2018年天文現象、行事メモ
※月齢は21時の値(こよみの計算 - 国立天文台暦計算室にて計算、未明の現象は前日の月齢とする)
南東の火星(−1等)か、西の空高く輝くこと座の一等星ベガ(0等)か、北西の空のぎょしゃ座の一等星カペラ(0等)。
(日没は、茨城付近では、午後4時半ごろとなります。)
南東の空に火星(0等)、南西の超低空に土星(1等)が輝いていますが、土星は、月半ばには太陽に近くなりすぎ、見づらくなります。9日(日)、日没直後の南西の超低空にある土星に三日月が非常に近づきます(離角1度以下)。また、15日(土)には、南東の火星に上弦の月が近づきます。
9日から16日には、これらの惑星の近くを月が通っていきます。
半月(上弦)は15日(土)20:49、三日月は 9日(日)で、 9日(日)〜14日(金)は、西空に三日月形の月が見られます。
夕空に賑やかだった惑星は、土星、火星の2つだけとなり、月半ばには土星も沈んで火星一つとなります。一方、明け方の空に金星が現れ、どんどん高度を上げて、明けの明星として非常に眩しく輝きます。日の出直前には、月初めから水星が現れ、月半ばに高度が最高となり、月末に向け、高度を下げていきます。金星の上には、おとめ座の一等星スピカがあって、スピカ、金星、水星と並び、月半ばには木星が顔を出して、この列に加わります。3日ごろから、この並びの左側を有明の月が通っていきます。また、木星が高度を上げ、水星が高度を下げている22日(土)、木星と水星が非常に近づき、1離角度以下となります。
毎年必ず流れ、年々、数を増やして、今や流星数が最強ともいわれる、ふたご座流星群、今年は、上弦の月が22:34(城里町にて)に沈み、月の条件が最良です。極大が14日21時半でそちらの条件も良いです。また、最近、普通の流星の極大の後、火球の極大があるとの情報もあります。夜明け前の空に注目しましょう。普通に流れる流星より非常に明るい流星である火球は、見ると、ど迫力です。これもぜひ確認してください。
空の暗い、周りに街灯など光源がなく、よく開けた場所で、また、天候も快晴で透明度が高ければ、1時間に数十個は見ることができるでしょう。
冬のふたご群は、とにかく寒さとの戦いです。冬の夜は思いの外、冷え込みます。特に体を動かさないため、どんどん体が冷えてしまいます。風が吹くとさらに体感温度が下がります。防寒具はもちろん、防風の生地やカイロなど、必要以上と思われる防寒対策で臨みましょう。
流星を見るコツは、とにかく、たくさんの空が見える空の開けたところで、できれば横になって、なるべく空全体を見るように顔を動かせば、運が良ければ、見つけることができるでしょう。ただし寒いので、体が直接地面や建物に触れないよう敷物やいす、寝台など工夫しましょう。また、立ったまま首を真上に向け続けると、首を痛めることがありますので、十分注意してください。
※宵の空(20時ごろの星空)での見え方です。
北の空高く、カシオペヤ座が昇っていて、秋の四辺形の一つの星からつながるアンドロメダ座が真上に来ます。冬の星座、ぎょしゃ座の一等星カペラが北西の空に昇っていて、アンドロメダ座とカペラの間に、篆書の「人」という漢字の形に並ぶ星の並びがあります。ペルセウス座です。南の空にはくじら座が昇っていますが、暗い星ばかりで、星を結ぶのは難しいかもしれません。秋の四辺形からたどる、秋の南の一つ星、一等星フォーマルハウトも南西に低くなりますが、上の方には赤い火星があって、フォーマルハウトより明るく輝いています。
※双眼鏡は、倍率6〜10倍で口径40〜50mmを推奨します。
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