2018年2月の夜空†
2018年天文現象、行事メモ
※月齢は21時の値(こよみの計算 - 国立天文台暦計算室にて計算、未明の現象は前日の月齢とする)
今月の一番星は何?†
北東の空高く金色に輝く、ぎょしゃ座のカペラ(0等)か、南東の低空に白く輝く、おおいぬ座のシリウス(−1等)。
(日没は、茨城付近では、午後5時ごろ〜午後5時半ごろとなります。)
夕空の見時†
夕方の西空の一等星は北西の空に、はくちょう座のデネブ(1等)だけが残り、東の空には、賑やかな冬の星座が昇ってきます。中旬以降には、4月〜9月に夕方の西の空で宵の明星となる金星が日没直後に極超低空というか地平線ぎりぎりに見え始め、17日(土)には、月齢1.6の非常に細い月が近づきます。また、月末ごろには金星の近くの極超低空に水星が見え始めます。
- 2月17日(土)日没直後の西の極超低空で、月(月齢1.6)が金星に接近
- 2月23日(金)夕方の南の空高く、月(月齢7.6)が、ヒアデス星団、おうし座のアルデバランに接近
- 2月末ごろ〜3月下旬 日没直後の西の極超低空に、水星が見える(近くに金星があり探しやすい)
三日月†
半月(上弦)は23日(金)17:09、三日月は18日(日)で、17日(土)〜22日(木)は、西空に三日月形の月が見られます。
今月は、日本を含む多くの地域(時間帯がUTC-12〜UTC+10の地域)で、満月が起こりません。ただし、UTC+10 で夏時間がある場合(オーストラリア シドニーなど)、〜UTC+12の地域では、2月 1日(木)に満月となります。
今月の惑星†
- 火星(1等)は、午前2時頃〜午前1時半頃、東の空に昇ってきます。
- 木星(−2等)は、午前1時頃〜午後11時半頃、東の空に昇ってきます。
- 水星(−1等)は、27日ごろから日没直後の西の極超低空に見えてきます。金星が近くにあります。
- 土星(1等)は、午前4時半頃〜午前3時頃、東の空に昇ってきます。
- 金星(−4等)は、中旬ごろから、日没直後の西の極超低空に見えてきます。
未明の空で、木星、火星、土星が並び、火星が木星側から土星側に動き、その過程でアンタレスに近づき、離れていきます。
なお、これらの惑星は、今後、ばらけながら未明から夜半、宵の空に移って、7月には、夕空から宵の明星、金星、非常に低いながら水星も加わって、夜更けから宵の空いっぱいに曜日のつく惑星が並びます。また、8月には宵の空に木星、火星、土星、金星と並びます。
見やすい星座†
※宵の空(20時ごろの星空)での見え方です。
冬の星座が南の空高く昇り、7つの一等星、おうし座のアルデバラン、ぎょしゃ座のカペラ、ふたご座のポルックス、こいぬ座のプロキオン、おおいぬ座のシリウス、オリオン座のリゲル、ベテルギウスを引き連れて、賑やかに輝いています。
未明の見時†
未明の空で、木星、火星、土星が並び、火星が土星側から木星側に動き、その過程でアンタレスに近づき、離れていきます。また、木星の右(西)には、おとめ座のスピカがあって、西からスピカ、木星、火星、土星が南の空にほぼ等間隔に斜めにほぼ直線に並びます。5日(月)〜12日(月)には、これらのすぐ上を満月過ぎから細くなっていく月が通っていき、13日(日)には、この列の端に細い月が加わります。
2日(金)には、西の空で、満月後の月が、レグルスを隠します。
- 2月 2日(金)未明の西の空で月(月齢15.4)が、しし座のレグルスを食。ふれあいの里天文台で、明縁潜入:04h56.5m、暗縁出現:05h24.1m、福井から静岡を結んだ線付近で南限界線接食 (CalSky 、Guide9 (Project Pluto)にて計算)
- 2月 6日(火)未明の南東の空で月(月齢19.4)がおとめ座のスピカに近づく。明け方の南西から南東の空に月とスピカ、木星、火星、(アンタレス)、土星が並ぶ
- 2月 8日(木)未明の南東の空で上弦の月(月齢21.4)が木星に接近。明け方の南西から南東の空にスピカ、月、木星、火星、(アンタレス)、土星が並ぶ
- 2月 9日(金)未明の南東の空で月(月齢22.4)が火星に近づく(木星、火星の間)。明け方の南西から南東の空にスピカ、木星、月、火星、(アンタレス)、土星が並ぶ
- 2月10日(土)未明の南東の空で月(月齢23.4)が火星に近づく(木星、火星、月と並ぶ)。明け方の南西から南東の空にスピカ、木星、火星、(アンタレス)、月、土星が並ぶ
- 2月12日(月)未明の南東の空で火星がさそり座のアンタレスに近づく。明け方の南東の空で月(月齢25.4)が土星に接近、南西から南東の空にスピカ、木星、火星、(アンタレス)、土星、月が並ぶ
- 2月13日(日)明け方の南西から南東の空にスピカ、木星、火星、土星、細い月(月齢26.4)がほぼ等間隔に並ぶ
天文現象と関連行事†
双眼鏡、小望遠鏡のある人は†
- 下弦となる8日頃から三日月となる18日頃まで、星雲星団、天の川の見頃となります。
- カシオペヤ座とペルセウス座の間の散開星団、二重星団 hχ(エイチ・カイ) 、また、明るい三等星の星々が細かい天の川の星々の中で輝いて、宝石のように見える、ペルセウス座の中央部、まだまだ見えます。ぜひ、双眼鏡でぜひ見てください。
- ぎょしゃ座の散開星団、M36、M37、M38 も、双眼鏡で挑戦してみてください。小さくかすかですがわかるでしょうか。空が良い時に空が良い場所で挑戦してみてください。
- オリオン座のM42(オリオン座大星雲)も、双眼鏡で見てみてください。オリオン座の三ツ星の下にある小三ツ星の真ん中の星の周りです。
- ふたご座のカストル側の足元にあるM35散開星団は、双眼鏡でもまばらな星の集まりであることがわかります。ぜひ確認してください。
- 夜半から未明にかけて、春の星座が昇りますが、日本では、春霞と天候不順を避けて、春の星雲星団、特に系外星雲(小宇宙あるいは銀河)を冬に見る傾向があります。17日(土)の夜半あたり、周りに何も光源がない暗い場所に行けたら、大きめの望遠鏡を使って、数千光年の旅をしてみてください。
※双眼鏡は、倍率6〜10倍で口径40〜50mmを推奨します。
出典、参考†
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