2015年4月の夜空†
2015年天文現象、行事メモ
今月の一番星は何?†
西の空でますます高度を上げている金星(-4等)です。
(日没は、茨城付近では、午後6時頃〜午後6時半頃となります。)
夕空の見時†
やはり西空でまばゆい金星(ー4等)との絡みになります。12日(日)には、金星がすばる(プレアデス星団)に接近。一方、21日(火)、22日(水)には、細い月(三日月、4日の月)が、金星に接近します。特に21日(火)は、月がヒアデス星団のV字の星の並びの下端に来るため、月と金星がヒアデス星団を挟んで対峙する形になります。
また、夕方の南東の空高くには、非常に明るい木星(ー2等)が昇って来ており、こちらも人の目を引くことでしょう。
なお、月末近くの27日(月)頃からは、夕空で今年最も水星が見やすい時期が始まります(5月17日(日)頃まで。日没直後の水星の高度が15度以上になる。)とはいえ、水星がいるのは西の非常に低い空ですので、西側に全く障害物のないところで探してみましょう。なお、5月7日(木)には、最も高度が高く(日没直後の高度が20度)となります。
三日月と満月†
三日月は21日(火)、半月(上弦)は26日(日)で、21日(日)〜25日(度)は、西空に三日月形の月が見られます。満月は 4日(金)(皆既月食)です。
今月の月食†
4月4日(土)には、宵の東の空で見やすい皆既月食が起こります。19:15 食の始まり、20:54 皆既の始まり、21:06 皆既の終わり、22:45 食の終わり です。昨年の現象よりは皆既時間が短い、15分ほどですので、各自、双眼鏡、小型望遠鏡を用意して、楽しみましょう。
今月の惑星†
- 金星(−4等)が、宵の明星として夕方の西空に非常にまばゆく輝き、午後9時頃には沈んでしまいます。
- 木星(−2等)は、夕方の南東の空高く(ほとんど天頂)に昇っていて、まばゆく金色に輝いています。午前2時前には沈んでしまいます。
- 土星(1等)が、午後9時半に東の空に昇ってきます。
- 火星(1等)が、日没直後の西の極低空に昇っていて、すぐに沈んでしまいます。
- 水星(0等)は、月末近くから夕空としては今年最も見やすくなり、西の極低空い姿を現します。この状態は5月上旬まで続きます。
見やすい星座†
まばゆく輝く木星のあたりを境に東側の春の星座が、いよいよ本番です。北斗七星の柄の部分からアークトゥルス、スピカとたどる春の大曲線と、スピカ、デネボラ、アークトゥルスを結ぶ春の大三角形がわかれば、春の星座は芋づる式に見つかっていくでしょう。
天文現象と関連行事†
ちなみに5月は、
- 4月27日(月)〜5月17日(日)日没直後の西の超低空で水星の見時(日没時の高度が15度以上となる)
- 5月 1日(金)日没後の西の超低空で、水星がすばる(プレアデス星団)に接近
- 5月 2日(土)月齢:13.7〜 6日(水)月齢:17.7 ゴールデンウィーク(4日(月)満月)
- 5月 4日(月)満月
- 5月 5日(火)夜遅く南東の空で、月(月齢16.7)が土星に接近
- 5月 6日(水)日没直後の西の超低空で水星が今年一番の見時(日没時の高度が19.7度)
- 5月 7日(木)水星、東方最大離角
- 5月 9日(土)〜17日(月)GLOBE at Night 2015(国際ひかり年公式行事)対象:しし座 Webアプリ
- 5月11日(月)下弦
- 5月18日(月)新月
- 5月21日(木)三日月
- 5月21日(木)夕方の西の空で、三日月(月齢3.3)が金星の左斜め下に来る
- 5月21日(木)夕方の西の空で、月(月齢4.3)が金星の左に来る
- 5月24日(日)宵の西の空で、月(月齢6.3)が木星に接近
- 5月26日(火)上弦
双眼鏡、小望遠鏡のある人は†
- 下弦となる12日頃から三日月となる21日頃に星雲星団の見頃となります。
- 春の双眼鏡の対象は、かに座のプレセペとかみのけ座(Mel.111)です。是非、探してみてください。
※双眼鏡は、倍率6〜10倍で口径30〜50mmを推奨します。