2016年6月の夜空†
2016年天文現象、行事メモ
今月の一番星は何?†
南の空高く金色に輝く、木星(−2等)です。
(日没は、茨城付近では、午後7時頃となります。)
夕空の見時†
日が暮れて、木星が中天高く輝き、南東の空低く火星、土星が昇っています。また、南東の空高くアークトゥルスが輝いています。
- 6月10日(金)夕方の南西の空で、月(月齢5.4)がレグルスに接近
- 6月11日(土)夕方の南西の空で、月(月齢6.4)が木星に接近
- 6月17日(金)夕方の南東の空で、月(月齢12.4)が火星に接近
- 6月18日(土)夕方の南東の空で、月(月齢13.4)が火星と土星の間にくる(近くにアンタレス)
- 6月19日(日)夕方の南東の空で、月(月齢14.4)が土星に接近(近くにアンタレス)
三日月と満月†
三日月は7日(火)、半月(上弦)は12日(日)で、7日(火)〜11日(土)は、西空に三日月形の月が見られます。満月は20日(月)("Mead Moon", "Strawberry Moon", "Rose Moon", "Thunder Moon"、または、Full Strawberry Moon(別名:Rose Moon, Hot Moon)ストロベリームーン)です。
今月の惑星†
- 木星(−2等)は、南東の空に昇っていて、午後11時半頃に西の空に沈みます。
- 火星(−2等)は、夕空の南東の空に昇ってきます。
- 土星(0等)は、夕空の南東の空に昇っており、宵の南東の空で火星、アンタレスとともに輝いています。
- 金星(−4等)は、太陽に近く見えづらいです。
- 水星(1〜−2等)は、上旬〜中旬、日の出直前の東の極低空、(西方最大離角:6月5日(日)日没後高度 12度 0.6等)
- 宵の南東の空に、火星(−2等)と土星(1等)が並んで昇っています。土星と火星の間のすぐ下にはさそり座のアンタレスがあり、明るい星で下向きの三角形を作っています。
見やすい星座†
木星がまばゆく輝く、しし座も西に傾き、春の大曲線が真上を通ります。南東の空には、火星、土星を引き連れたさそり座が顔を出して、こと座のベガも北東の空に明るく輝き、夏の星座が現れ始めます。
天文現象と関連行事†
双眼鏡、小望遠鏡のある人は†
- 下弦となる 5月29日頃から三日月となる8日頃まで星雲星団、天の川の見頃となります。
- かみのけ座の散開星団(メロッテ111)は、まだ見頃です、是非、双眼鏡で狙ってください。
- 木星は、双眼鏡でもその周りに4つの衛星(ガリレオ衛星)があるのがわかるかもしれません。ちょっと、覗いてみてください。小望遠鏡では、惑星本体の縞模様も見えるかもしれません。
- 火星を小望遠鏡で覗くと、赤くて点ではないことはわかりますが、模様を見るのは難しいでしょう。ひょっとすると、極環という、上か下の縁の白い輝きがわかるかもしれません。
- 小さい望遠鏡でも土星を覗いてみましょう。ひょっとすると、土星の環が見えるかもしれませんよ。
※双眼鏡は、倍率6〜10倍で口径30〜50mmを推奨します。