2023年2月の夜空†
2023年天文現象、行事メモ
※月齢は21時の値(こよみの計算 - 国立天文台暦計算室にて計算、未明の現象は前日の月齢とする)
今月の一番星は何?†
(茨城付近では、日没は午後5時ごろ〜午後5時半ごろ、日暮れは午後5時半ごろ〜午後6時ごろとなります。)
※参考:こよみの計算 - 国立天文台暦計算室(日の出入り・南中時、薄明・薄暮) 計算地点:ふれあいの里天文台
※夜明・日暮の時刻は太陽の中心高度が-7°21′40″となる時刻 参考:こよみ用語解説 太陽や月などの運動 - 国立天文台暦計算室
月日(曜日) | 夜明 | 日の出 | 日の入 | 日暮 |
2月 1日(水) | 06:06 | 06:39 | 17:06 | 17:38 |
3月 1日(水) | 05:37 | 06:08 | 17:35 | 18:05 |
夕空(日暮れの頃)の見時†
月初から日没後の南西の空に木星、低空に金星があり、東の空高く火星、その下に月(月齢10.6)が並びます。金星は、6月の東方最大離角に向けて、だんだん高度を上げていきます。一方、木星は高度を下げ、3月2日の金星、木星の接近に向けて、金星に近づいていきます。下旬ごろからは明るい木星と金星が 斜め縦に並んでいるのが見えて、圧巻です。
22日(水)、23日(木)は近づいている木星と金星に細い月が近づき、見事です。また、28日(月)には、火星に月が近づきます。
- 2月 3日(金)夕空では、東の空で、月(月齢12.6)がポルックスに近づく
- 2月下旬 日没後の西の低空で木星に金星が近づき、縦に並んでいる
- 2月22日(水)日没後の西の低空で、月(月齢2.2)が金星に接近する(左上には木星)
- 2月23日(木)日没後の西の低空で、月(月齢3.2)が木星に近づき、細い月、木星、金星が斜めに並ぶ
- 2月28日(月)夕空では、南の空高く、月(月齢8.2)が火星に接近
三日月†
半月(上弦)は、27日(月)17:06、三日月は、22日(水)で、2月21日(火)〜25日(土)は、西空に三日月形の月が見られます。
- 6日(月)03:29 今年最遠の満月(地心距離:405829km 視直径:29分26秒)
- アメリカの民間伝承による満月の名前(旧メイン州農暦によるブルームーン計算法)
- Snow Moon, Hunger Moon, Bony Moon, Storm Moon(スノー・ムーン、ハンガー・ムーン、ボニー・ムーン、ストーム・ムーン)
- 現行アメリカ農暦(Farmers’ Almanac、Old Farmers’ Almanac 現在発行版)による満月の名前
- 2月 Full Snow Moon(別名:Full Hunger Moon) スノー・ムーン〜雪が激しく降る頃の月
今月の惑星†
- 金星(−4等)は、 日没直後の南西の低空に見え、6月24日(土)の東方最大離角に向け、少しずつ高度を上げ、北の方に動き、木星に近づいていき、下旬には南西の空で木星と斜め縦に並びます。
- 木星(−2等)は、南西の空に昇っています。金星が近づいてきます。午後9時半頃〜午後8時頃、西の空に沈みます。
- 火星(−1等)は月初、夕空の東の空高く昇っています。午前3時頃〜午前2時頃、北西の空に沈みます。
- 水星(−2等)は、月初から、日の出直前の東の極超低空に出ていますが、高度を下げていき、22日頃には沈んで見えなくなります。
- 土星(0等)は、太陽方向で見づらいです。
日没後の南西の空に木星、低空に金星があり、金星は、6月の東方最大離角に向けて、だんだん高度を上げ、一方、木星はだんだん高度を下げ、3月 2日の木星金星大接近まで距離を詰めていきます、火星は、夕空ではどんどん高度を上げて、天頂付近に上がっていきます。
- 2月下旬 日没後の西の低空で木星に金星が近づき、縦に並んでいる
- 2月22日(水)日没後の西の低空で、月(月齢2.2)が金星に接近する(左上には木星)
- 2月23日(木)日没後の西の低空で、月(月齢3.2)が木星に近づき、細い月、木星、金星が斜めに並ぶ
- 2月28日(月)宵の空では、南西の空高く、月(月齢8.2)が火星に接近
見やすい星座†
※宵の空(20時ごろの星空)での見え方です。
一等星を7個も擁し、−1等の火星も加えて豪華な冬の星座が南の空に昇り星座は冬真っ盛りです。
天文現象と関連行事†
双眼鏡、小望遠鏡のある人は†
- 下弦〜三日月となる、14日(火)〜22日(水)は、星雲星団、天の川の見頃となります。
- カシオペヤ座から、ペルセウス座、ぎょしゃ座、オリオン座のベテルギウスの上あたり、ふたご座の足下、冬の大三角形の真ん中を通り、おおいぬ座の東側、とも座の方に流れていく冬の銀河、見どきです。双眼鏡を向けると、細かい星や、そういった星々のちょっとした集まりなども見えますので、ぜひ確認してください。
- カシオペヤ座とペルセウス座との間にある二重星団(hχ)、まだまだ見時です。
- ペルセウス座の中央部、天の川を作る細かい星の中に星座を作る明るい3等星が宝石のように見える散開星団。これもまだまだ見どきです。
- オリオン座の三つ星の下ちょっと右寄りに三つ縦に並んだ小三つ星があります。この真ん中の星のまわりにあるオリオン座大星雲もぜひご確認ください。
- ふたご座のカストルの方の足元に散開星団M35も天頂付近で向けにくいですが、見頃です。
- バラ星雲の中心部分の六文銭の星の並びもまだまだ見どきです。是非見てみてください。
- ふたご座の2等星、カストルとしし座の一等星レグルスの真ん中ちょっと下がったところに双眼鏡を向けるとパラパラ暗い星が集まっています。プレセペ星M44です。是非狙って見てください。
※双眼鏡は、倍率6〜10倍で口径40〜50mmを推奨します。
出典、参考†
※このページは、ツイッター、ブログなどでの拡散大歓迎です!また、事実の羅列なので、著作権はありません。コピペも可です。ネタ作りに大いにご利用ください。