(星図は9月15日午後8時分頃の様子です)
日中はまだ暑い日もありあますが,さわやかな空気がなんとも気持の良い季節になってきました.朝晩はかなり涼しくなってきましたが,快晴の夜も多くなりますので,今月も元気に(風邪をひかないように注意!)星を見にでかけましょう!
こと座のベガ,わし座のアルタイル,はくちょう座のデネブからなる夏の大三角が頭の真上に見えています.実は「夏の大三角」はこの時期に一番目立つようになるのです.そう,どちらかというと「初秋の大三角」だったんですね.真夏と違い,空気が澄んでいますので,天の川も見える日が多くなります.「天の川」といえば七夕のイメージがありますが,夏の天の川が一番良く見えるのは実は9月から10月にかけてなのです.
夏の大三角の東側には秋の星座たちが上ってきています.真東の方向を良く見てみましょう.腕を伸ばして,ちょうど手のひらがすっぽり入るくらいの大きさの四角形を描く星を探してみてください(2等星なのでやや見つけにくいですが).これが天馬ペガスス*1の胴体の部分で,「秋の四辺形」と呼んだりします.秋の四辺形を見つけられたら,その近くを注意深く見てみましょう.ペガススの首や顔,2本の前足を見つけられたでしょうか.天駆ける馬,ペガススがかっこよく(といっても実は逆さまなのですが)空に駆け上がっていく姿を見ることができます.星好きにとって秋は「天高く天馬駆ける秋」なのです.