12月の星空

(星図は12月15日午後8時頃の様子です)

12月の星空
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寒さがだいぶ本格的になってきました.まだ昼間は暖かい日もありますが,そのような日こそ朝晩の冷え込みが厳しく感じるものです.でも,これから年を越して1月中旬頃までが年間を通して一番天候が安定する時期ですから,これを見逃すはありません.風邪をひかないように注意して,今月も元気に星を見にでかけましょう!

星空のほうは冬本番はまだのようで,頭上から西側はまだ秋の星座たちです.ところが,この秋の星座たち,ちょっと元気がありません.この時期,秋の星座たちはエチオピアの王様ケフェウスもそのお后カシオペア王妃も二人の娘アンドロメダ姫も,勇者ペルセウスだってみんな横向きです.天馬ペガスス*1にいたっては頭を下にして墜落してしまいそうです.みんなちょっと苦しそうですよね.

今年もふたご座流星群の季節がやってきました.今年は12月14日の午後9時頃と,翌15日の午前2時頃,そして4時頃がピークと予想されています.今年もずっと天候は不順でしたが,8月ペルセウス座流星群は月もなく快晴で,久しぶりに楽しむことができました.今回のふたご座流星群も14日の夜は月が早々と沈み,一晩中好条件となります.ちなみに,ふたご座流星群は「あたらないけどはずれない」流星群といわれ,毎年,多い時で1時間に15から20個程度見ることができ,時々は「火球(かきゅう)」と呼ばれるとても明るい流星も見えますので,今年も期待して見ることにしましょう.ただ,とっても寒い時期ですから,寒さ対策は充分に(充分すぎるほど!)してくださいね.

そのふたご座ですが,今年はなんだか少し様子が違います.すぐ近くに明るいオレンジ色の星が輝いています.これは12月19日に地球に最接近となる火星です.最接近とは言え,2003年8月に最接近した時と比べるとずっと遠く,望遠鏡で見ても小さくしか見えないのですが,1等星がたくさん輝く冬の星座の中でもとても存在感があります.その不気味なほどに赤く明るく輝く姿をしっかりと見ておきましょう.

さて,12月と言えば「クリスマス」.ちょうどクリスマスの頃,日が沈んだら西の空を見てみましょう.十字架が立っていませんか?実は暑い夏の頃,頭上に見えていたはくちょう座です.白鳥がくちばしを地面に突き刺して逆立ちしている姿だと見てしまうと何とも滑稽なので,ここははくちょう座であることを忘れてしまいましょう!せっかくクリスマスなんですから,この十字の星の並びを「ゴルゴタの丘の十字架」に見立てて,雰囲気を盛り上げてみませんか?

Y-Nakagawa

*1 ギリシャ神話に登場するこの羽の生えた馬はギリシャ語で“Πηγασοζ”と綴り,「ペガソス」に近い発音になります.“Πηγασοζ”をラテン語風に綴ると“Pegasus”となり,これが星座の学名(学問上での名前)で「ペガスス」に近い発音です.さらに“Pegasus”を英語風に読むと「ペガサス」となり,日本ではこの動物の名前として「ペガサス」の方が一般的ですが,ここでは学名のラテン語風の発音を重視して「ペガスス」と呼ぶことにします.もともと西洋の言葉を日本語の発音にむりやりあてはめているわけですから,みなさんは発音しやすい名前で呼んでください.

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Last-modified: 2014-12-27 (土) 13:33:32 (1757d)