2020年7月の夜空†
2019年天文現象、行事メモ
※月齢は21時の値(こよみの計算 - 国立天文台暦計算室にて計算、未明の現象は前日の月齢とする)
今月の一番星は何?†
東の空高くアークトゥルスか、北東のこと座のベガか。
下旬は、これに南東の超低空の木星が加わり、三つ巴となる。
(茨城付近では、日没は午後7時ごろ、日暮れは午後7時半ごろとなります。)
※参考:こよみの計算 - 国立天文台暦計算室(日の出入り・南中時、薄明・薄暮) 計算地点:ふれあいの里天文台
※夜明・日暮の時刻は太陽の中心高度が-7°21′40″となる時刻 参考:こよみ用語解説 太陽や月などの運動 - 国立天文台暦計算室
月日(曜日) | 夜明 | 日の出 | 日の入 | 日暮 |
7月 1日(水) | 03:46 | 04:22 | 19:03 | 19:39 |
8月 1日(土) | 04:09 | 04:43 | 18:46 | 19:20 |
夕空(日暮れの頃)の見時†
月半ば以降、南東の超低空に木星と土星が並んでいるのが見えます。これから、だんだん高度を上げていきます。
- 7月 2日(木)夕方の南の空で、月(月齢11.2)が、さそり座のアンタレスに近づく
- 7月 5日(日)夕方の南東の低空で、月(月齢14.2)が、木星に近づく(宵空に土星が昇ると、月、木星、土星と並ぶ)
- 7月中頃〜 夕方の南東の低空に、木星、土星が並んで見え始める(宵の空ではすでに昇っている)
- 7月26日(日)夕方の南西の空で、月(月齢5.8)が、おとめ座のスピカに近づく
- 7月27日(月)夕方の南西の空で、月(月齢6.8)が、おとめ座のスピカに近い
- 7月29日(水)夕方の南の空で、月(月齢8.8)が、さそり座のアンタレスに近づく
- 7月30日(木)夕方の南の空で、月(月齢9.8)が、さそり座のアンタレスに近い
三日月†
半月(上弦)は、7月27日(月)02:33、三日月は 7月23日(木)で、 7月22日(水)〜26日(日)は、西空に三日月形の月が見られます。
- 5日(日)13:44
- アメリカの民間伝承による満月の名前(旧メイン州農暦によるブルームーン計算法)
- Hay Moon, Buck Moon, Thunder Moon, Ripe Corn Moon, Mead Moon, Moon of the Red Cherries, Rose Moon(ヘイ・ムーン、バック・ムーン、サンダー・ムーン、ライプ・コーン・ムーン)
- 現行アメリカ農暦(Farmers’ Almanac、Old Farmers’ Almanac 現在発行版)による満月の名前
- Buck Moon(別名:Full Thunder Moon, Full Hay Moon) バック・ムーン〜鹿の角が成熟してくる頃の月
今月の惑星†
- 木星(−3等)は、夜半の南東〜南の空に、中旬ごろからは宵の南東の低空に見えます。午後8時頃〜夕方、南東の空に昇ってきます。
- 土星(1等)は、夜半の南東〜南の空に、中旬ごろからは宵の南東の低空に見えます。午後8時頃〜夕方、南東の空に昇ってきます。
- 火星(−1等)は、夜半の東の低空で見えます。午後11時半頃〜午後10時半頃、東の空に昇ってきます。
- 金星(−4等)は、日の出前の東の低空に見えます。午前2時半頃〜午前1時半頃東北東の空に昇ってきます。
- 水星(1等〜0等)は、7月17日(金)ごろから日の出直前の東北東の極超低空にあらわれ、高度を上げて、7月23日(木)の西方最大離角で、日の出直前の光度、15度27分 となり、高度を下げていきます。
夜半の南東の空では、土星、木星が並び、少し遅れて火星が昇ってきます。月の中頃には宵の南東の低空に土星と木星が並んで見えるようになってきます。また、遅れて火星が昇ってきます。
朝方の空では、東の低空に金星が明けの明星として明るく輝き、少しずつ高度を上げていきます。7月10日(金)には、最大光度(-4.69等)となります。月半ば以降には、日の出直前の東北東の極超低空に水星が現れ、7月23日(木)の西方最大離角に向け高度を上げていきます。
- 7月 5日(日)夕方の南東の低空で、月(月齢14.2)が、木星に近づく(宵空に土星が昇ると、月、木星、土星と並ぶ)
- 7月 6日(月)宵の南東の低空で、月(月齢15.2)が、土星に近づく(土星の右上に木星)
- 7月10日(金)金星、最大光度(-4.69等)
- 7月12日(日)未明の南東の空で、月(月齢20.2)が、火星に接近
- 7月12日(日)日の出前の東の空で、金星が、おうし座のアルデバランに接近(離角約1度)
- 7月14日(火)木星、衝
- 7月17日(金)日の出前の東の低空で、月(月齢25.2)が、金星、おうし座のアルデバランに近づく
- 7月19日(日)日の出直前の東の超低空で、月(月齢27.2)が、水星に近づく
- 7月21日(火)土星、衝
- 7月23日(木)水星、西方最大離角(15度27分 0.2等)
見やすい星座†
※宵の空(20時ごろの星空)での見え方です。
しし座の尻尾の2等星デネボラ、おとめ座の1等星スピカ、うしかい座の1等星アークトゥルスで作る春の大三角形は南西の空へ下がってきます。南の空にはさそり座が昇り、1等星アンタレスが見えています。東の空には、こと座の一等星ベガ、はくちょう座の一等星デネブ、わし座の一等星アルタイルを結んでできる夏の大三角形が昇っています。
天文現象と関連行事†
双眼鏡、小望遠鏡のある人は†
- 下弦〜三日月となる、7月13日(月)頃〜23日(木)頃は、星雲星団、天の川の見頃となります。
- さそり座の尻尾から夏の大三角形の中を流れていく天の川(銀河)を双眼鏡で見るとたくさんの星で溢れています。肉眼で何も見えなくても、試しにそちらに双眼鏡を向けてください。思いのほか星が見えてびっくりするでしょう。天の川の流れに沿って双眼鏡で辿ると、星の集まりや面白い並びも見つけられるかもしれません。ぜひ、見てみてください。
- この天の川の中、さそり座の尻尾の先の少し上に散開星団M7とM6があります。M7は双眼鏡でもまばらで、M6は少しぎゅっと集まっている感じです。ぜひ見てみてください。
- いて座の南斗六星の柄の部分の少し上に球状星団M22があります。埃のようなかすかな小さいものですが、探してみてください。
- しし座の2等星デネボラとりょうけん座の3等星コルカロリの間にあるかみのけ座の散開星団Mel.111は、そろそろ見納めです。
- うしかい座のアークトゥルスとりょうけん座のコルカロリの間に球状星団M3はまだまだ見頃です。
- ヘルクレス座の脇腹にある球状星団M13もまだまだ見頃です。
※双眼鏡は、倍率6〜10倍で口径40〜50mmを推奨します。
出典、参考†
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