、水星で、三角形を作る)
見やすい星座†
※宵の空(20時ごろの星空)での見え方です。
しし座の尻尾の2等星デネボラ、おとめ座の1等星スピカ、うしかい座の1等星アークトゥルスで作る春の大三角形が南東の空高く昇っています。北斗七星の柄の曲がりからうしかい座の1等星アークトゥルス、おとめ座の1等星スピカとたどる春の大曲線をさらに伸ばせば、不等辺四角形のからす座が見つかります。
天文現象と関連行事†
双眼鏡、小望遠鏡のある人は†
- 下弦〜三日月となる、5月14日(木)頃〜25日(月)頃は、星雲星団、天の川の見頃となります。
- しし座の2等星デネボラとりょうけん座の3等星コルカロリの間にあるかみのけ座の散開星団Mel.111は、まだまだ、見頃です。
- うしかい座のアークトゥルスとりょうけん座のコルカロリの間に球状星団M3もまだまだ見頃です。
- ヘルクレス座の脇腹にある球状星団M13は、北半球で最大の球状星団ですが、双眼鏡では、非常に小さくて淡い綿ぼこりのようです。条件が悪いと、ほとんどわからないかもしれません。透明度がよく、よく晴れた日に、周りの暗いところで確認してみてください。
※双眼鏡は、倍率6〜10倍で口径40〜50mmを推奨します。
出典、参考†
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