2017年2月の夜空†
2017年天文現象、行事メモ
今月の一番星は何?†
南西〜西の空で金色に輝く金星(−4等)
(日没は、茨城付近では、午後5時頃〜午後5時半頃となります。)
夕空の見時†
夕空に高く眩く輝いていた宵の明星、金星(−4等)は、1日(水)に今年夕空で日没直後の高度が最高になった後、高度を下げ始め、月末にはだいぶ高度を下げています。先月近づいていた、南西に赤く輝く火星(1等)からも少しずつ離れます。1日(水)には、近づいている金星と火星のすぐ左上に月齢4の月が来て、2日(木)には、月齢5の月と火星、金星で斜めに一直線となります。
- 2月 1日(水)頃、夕方の南西の空で、夕空の金星の高度が今年一番高くなる
- 2月 1日(水)夕方の南西の空で、月(月齢4.5)が火星に接近(左から月、火星、金星と並ぶ)
- 2月 5日(日)夕方の南の空高く、宵の南東の空高く、月(月齢8.5)がアルデバランの右にくる。
- 2月 6日(月)夕方の南の空高く、宵の南東の空高く、月(月齢9.5)がアルデバランの左にくる。
- 2月17日(金)金星、最大光度(-4.6等)
三日月と満月†
半月(上弦)は4日(土)、三日月は28日(火)で、1日(日)〜3日(金)、28日(火)は、西空に三日月形の月が見られます。満月は11日(土)(Snow Moon, Hunger Moon、または、Full Snow Moon(別名:Full Hunger Moon)スノー・ムーン)です。
今月の惑星†
- 金星(−4等)は、南西〜西の空に昇っていて、午後8時半ごろ〜午後8時ごろに西の空に沈みます。
- 火星(1等)は、南西の空に昇っていて、午後8時半ごろに西の空に沈みます。
- 木星(−2等)は、午後11時ごろ〜午後9時ごろに東の空に昇ってきます。
- 土星(0等)は、午前4時ごろ〜午前2時ごろ、南東の空に昇ってきます。
- 水星(0等)は、上旬、日の出直前の南東の超低空で見え、すぐに沈みます。
- 夕方の南西の空に、まばゆく輝く金星(−4等)、火星(1等)が昇っていますが、金星(−4等)は、高度を下げ、火星からも離れていきます。
見やすい星座†
南に高くオリオン座をはじめとした冬のきらびやかな星座がどっしりと構え、華やかな冬の盛りの星空となります。
天文現象と関連行事†
双眼鏡、小望遠鏡のある人は†
- 下弦となる19日頃から三日月となる28日頃まで、星雲星団、天の川の見頃となります。
- おうし座のすばる、ヒヤデス星団はまだまだ見ごろです。ぜひ、双眼鏡を向けてください。
- オリオン座のオリオン座大星雲もぜひ確認してください。
- ぎょしゃ座の真ん中からふたご座の足もと(オリオン座のベテルギウスとの間)、冬の大三角形の中身、おおいぬ座の背中にかけて冬の天の川が流れています。こちらも双眼鏡でたどってみると案外多くの星があるのがわかります。空が暗くてよく晴れた、透明度の良い日に挑戦してみてください。
- おおいぬ座の1等星、シリウスの左側、冬の天の川の対岸にM47という散開星団があります。明るい星がパラパラと集まっているのがわかると思います。そのすぐ左隣には、細かで微かな星の集まりM46がありますが、こちらは、微かな薄いホコリのような光で、なかなかわからないでしょう。
- シリウスの下には、M41という散開星団があります。こちらも双眼鏡では細かな星がぎゅっと集まっているのがわかるでしょうか。
※双眼鏡は、倍率6〜10倍で口径40〜50mmを推奨します。