2023年8月の夜空†
2023年天文現象、行事メモ
※月齢は21時の値(こよみの計算 - 国立天文台暦計算室にて計算、未明の現象は前日の月齢とする)
今月の一番星は何?†
(茨城付近では、日没は午後7時ごろ〜午後6時ごろ、日暮れは午後7時半ごろ〜午後6時半ごろとなります。)
※参考:こよみの計算 - 国立天文台暦計算室(日の出入り・南中時、薄明・薄暮) 計算地点:ふれあいの里天文台
※夜明・日暮の時刻は太陽の中心高度が-7°21′40″となる時刻 参考:こよみ用語解説 太陽や月などの運動 - 国立天文台暦計算室
月日(曜日) | 夜明 | 日の出 | 日の入 | 日暮 |
8月 1日(火) | 04:08 | 04:42 | 18:48 | 19:21 |
9月 1日(木) | 04:36 | 05:08 | 18:09 | 18:41 |
夕空(日暮れの頃)の見時†
夕空から金星が去った後は、うしかい座のアルクトゥルスや、こと座のベガが目をひきます。
日没直後の超低空には水星があって、高度を上げ、10日(木)には、東方最大離角で高度12.2度、明るさ0.3等となり今度は高度を下げていきます。18日(金)には、火星にこの水星が近づき、細い月も近づいて、火星、水星、細い月で逆三角形を作り、翌19日(土)には、細い月が火星に近づきます。
15日(火)ごろから夕方の東の空に土星が見えるようになり、30日(水)には、満月前の月が近づきます。
- 8月10日(木)水星、東方最大離角(日没直後の高度12.2度、明るさ0.3等)
- 8月14日(月)日没直後の西の極超低空で、水星が火星に近づく
- 8月15日(火)頃から夕方の東の低空に土星が見え始める
- 8月18日(金)日没直後の西の極超低空で、月(月齢2.1)が火星、水星に近づき火星、水星、細い月で逆三角形を作る
- 8月19日(土)日没直後の西の超低空で、月(月齢3.1)が火星に近づく
- 8月21日(月)夕方の南西の空で、月(月齢5.1)がスピカに接近
- 8月25日(金)夕空では、南の低空で、月(月齢9.1)がアンタレスに近づく
- 8月30日(水)夕空では、南東の低空で月(月齢14.1)が土星に近づく
三日月†
半月(上弦)は、24日(月)18:57、三日月は、18日(金)で、17日(木)〜22日(火)は、西空に三日月形の月が見られます。
- 2日(水)03:32 満月 スーパームーン(本年3回あるうちの2度目)
- アメリカの民間伝承による満月の名前(旧メイン州農暦によるブルームーン計算法)
- Corn Moon, Sturgeon Moon, Red Moon, Green Corn Moon, Grain Moon, Fruit Moon, Wyrt Moon, Lightning Moon(コーン・ムーン、スタージェン・ムーン、レッド・ムーン、グリーン・コーン・ムーン、グレイン・ムーン、フルーツ・ムーン、ワート・ムーン、ライトニング・ムーン)
- 現行アメリカ農暦(Farmers’ Almanac、Old Farmers’ Almanac 現在発行版)による満月の名前
- 8月 Full Sturgeon Moon(別名:Full Red Moon, Green Corn Moon, Grain Moon) スタージェン・ムーン〜北米五大湖でチョウザメがよく獲れる頃の月
- 31日(木)10:36 満月 スーパームーン(本年3回あるうちの3度目)
- アメリカの民間伝承による満月の名前(旧メイン州農暦によるブルームーン計算法)
- Harvest Moon, Full Corn Moon, Fruit Moon, Nut Moon, Barley Moon, Moon of the Black Calf, Moon When the Plums are Scarlet(ハーベスト・ムーン、フル・コーン・ムーン、フルーツ・ムーン、ナッツ・ムーン、バーレイ・ムーン、ムーン・オブ・ブラック・カーフ、ムーン・ホエン・ザ・プラムス・アー・スカーレット)
- 現行アメリカ農暦(Farmers’ Almanac、Old Farmers’ Almanac 現在発行版)による満月の名前
- ブルームーン (日本を含め、UTC-1:00 の時間帯より西側(UTC-1〜UTC+14)の場合。UTC-2:00 の時間帯より東側(UTC-11〜UTC-2)では、8月30日(火)となる。)
今月の惑星†
- 土星(1等〜0等)は、午後8時頃〜午後6時頃、東の空に昇ってきます。南東方向に動き、高度を上げていきます。
- 木星(−2等)は、午後11頃〜午後9時頃、東の空に昇ってきて、高度を上げていきます。
- 金星(−4等)は、 始め太陽方向にあり、見づらいですが、21日(月)頃には日の出直前の西の極超低空に顔を出し、高度を上げていきます。
- 火星(2等)は、日没後の西の超低空にあって、高度を下げ、南の方に動いていきます。
- 水星(0等〜2等)は、日没直後の西の極超低空にあって高度を上げ、10日(木)に東方最大離角となり、今度は高度を下げて、下旬には見づらくなります。
日没直後の超低空には水星があって、高度を上げ、10日(木)には、東方最大離角で高度12.2度、明るさ0.3等となり今度は高度を下げていきます。18日(金)には、火星にこの水星が近づき、細い月も近づいて、火星、水星、細い月で逆三角形を作り、翌19日(土)には、細い月が火星に近づきます。
宵すぎ〜宵の空では土星が、夜半すぎ〜宵すぎには木星が昇ってきます。30日(水)には、土星に月が近づきます。
- 8月 4日(金)夜半の南東の空で、月(月齢16.7)が土星に接近
- 8月 7日(月)木星、西矩
- 8月 9日(水)夜半の東の低空で、月(月齢21.7)が木星に近づく
- 8月10日(木)水星、東方最大離角(日没直後の高度:12.2度、明るさ:0.3等)
- 8月13日(日)金星、内合
- 8月14日(月)日没直後の西の極超低空で、水星が火星に近づく
- 8月18日(金)日没直後の西の極超低空で、月(月齢2.1)が火星、水星に近づき火星、水星、細い月で逆三角形を作る
- 8月19日(土)日没直後の西の超低空で、月(月齢3.1)が火星に近づく
- 8月21日(月)頃〜 金星、明けの明星
- 8月27日(日)土星、衝
- 8月30日(水)宵の空では、南東の低空で月(月齢14.1)が土星に近づく
今月の流星群†
8月12日(土)〜13日(日)〜14日(月)に、毎年よく流れる3大流星群のうちの一つ「ペルセウス座流星群」の極大となり、月の条件が最良で、一時間あたり十数個の流星が見られる可能性があります。是非、流れ星を探してください。
参考:国際流星機構 2023 Meteor shower calendar (PDF) 11page
夏の流星観望で注意すべきことは
- 虫刺され対策
とにかく、蚊などの虫刺されが、大変です。対策をしないで、観望を始めると、あちこち刺されて大変なことになります。虫除けスプレーや、蚊取り線香などとにかく虫除け対策を十分に行いましょう。
一般的な流星観望の注意点としては
- 楽に空を見上げらえる姿勢
星を見る時に首を上に曲げ続けると首の痛みに繋がりますし、落ち着いて見ることが出来ません、できれば、土から離れた高い位置に、楽に横になれるような場所を確保しましょう。
見やすい星座†
※宵の空(20時ごろの星空)での見え方です。
夏の大三角形が東の空高く昇り、さそり座といて座は、南の空に昇っていて、そこから天の川が夏の大三角形の方に伸びています。西の空にうしかい座のアルクトゥルスが残っていますが、空は夏の星空に変わっていきます。
天文現象と関連行事†
- 8月 1日(火)月齢14.7 〜 7日(月)月齢20.7 満月前〜下弦前 スター・ウィーク
- 8月 1日(火)09:31 Northrop Grumman 、国際宇宙ステーション補給ミッション(Cygnus NG-19)のため、シグナス補給船をアンタレス230+ロケットにて打ち上げ ※Launch Schedule - Spaceflight Now
- 8月 2日(水)03:32 満月 スーパームーン(本年3回あるうちの2度目)
- アメリカの民間伝承による満月の名前(旧メイン州農暦によるブルームーン計算法)
- Corn Moon, Sturgeon Moon, Red Moon, Green Corn Moon, Grain Moon, Fruit Moon, Wyrt Moon, Lightning Moon(コーン・ムーン、スタージェン・ムーン、レッド・ムーン、グリーン・コーン・ムーン、グレイン・ムーン、フルーツ・ムーン、ワート・ムーン、ライトニング・ムーン)
- 現行アメリカ農暦(Farmers’ Almanac、Old Farmers’ Almanac 現在発行版)による満月の名前
- 8月 Full Sturgeon Moon(別名:Full Red Moon, Green Corn Moon, Grain Moon) スタージェン・ムーン〜北米五大湖でチョウザメがよく獲れる頃の月
- 8月 4日(金)夜半の南東の空で、月(月齢16.7)が土星に接近
- 8月 6日(日)〜13日(日) Milky Way Star Festival ミルキーウェイ・スター・フェスティバル 〜七夕を世界で祝おう
- 8月 7日(月)月遅れの七夕
- 8月 7日(月)木星、西矩
- 8月 7日(月)〜16日(水)GLOBE at Night(対象:北半球 はくちょう座、ヘルクレス座 南半球 いて座、さそり座)日本語サポートページ 日本語Webアプリ(スマホでも使えます。) スマートフォン用アプリ
- 8月 9日(水)夜半の東の低空で、月(月齢21.7)が木星に近づく
- 8月10日(木)水星、東方最大離角(日没直後の高度:12.2度、明るさ:0.3等)
- 8月12日(土)〜13日(日)〜14日(月)ペルセウス座流星群の見頃。極大:13日16時〜23時 月齢条件:最良(月齢:25.7)
- 8月11日(金)山の日 ※令和 5年(2023)暦要項 国民の祝日 - 国立天文台暦計算室
- 8月13日(日)金星、内合
- 8月14日(月)日の出前の東の低空で、月(月齢26.7)がポルックスに接近
- 8月14日(月)日没直後の西の極超低空で、水星が火星に近づく
- 8月18日(金)日没直後の西の極超低空で、月(月齢2.1)が火星、水星に近づき火星、水星、細い月で逆三角形を作る
- 8月19日(土)日没直後の西の超低空で、月(月齢3.1)が火星に近づく
- 8月21日(月)頃〜 金星、明けの明星
- 8月21日(月)夕方の南西の空で、月(月齢5.1)がスピカに接近
- 8月22日(火)伝統的七夕 国立天文台 | 質問3-10)伝統的七夕について教えて
- 8月25日(金)宵の空では、南西の低空で、月(月齢9.1)がアンタレスに近づく
- 8月26日(土)16:27 SpaceX、JAXAの古川聡宇宙飛行士を含む、国際宇宙ステーション長期滞在クルー4名を乗せた、有人宇宙船Crew-7をFalcon9 Block5(ファルコン9ロケット)にて打ち上げ ※Launch Schedule - Spaceflight Now
- 8月27日(日)土星、衝
- 8月28日(月)9:26:22 JAXA、X線分光撮像衛星 XRISMと小型月着陸実証機 SLIMをH-IIAロケット47号機にて打ち上げ ※X線分光撮像衛星(XRISM)および小型月着陸実証機(SLIM)の打上げ延期について(その2)
- 8月30日(水)宵の空では、南東の低空で月(月齢14.1)が土星に近づく
- 8月31日(木)10:36 満月 スーパームーン(本年3回あるうちの3度目)
- アメリカの民間伝承による満月の名前(旧メイン州農暦によるブルームーン計算法)
- Harvest Moon, Full Corn Moon, Fruit Moon, Nut Moon, Barley Moon, Moon of the Black Calf, Moon When the Plums are Scarlet(ハーベスト・ムーン、フル・コーン・ムーン、フルーツ・ムーン、ナッツ・ムーン、バーレイ・ムーン、ムーン・オブ・ブラック・カーフ、ムーン・ホエン・ザ・プラムス・アー・スカーレット)
- 現行アメリカ農暦(Farmers’ Almanac、Old Farmers’ Almanac 現在発行版)による満月の名前
- ブルームーン (日本を含め、UTC-1:00 の時間帯より西側(UTC-1〜UTC+14)の場合。UTC-2:00 の時間帯より東側(UTC-11〜UTC-2)では、8月30日(火)となる。)
双眼鏡、小望遠鏡のある人は†
- 下弦〜三日月となる、 8日(火)〜18日(金)は、星雲星団、天の川の見頃となります。
- 秋の星座、みずがめ座の球状星団M2は、双眼鏡で見ると、微かに淡い小さな埃のような微かな見え方ですが、挑戦してみましょう。
- 秋の星座、ペガスス座の鼻先を延長した先に球状星団M15があります。導入しやすいので、非常に微かですが、見つけやすいと思います。
- さそり座のしっぽの付近から夏の大三角の真ん中を通り、北のカシオペヤ座まで、夏の天の川が流れていますので、ぜひ天の川下を双眼鏡で行ってください。
- さそりのしっぽの折れ曲がった毒針の上のほうにある散開星団M7とM6、まだまだ見頃です。
- いて座の弓矢付近、南(下)から、散開星団と散光星雲の重なったM8、球状星団M22、散光星雲M20と散開星団M21を含む星の集まり、星の集まりの大きな領域M24、小さく星が集まるM25、まだまだ、見頃です。是非、双眼鏡で流してみてください。
- や座の矢羽根の斜め上のコードハンガー、散開星団Cr(コリンダー)399もまだまだ、見頃です。是非試してみください。
- ついでに、や座も双眼鏡で見てみてください。
- ヘルクレス座にある球状星団M13は、まだ、ほとんど真上に見えます。双眼鏡を向けるのは難しいですが、ぜひ、挑戦してみてください。
※双眼鏡は、倍率6〜10倍で口径40〜50mmを推奨します。
出典、参考†
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