2019年11月の夜空†
2019年天文現象、行事メモ
※月齢は21時の値(こよみの計算 - 国立天文台暦計算室にて計算、未明の現象は前日の月齢とする)
今月の一番星は何?†
南西の低空の木星か、南西の極超低空の金星。木星と金星は近づいていくので、中旬ぐらいからはもともと明るい金星。
(日没は、茨城付近では、午後5時ごろ〜午後4時半ごろとなります。)
夕空の見時†
南〜南西の低空に、土星(1等)、木星(ー2等)が、昇っています。西南西の極超低空に宵の明星として金星が見え始め、わずかに高度を上げ南西の方に動きながら、木星に近づいていきます。7日(木)頃には、土星、木星、金星がほぼ等間隔に斜めにならび、24日(日)には、離角約1.5度まで、木星と金星が超接近、その後、金星が木星を追い抜き、土星、金星、木星と並びますが、28日(木)には木星の斜め下に三日月前の細い月が並び、29日(金)には三日月が金星と土星の間、30日(土)には、四日月が土星の斜め上に見えます。金星は、12月ごろまで、あまり高度を上げずに南西に移動していきますが、12月中旬から急に高度を上げ始め、夕方の南西の空に君臨します。
- 11月 2日(土)夕方の南西の空で、月(月齢5.3)が、土星に超接近(離角約1.5度)
- 11月24日(日)日没直後の南西の超低空で、金星が木星の超接近(離角約1.5度)
- 11月28日(木)日没直後の南西の超低空で、月(月齢1.6)が木星に接近、金星、木星、月が斜めに並ぶ
- 11月29日(金)日没直後の南西の超低空で、土星、月(月齢2.6)、金星、木星が斜めに並ぶ(月が金星、木星の道標に)
- 11月30日(土)夕方の南西の低空で、月(月齢3.6)が土星に近づく(日没直後は月、土星、金星、木星と斜めに並ぶ)
三日月†
半月(上弦)は、11月 4日(月)19:23、12月 4日(水)15:58、三日月は 10月30日(水)、11月29日(金)で、 10月29日(火)〜11月 3日(日)、11月27日(水)〜12月 3日(火)は、西空に三日月形の月が見られます。
- 12日(火)22:34 満月
- アメリカの民間伝承による満月の名前(旧メイン州農暦によるブルームーン計算法)
- Beaver Moon, Frosty Moon, Frost Moon, Trading Moon, Hunter’s Moon, Snow Moon(ビーバー・ムーン、フロスティー・ムーン、トレーディング・ムーン)
- 現行アメリカ農暦(Farmers’ Almanac、Old Farmers’ Almanac 現在発行版)による満月の名前
- Full Beaver Moon(別名:Frosty Moon, Frost Moon) ビーバー・ムーン
ビーバーを獲るためにわなを仕掛ける頃の月
今月の惑星†
- 木星(−2等)は、夕空の南西の超低空に昇っていて、午後7頃〜午後6時に沈みます。
- 土星(1等)は、夕空の南の低空に昇っていて、午後9時〜午後7時頃に沈みます。
- 金星(−4等)は、日没直後の西南西の極超低空に宵の明星として見えていて、11月中はわずかに高度を上げながらも西南西から南西に動いていきます。12月ごろまで、あまり高度を上げずに南西に移動していきますが、12月中旬から急に高度を上げ始め、夕方の南西の空に君臨します。
- 火星(2等)は、日の出前の東の低空に見えます。午前4時半頃〜午前4時頃東の空に昇ってきます。
- 水星(1等〜−1等)は、月初、日没直後の西南西の極超低空に見えますが、すぐに見えなくなり、中旬からは、日の出直前の東南東の極超低空に昇ってきます。西方最大離角は11月28日(木)で、日の出直前の高度は17度、明るさは-0.6等となります。12月下旬ごろまで、日の出直前の東南東の極超低空で見ることができます。
夕方の南西の低空に土星、木星がならんで輝いています。月初から西南西の極超低空に宵の明星として金星が見え始め、わずかに高度を上げ南西の方に動きながら、木星に近づいていきます。7日(木)頃には、土星、木星、金星がほぼ等間隔に斜めにならび、24日(日)には、離角約1.5度まで、木星と金星が超接近、その後、金星が木星を追い抜き、土星、金星、木星と並びますが、28日(木)には木星の斜め下に三日月前の細い月が並び、29日(金)には三日月が金星と土星の間、30日(土)には、四日月が土星の斜め上に見えます。
日没直前の東南東の空では、火星がおとめ座の一等星スピカと並んで昇ってきて、火星がだんだんスピカに近づいていき、10日(日)に最も接近、今度は火星がスピカを追い抜いて、離れていきます。中旬からは東南東の極超低空に水星が昇ってきて、スピカ、火星の並びに近づいていきます。下旬には、スピカ、火星の斜めの並びの延長線、同じような間隔で並ぶので、水星を探すいい道しるべになってくれそうです。23日(土)から26日(火)この並びの近くを細い月が通っていきます
- 11月 2日(土)夕方の南西の空で、月(月齢5.3)が、土星に接近
- 11月10日(日)日の出前の東南東の極低空で火星がおとめ座の一等星、スピカに接近
- 11月13日(水)宵の東の空で、月(月齢16.3)が、ヒアデス星団に近づく
- 11月20日(水)未明の東の空で、月(月齢22.3)が、しし座のレグルスに近づく
- 11月24日(日)夜明け前の南東の低空で、月(月齢26.3)が、火星、おとめ座のスピカに近づき、三角形に並ぶ
- 11月24日(日)日没直後の南西の超低空で、金星が木星の超接近(離角約1.5度)
- 11月25日(月)夜明け直前の南東の超低空で、月(月齢26.3)が、水星に接近(右上におとめ座のスピカ、火星)
- 11月28日(木)水星 西方最大離角(日の出直前の高度:17度、明るさ-0.6等)
- 11月28日(木)日没直後の南西の超低空で、月(月齢1.6)が木星に接近、金星、木星、月が斜めに並ぶ
- 11月29日(金)日没直後の南西の超低空で、土星、月(月齢2.6)、金星、木星が斜めに並ぶ(月が金星、木星の道標に)
- 11月30日(土)夕方の南西の低空で、月(月齢3.6)が土星に近づく(日没直後は月、土星、金星、木星と斜めに並ぶ)
見やすい星座†
※宵の空(20時ごろの星空)での見え方です。
夏の大三角形は天頂から西に傾いています。南の空高く、ほとんど天頂に秋の四辺形(ペガスス座)が空高く昇り、南西側にみずがめ座、みなみのうお座、南東側にくじら座、北東側にアンドロメダ座、ペルセウス座、ぎょしゃ座があって、アンドロメダ座の北にはカシオペヤ座があります。東の空にはオリオン座が顔を覗かせています。
天文現象と関連行事†
双眼鏡、小望遠鏡のある人は†
- 下弦〜三日月となる、11月20日(水)頃から11月29日(金) 頃までは、星雲星団、天の川の見頃となります。
- 北東から天頂の北寄りを通り南西に流れる天の川を双眼鏡で、ぜひ、覗いてみてください。細かい星があるのが見え、そこが天の川であることがはっきりわかります。
特にペルセウス座の真ん中付近は、双眼鏡で見ると星座を作る3等星の明るい星がたくさんの細かい天の川の星の中に浮かんでいるように見えて、絶景です。まさに「星の宝石箱や〜」です。
- ペガスス座の鼻先の球状星団 M15、みずがめ座の球状星団 M2は、双眼鏡でギリギリですが、挑戦してみてください。
- カシオペヤ座とペルセウス座の間には、二つの散開星団が仲良くならぶ、二重星団、hχがあります。双眼鏡でも美しい対象です。ぜひ、挑戦してみてください。
- アンドロメダ座の膝頭の近くにあるアンドロメダ銀河は、双眼鏡では真ん中の明るい部分がまずわかり、その周りの大変薄い部分が見えるかもしれません。薄い部分を見るには、相当、透明度の良い、周りに明かりが何もないような真っ暗な場所が必要ですが、銀河の明るい部分は、そこまでの状態でなくてもなんとかわかるかもしれません。250万光年かなたにある、私たちの銀河のお隣の銀河です。我々のいる銀河(天の川銀河)と同じくらいの大きさです。
※双眼鏡は、倍率6〜10倍で口径40〜50mmを推奨します。
出典、参考†
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