2010年4月の夜空

今月の一番星は何?

ダントツで、夕焼けの中に非常に明るく輝く宵の明星、金星(−4等)です。日が沈んだら、すぐ、夕空を見てください。まぶしいくらいの宵の明星を見つけられるでしょう。

夕空の見時

夕焼けの中に明るい宵の明星、金星が輝き、夕空が暗くなるつれ、その近くに冬の星座の一等星、アルデバラン、ベテルギウス、リゲル、カペラが見え始め、そして、西の地平線に沈んでいきます。

1日(木)から、中旬ぐらいにかけて、明るい金星の横に水星が並びます。水星はなかなか見つけづらい惑星ですが、まぶしい金星がよい道しるべとなってくれて、探し当てることができるでしょう。ー1等ですが、ー4等の金星に比べると、暗く感じるかもしれません。宵の明星を見つけたら、水星にもぜひ挑戦してみてください。9日(金)には、金星に一番近づきます。
16日(金)には、金星の横に非常に細い(月齢2)の月が並びます。月の下の方には水星がいます。
17日(土)には、三日月がこの金星の上に来ます。夕焼けが終わり夕闇が始まるとこの三日月のすぐ右にごちゃごちゃと星が集まっているのがわかるかもしれません。これは、すばる(プレアデス星団)です。

三日月はいつ?

三日月は17日(土)、半月(上弦)は22日(日)、その間は西空に三日月型の月が見られます。晴れたら見てみてください。
満月は、28日(水)です。

今月の惑星

まず、日が沈んですぐの宵の明星、金星(−4等)。中頃までには近くにある水星(−1等)を見つけられるかもしれません。
夕方にほとんど真上の空で非常に明るい赤い星、火星(0等)。暗くなるに従い、西に傾いていきます。
東の空には、金色の土星(1等)。暗くなるに従い、昇ってきます。

見やすい星座

北斗七星(を含むおおぐま座)が、北の空高く昇っています。
北斗七星の柄の部分のカーブをのばしていくと、うしかい座の一等星アークトゥルス、おとめ座の一等星スピカと春の大曲線がたどれます。もちろん、北斗七星の水を汲む側の端の2星から北極星が探せます。
アークトゥルス、スピカと二等星のデネボラで春の大三角形がわかれば、デネボラがしっぽで右(西)側に胴体があり更にたてがみをなびかせたしし座の姿が浮かび上がります。

※ここでは、1等級(小数点以下四捨五入)とそれより明るい星を一等星と表記しています。星座をたどる場合、1等級とそれより明るい星をたとえ−1等級でも一等星と呼ぶことが多いです。星座を覚えやすく(説明しやすく?)するための慣例のようなものです。

見やすい(かも)天文現象

双眼鏡、小望遠鏡のある人は

世界天文月間 〜 Global Astronomy Month(GAM2010)

昨年2009年の世界天文年で、「世界中で星を見ようよ100時間」という企画が行われましたが、その成功を受けて、今年も世界中で星を見せよう、それも、ひと月やろうという企画が、「世界中で星を見ようよ」で中心的役割を果たした”Astronomers Without Borders”という団体を中心に持ち上がりました。それが、「世界天文月間 Global Astronomy Month (GAM 2010)」で、今月4月に行うことに決定されました。
日本では、年度始めで何かと忙しい時期ですが、世界規模の企画だということで、日本国内でもそれにちなんだ観望会が開かれるかもしれません。近くで開催されるようでしたら、これを機会にぜひ足を運んでみてください。世界のどこかで同じ天体を見ている人がいるかもしれません。


トップ   編集 凍結解除 差分 履歴 添付 複製 名前変更 リロード   新規 一覧 検索 最終更新   ヘルプ   最終更新のRSS
Last-modified: 2014-12-27 (土) 13:33:32