2013年5月の夜空

今月の一番星は何?

日没は、茨城付近では、午後6時半〜午後7時前頃となります。

今月の一番星は、20日頃までは、先月に引き続き、日没後、西の空に明るく金色にかがやく輝く木星(−2等)です。
雲などで、木星が見えない場合、その周りの冬の一等星たち、特に北西にもっと上に輝く、カペラ(0等)か、南西のもっと下に輝く、シリウス(−1等)がはじめに見えるかもしれません。また、東の空には明るい一等星アークトゥルス(0等)が昇っているため、西の空が天候などで見づらい場合、こちらが一番星となるでしょう。なお、木星は、どんどん高度を下げるため、20日頃以降は、北西のカペラか、東の空のアークトゥルスが一番星となるかも知れません。夕方、日が沈んだら、誰が最初に一番星を見つけるか、競争してみましょう。

夕空の見時

長らく太陽に近く、見えなかった金星(−4等)が、日没直後の西の超低空に顔を出し始め、細い月やほかの惑星との接近を繰り返します。特に、5月20日(月)頃以降、6月20日(木)頃までは、西空に高度を下げていく木星と、6月13日(木)に夕空では今年最も高度を上げる水星(−1等)と、この金星が絡み、いろいろな並び方となって、目を楽しませてくれます。ただし、非常に低空での現象のため、西側にほとんど障害物がなく地平線が見渡せる場所で、透明度の非常によい天候が求められます。場合によっては、双眼鏡が必要になるかもしれません。ただし、双眼鏡を使用する際には、誤って太陽を見ることがないよう、必ず、日没後に観望するよう、十分、注意してください。以下に、特徴的な並びになる日をまとめます。この他の日でも、三惑星が近くにいますので、透明度が良くて、西側の開けた場所に行ける機会がありましたら、ぜひ、挑戦してみてください。

三日月と満月

三日月は12日(日)、半月(上弦)は18日(土)、11日〜17日は、西空に三日月形の月が見られます。満月は25日(土)です。

今月の惑星

西の空に木星(−2等)が昇っています。夕空で非常によく目立つ明るい星ですが、月末には西の空低くなり、日没後見え出したらすぐ沈んでしまようになります。東の空には、土星(0等)が昇っています。土星の見時です 。金星(−4等)は、中旬過ぎから、日没直後の西の超低空に姿を現すようになり、少しずつ高度を上げていきます。下旬には、水星(−1等)があとを追うように西の超低空に昇り始め、6月13日の東方最大離角に向けて高度を上げていきます。西の夕空では、今年最も見やすい時期となります。また、高度を上げる金星、水星と高度を下げる木星が、日没直後の西の超低空に集まります。火星(1等)は、太陽に近くなりすぎて見えません。

見やすい星座

春の星座の見時です。午後8時の南の空には、クエスチョンマークを裏返しにみた星のならび、「ししの大がま」が目印のしし座があり、また、天高く北斗七星が昇っていて、その柄の曲がりなりにのばした春の大曲線で、非常に明るい金色のうしかい座の一等星(0.0等)アークトゥルス、白くおしとやかに輝くおとめ座の一等星スピカ(1.0等)、いびつな四辺形のからす座が見つけられます。うしかい座は、いびつな五角形の下にアークトゥルスがある形、おとめ座は、大きな小文字のyの形の星のならびです。

天文現象と関連行事

ちなみに6月は、

双眼鏡、小望遠鏡のある人は

※双眼鏡は、倍率6〜10倍で口径30〜50mmを推奨します。


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Last-modified: 2014-12-27 (土) 13:33:41