2011年11月の夜空†
今月の一番星は何?†
立冬も過ぎ、日没は午後4時半過ぎとなります。
今月の一番星は、東の空に金色に輝く木星(−3等)です。
または、日没直後夕焼けの西空に輝く宵の明星、金星(−4等)に気がつく人もいるかもしれません。月末にかけて、高度をぐんぐん上げて、見やすくなっていきます。
夕空の見時†
月末にかけて宵の明星、金星(−4等)が夕焼けの中に見やすくなります。27日(日)には、この金星に月齢2の細い月が近づきます。西の空が開けているところがあれば、日が沈んですぐ(午後4時半過ぎ)、探してみてください。
三日月はいつ?†
三日月は28日(火)、半月(上弦)は3日(木)、先月より続き2日までと28日以降は、西空に三日月形の月が見られます。晴れたら見てみてください。
今月の惑星†
夕方から東の空に木星(−3等)が昇っています。月末には、西の空低く宵の明星、金星(−4等)に気がつくかもしれません。
10日(木)には、木星のすぐ上に満月前の月が来ます。
見やすい星座†
夕方の真上の空から西にかけて、夏の大三角形があります。
午後6時頃には、秋の星座が東の空に昇っています。
北東の空には、W字でおなじみのカシオペヤ座が横になっています。
また、今年は、東の空に非常に明るい星、木星(−3等)がいるので、わかりづらいですが、それより上、南というか真上にかけて、それよりはずっと暗い4つの星(2等と3等)が斜めになった大きな台形の形に並んでいます。見方によっては、いびつな菱形の並びに見えるかもしれません。「秋の四辺形」とか「ペガススの四辺形」と呼ばれています。ペガスス座の一部です。上、右、下の星がペガスス座に属しています。残りの左の星から斜め下にカーブした星の並びがあります。これは、アンドロメダ座です。カーブの一番先の星は、上下にいくつか3等星が並んでいますが、ペルセウス座です。カーブの上の方に先ほどのカシオペヤ座があります。カシオペヤ座から北極星を探せますが、見つかりますでしょうか?
午後8時頃には、秋の四辺形が真上に来て、台形になります。
天文現象と関連行事†
- 11月 1日(火)金星探査機「あかつき」軌道修正噴射
- 11月 3日(木)文化の日
- 11月 3日(木)上弦
- 11月 4日(金)海王星に月齢9の月が接近
- 11月 7日(月)天王星に月齢12の月が接近
- 11月10日(木)夕方の西の空低く金星、水星が接近
- 11月10日(木)木星に月齢15の月が接近
- 11月10日(木)金星探査機「あかつき」軌道修正噴射
- 11月11日(金)未明の東の空で火星がレグルスに接近
- 11月11日(金)満月
- 11月11日(金)プレアデス星団(すばる)に月齢16の月が接近
- 11月18日(金)〜20日(日)サイエンスアゴラ2011
- 11月19日(土)下弦
- 11月19日(土)ふれあいの里星空観測会
- 11月21日(月)金星探査機「あかつき」軌道修正噴射(最終)
- 11月22日(火)11:25 古川宇宙飛行士帰還
- 11月23日(水)勤労感謝の日
- 11月23日(水)明け方の東の空低くスピカ、土星、月齢28の月が接近
- 11月25日(金)新月
- 11月27日(日)夕方の南西の空で金星に月齢2の月が接近
ちなみに12月は、
- 12月 1日(木)海王星に月齢6の月が接近
- 12月 2日(金)上弦
- 12月 4日(日)天王星に月齢9の月が接近
- 12月 6日(火)木星に月齢15の月が接近
- 12月10日(土)満月 皆既月食
- 12月14日(水)〜15日(木)ふたご座流星群 月齢19
- 12月17日(土)夜半の東の空で火星に月齢22の月が接近
- 12月18日(日)下弦
- 12月20日(火)未明の南東の空で土星に月齢25の月が接近
- 12月22日(木)冬至 100万人のキャンドルナイト、Seasons Without Borders
- 12月23日(金)天皇誕生日
- 12月23日(金)明け方の南東の低空で水星に月齢28の月が接近
- 12月25日(日)新月
- 12月27日(火)夕方の南西の空で金星に月齢3の月が接近
- 12月29日(木)海王星に月齢5の月が接近
双眼鏡、小望遠鏡のある人は†
- 19日(土)の下弦から28日(月)頃まで、星雲星団、天の川の見頃となります。
- 11月は秋の天の川の見時です。双眼鏡での天の川くだりの見所は、カシオペヤ座からペルセウス座にかけての秋の天の川です。天の川の細かい星に明るい星(3〜4等星)が混じり、細かい真砂の中に浮かぶ宝石の様です。二重星団も偶然入ってくるかもしれません。
- 先月同様、カシオペヤ座とペルセウス座の間の二重星団を双眼鏡で探してみてください。また、アンドロメダ座のアンドロメダ座銀河も見つけられたでしょうか。よく晴れた日にぜひ、挑戦してみてください。二重星団は、小型望遠鏡でも非常に美しい対象です。(アンドロメダ座銀河はちょっと、がっかりかも知れません。)
- 大きな望遠鏡がある方は、夕空で探しやすい木星をぜひ見てください。曇ってはいないけど、どんよりした日(?)に、気流が安定して模様のよく見える日があったりします。
※双眼鏡は、倍率6〜10倍で口径30〜50mmを推奨します。
11月午後8時頃の全天星図†