南西の空で金色に輝く金星(−4等)
(日没は、茨城付近では、午後4時半頃〜午後5時頃となります。)
宵の明星、金星(−4等)が夕方の南西の空で金色にまばゆく輝き、日にちが進むごとに高度を上げて、ますます見やすくなっていき、12日(木)には東方最大離角となります。先月から引き続き、金星は、南西に赤く輝く火星(1等)に向けて近づいていて、月末頃には離角5度ほどまで最も近づきますが、2月になると少しずつ離れていきます。また、これらの惑星に夕方の細い月が接近します。2日(月)には月齢3の月が金星に離角約1度まで、3日(火)には月齢4の月が火星に17:00で離角約10分ほどまで大接近します。その前後の1日(日)、4日(水)には、この三つの天体が斜めに並びます。さらに、31日(火)には、接近している火星と金星に月齢3の月が下から近づき、縦に並びます。
9日(月)には、月齢11の上弦後の月がおうし座のヒアデス星団内に入り、アルデバランに接近します。夜中には、アルデバラン食が起こります。
三日月は12月31日(土)、半月(上弦)は6日(金)で、1日(日)〜5日(木)は、西空に三日月形の月が見られます。満月は12日(木)(Walf Moon, Old Moon、または、Full Wolf Moon(別名:Moon After Yule, Full Snow Moon)ウォルフ・ムーン)です。
2.5大流星群の一つ、しぶんぎ座流星群が流れ、月齢の条件は最良ですが、流れるピークが前後2時間ほどと短く、ピーク時には輻射点がまだ低いことから、極大の時間後、輻射点の高度は上りながら数が減っていく様子を見ることになり、夜半から未明にかけて、低調ながら数はあまり変わらないということになりそうです。夜中に頑張れる方は見てみましょう。
冬の流星群は、とにかく寒さとの戦いです。冬の夜は思いの外、冷え込みます。特に止まったまま、夜空を眺める観望では、体が動かないため、どんどん体が冷えてしまいます。風が吹くとさらに体感温度が下がります。防寒具はもちろん、防風の生地やカイロなど、必要以上と思われる防寒対策で臨みましょう。
流星を見るコツは、とにかく、たくさんの空が見える空の開けたところで、できれば横になって、なるべく空全体を見るように顔を動かせば、運が良ければ、見つけることができるでしょう。ただし寒いので、体が直接地面や建物に触れないよう敷物やいす、寝台など工夫しましょう。また、立ったまま首を真上に向け続けると、首を痛めることがありますので、十分注意してください。
南西には、秋の暗い星座が残っていますが、南東からはオリオン座をはじめとした冬のきらびやかな星座が昇っており、夜空が華やかになり始めます。冬の7つの1等星がすべて見え、冬のグレートGと呼ばれる並びがわかります。
※双眼鏡は、倍率6〜10倍で口径40〜50mmを推奨します。