2016年5月の夜空†
2016年天文現象、行事メモ
今月の一番星は何?†
南の空高く金色に輝く、木星(−2等)です。
(日没は、茨城付近では、午後6時半〜午後7時頃となります。)
夕空の見時†
日が暮れて、夕焼けの中に冬の一等星、西の空低くおおいぬ座のシリウスや西の空にぎょしゃ座のカペラが見えてきますが、オリオン座などの冬の星座は、西の空に半ば沈んでいます。空高く木星が金色にまばゆく輝き、東の空のうしかい座のアークトゥルスも金色の輝きを増してきます。
- 5月14日(土)宵の南西の空高く、上弦の月(月齢7.7)がレグルスに接近
- 5月15日(日)宵の南西の空高く、月(月齢8.7)が木星に接近
三日月と満月†
三日月は9日(月)、半月(上弦)は14日(度)で、8日(日)〜13日(金)は、西空に三日月形の月が見られます。満月は22日(日)(”Blue Moon” ブルームーン、または、"Full Flower Moon" フラワームーン)です。
今月の惑星†
- 木星(−2等)は、南東の空に昇っていて、午前1時半頃に西の空に沈みます。
- 火星(−1等〜−2等)は、午後8時頃に南東の空に昇ってきます。5月31日(火)に地球に最接近します。大きさとしては中接近で、視直径18.6度となります。
- 土星(1等)は、午後9時頃、南東の空に昇ってきます。
- 金星(−4等)は、太陽に近く見えづらいです。
- 水星(2〜5〜1等)は、太陽に近く見えづらいです。5月 9日(月)20:12〜10日(火)3:47 には、太陽面通過をしますが、日本では、夜のため見られません。
- 夕方の南の空高く木星(−2等)がまばゆく輝き、目を引きます。
- 宵の南東の空に、火星(−1等〜−2等)と土星(1等)が並んで昇ってきます。土星と火星の間のすぐ下にはさそり座のアンタレスがあり、明るい星で下向きの三角形を作っています。
見やすい星座†
宵の南西の空高く、しし座が昇っています。北斗七星も北の空高くにあり、そのひしゃくの柄からたどる春の大曲線は眩しく金色に輝くうしかい座のアークトゥルス、控えめに白く輝くおとめ座のスピカに続いています。さらに伸ばすといびつな四辺形のからす座までたどれます。今年はしし座の腹のすぐ下にまばゆく金色に輝く木星があり、春の夜空を彩っています。
天文現象と関連行事†
双眼鏡、小望遠鏡のある人は†
- 下弦となる 4月30日頃から三日月となる9日頃まで星雲星団、天の川の見頃となります。
- かみのけ座の散開星団(メロッテ111)は、双眼鏡で見ると壮観です。しし座のデネボラとりょうけん座のコル・カロリの間にあります。ぜひ、覗いてみてください。
- かに座のプレセペ星団(散開星団)は、双眼鏡で見ると、細かい星の集まりであることがわかります。
- 木星は、双眼鏡でもその周りに4つの衛星(ガリレオ衛星)があるのがわかるかもしれません。ちょっと、覗いてみてください。小望遠鏡では、惑星本体の縞模様も見えるかもしれません。
- 火星を小望遠鏡で覗くと、赤くて点ではないことはわかりますが、模様を見るのは難しいでしょう。ひょっとすると、極環という、上か下の縁の白い輝きがわかるかもしれません。
※双眼鏡は、倍率6〜10倍で口径30〜50mmを推奨します。