2020年4月の夜空†
2019年天文現象、行事メモ
※月齢は21時の値(こよみの計算 - 国立天文台暦計算室にて計算、未明の現象は前日の月齢とする)
今月の一番星は何?†
西の空の、金星
(茨城付近では、日没は午後6時ごろ〜午後6時半ごろ、日暮れは午後6時半ごろ〜午後7時ごろとなります。)
※参考:こよみの計算 - 国立天文台暦計算室(日の出入り・南中時、薄明・薄暮) 計算地点:ふれあいの里天文台
※夜明・日暮の時刻は太陽の中心高度が-7°21′40″となる時刻 参考:こよみ用語解説 太陽や月などの運動 - 国立天文台暦計算室
月日(曜日) | 夜明 | 日の出 | 日の入 | 日暮 |
4月 1日(水) | 04:52 | 05:23 | 18:03 | 18:34 |
5月 1日(金) | 04:10 | 04:43 | 18:29 | 19:02 |
夕空(日暮れの頃)の見時†
西の空にある、宵の明星、金星は、3月25日(水)の東方最大離角を過ぎ、少しずつ高度を下げていきますが、まだまだ高い高度を維持します。
4月 3日(金)〜 4日(土)には、この金星が、おうし座のすばる(プレアデス星団)に非常に接近、光度差は多いですが、金星の上に寄り添うように細かい星がパラパラあるのが見えるかもしれません。倍率の低い双眼鏡で見やすい現象です。4月26日(日)〜27日(月)には、三日月型の細い月が金星の近くに来て夕空の見時です。
- 4月 2日(木)夕方の南の空高く、月(月齢9.1)が、ふたご座のポルックスに接近
- 4月 3日(金)〜 4日(土)夕方の西の空で、金星が、すばる(プレアデス星団)に大接近
- 4月26日(日)夕方の西の空で、月(月齢3.4)が、金星、おうし座のアルデバランに近づき、金星、月、アルデバランで一直線となる
- 4月27日(月)夕方の西の空で、月(月齢4.4)が、金星に近い
- 4月28日(火)金星、最大光度(-4.73等)
- 4月29日(水)夕方の南西の空高く、月(月齢6.4)が、ふたご座のポルックスに近づく
三日月†
半月(上弦)は、4月 1日(水)19:21、5月 1日(金)05:38、三日月は 4月26日(日)で、 4月25日(土)〜30日(木)は、西空に三日月形の月が見られます。
- 8日(水)11:35 満月 今年最近の満月 スーパームーン(地心距離:357030km)
- アメリカの民間伝承による満月の名前(旧メイン州農暦によるブルームーン計算法)
- Seed Moon, Pink Moon, Sprouting Grass Moon, Egg Moon, Fish Moon, Flower Moon, Awakening Moon, Easter Moon, Paschal Moon(シード・ムーン、ピンク・ムーン、エッグ・ムーン、イースター・ムーン)
- 現行アメリカ農暦(Farmers’ Almanac、Old Farmers’ Almanac 現在発行版)による満月の名前
- Full Pink Moon(別名:Full Sprouting Grass Moon, Egg Moon, Full Fish Moon) ピンク・ムーン〜(北米では)春の訪れを告げる芝桜(モスピンク)が咲く頃の月
- 今年3月、4月、5月と3回あるスーパームーンの2回目。
今月の惑星†
- 金星(−4等)は、夕方の西〜北西の空に宵の明星として見えていて、夕空に君臨します。午後10時頃に沈みます。
- 木星(−2等)は、明け方の南東の低空に見えます。午前2時頃〜午前0時頃、東南東の空に昇ってきます。
- 火星(1等)は、明け方の南東の低空に見えます。午前2時半頃〜午前1時半、東南東の空に昇ってきます。
- 土星(1等)は、明け方の南東の低空で見えます。午前2時半頃〜午前1時半頃、東南東の空に昇ってきます。
- 水星(−1等)は、4月 8日(水)ごろまで、日の出直前の東南東の極超低空で見ることができます。3月24日(火)西方最大離角(日の出時の高度:11度28分、明るさ:0.2等)。
夕空は金星がまばゆく宵の明星として輝きます。朝方の空では、火星、木星、土星が日の出前の南東の空に出てきます。今年前半は、朝方のこの3惑星の集合が見頃です。初旬から日の出前の南東の低空で土星、木星、火星が並び、火星が木星、土星の方に動いていきます。火星は 1日(水)に、土星に非常に接近したあと、土星から離れ、木星、土星、火星とほぼ直線に並ぶようになります。
- 4月 1日(水)日の出直前の南東の低空で、火星が、土星に非常に接近(離角約1度)。右上に木星
- 4月 3日(金)〜 4日(土)夕方の西の空で、金星が、すばる(プレアデス星団)に大接近
- 4月15日(水)未明の南東の低空で、月(月齢21.1)が、木星に接近(左下に土星、火星)
- 4月16日(木)未明の南東の低空で、月(月齢22.1)が、火星、土星に接近し、土星、火星、月で三角形を作る(右上に木星)
- 4月17日(金)未明の南東の低空で、月(月齢23.1)が、木星、土星、火星とほぼ直線に並ぶ
- 4月26日(日)夕方の西の空で、月(月齢3.4)が、金星、おうし座のアルデバランに近づき、金星、月、アルデバランで一直線となる
- 4月27日(月)夕方の西の空で、月(月齢4.4)が、金星に近い
- 4月28日(火)金星、最大光度(-4.73等)
- 4月29日(水)夕方の南西の空高く、月(月齢6.4)が、ふたご座のポルックスに近づく
見やすい星座†
※宵の空(20時ごろの星空)での見え方です。
しし座は、南東の空高いところに昇り、尻尾の2等星デネボラ、おとめ座の1等星スピカ、うしかい座の1等星アークトゥルスで作る春の大三角形が東の空に昇っています。北斗七星の柄の曲がりからうしかい座の1等星アークトゥルス、おとめ座の1等星スピカと春の大曲線もたどれます。
天文現象と関連行事†
- 4月 1日(水)〜30日(木)Global Astronomy Month 2020 (GAM2020) 世界天文月間2020 主催:Astronomers Without Borders
- 4月 1日(水)日の出直前の南東の低空で、火星が、土星に非常に接近(離角約1度)。右上に木星
- 4月 1日(水)19:21 上弦
- 4月 2日(木)夕方の南の空高く、月(月齢9.1)が、ふたご座のポルックスに接近
- 4月 3日(金)〜 4日(土)夕方の西の空で、金星が、すばる(プレアデス星団)に大接近
- 4月 4日(土)夕方の南東の空高く、月(月齢11.1)が、しし座のレグルスに近づく
- 4月 8日(水)11:35 満月、今年最近の満月、スーパームーン
- アメリカの民間伝承による満月の名前(旧メイン州農暦によるブルームーン計算法)
- Seed Moon, Pink Moon, Sprouting Grass Moon, Egg Moon, Fish Moon, Flower Moon, Awakening Moon, Easter Moon, Paschal Moon(シード・ムーン、ピンク・ムーン、エッグ・ムーン、イースター・ムーン)
- 現行アメリカ農暦(Farmers’ Almanac、Old Farmers’ Almanac 現在発行版)による満月の名前
- Full Pink Moon(別名:Full Sprouting Grass Moon, Egg Moon, Full Fish Moon) ピンク・ムーン
(北米では)春の訪れを告げる芝桜(モスピンク)が咲く頃の月
- 4月 8日(水)宵の南東の低空で、月(月齢15.1)が、おとめ座のスピカに近づく
- 4月 9日(木)17:05 国際宇宙ステーション 第62次/第63次長期滞在クルーを乗せたSoyuz MS-16(62S)、ソユーズ2.1aロケットにて打ち上げ ※Launch Schedule - Spaceflight Now
- 4月12日(日)Yuri’s Night Yuri’s Night Events World Map Resister Your Event(事前にログインアカウント(無料)登録が必要)
- 4月12日(日)未明の南の空で、月(月齢18.1)が、さそり座のアンタレスに近づく
- 4月13日(月)〜4月19日(日)科学技術週間
- 4月14日(火)〜23日(木)GLOBE at Night(対象:北半球 しし座、南半球 こいぬ座)日本語サポートページ 日本語Webアプリ(スマホでも使えます。) スマートフォン用アプリ
- 4月15日(水)未明の南東の低空で、月(月齢21.1)が、木星に接近(左下に土星、火星)
- 4月15日(水)07:56 下弦
- 4月16日(木)未明の南東の低空で、月(月齢22.1)が、火星、土星に接近し、土星、火星、月で三角形を作る(右上に木星)
- 4月17日(金)未明の南東の低空で、月(月齢23.1)が、木星、土星、火星とほぼ直線に並ぶ
- 4月18日(土)発明の日
- 4月19日(日)〜4月26日(日)International Dark Sky Week 2020 国際ダークスカイ週間2020 主催:International Dark-Sky Association 国際ダークスカイ協会 東京支部
- 4月22日(水)アースデイ Earth Day: The Official Site | Earth Day Network
- 4月23日(木)11:26 新月
- 4月25日(土)国際宇宙ステーション補給ミッションのため、プログレスMS-14(75p)、ソユーズ-2.1a ロケットにて打ち上げ ※Launch Schedule - Spaceflight Now
- 4月25日(土)〜30日(木)夕空に三日月型の月
- 4月26日(日)夕方の西の空で、月(月齢3.4)が、金星、おうし座のアルデバランに近づき、金星、月、アルデバランで一直線となる
- 4月27日(月)〜5月 3日(日)Astronomy week (by Astronomical League) ※Astronomy Day | The Astronomical League Astronomy Day Fact Sheet | The Astronomical League
- 4月27日(月)夕方の西の空で、月(月齢4.4)が、金星に近い
- 4月28日(火)金星、最大光度(-4.73等)
- 4月29日(水)夕方の南西の空高く、月(月齢6.4)が、ふたご座のポルックスに近づく
双眼鏡、小望遠鏡のある人は†
- 下弦〜三日月となる、4月15日(水)頃〜26日(日)頃は、星雲星団、天の川の見頃となります。
- しし座の2等星デネボラとりょうけん座の3等星コルカロリの間にあるかみのけ座の散開星団Mel.111は、双眼鏡で見ると最も美しい対象です。まだまだ、見頃です。
- うしかい座のアークトゥルスとりょうけん座のコルカロリの間に球状星団M3があります。双眼鏡ではぎりぎりで、本当に良い空でないと見えないですが、薄く小さなシミやホコリのようにかすかに見えます。あるのかないのかわからないけど、何かあるかも、くらいの見え方です。透明度の良い夜に、周りに街灯などの灯りのない、真っ暗なところで挑戦してみてください。
- 冬の天の川は、そろそろ見納めです。
※双眼鏡は、倍率6〜10倍で口径40〜50mmを推奨します。
出典、参考†
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