(星図は1月15日午後8時頃の様子です)
一般的には2月が年間で一番寒いと思われがちですが,実は統計上,1月の中旬くらいが一番寒い時期にあたります.同時に,関東地方ではこの時期に一番天候が安定します.と〜っても寒くて辛いですが,と〜っても綺麗な星空を見るためにはここは一つ我慢!といったところです.でも,風邪をひかないように充分注意してくださいね.
日が暮れたら早速夜空を見上げてみましょう.頭上にはまだ秋の星座も残っていますが,東側には
この冬のダイヤモンドの中に...あれ?今年は明るい星が一個多いですね.昨年の12月に最接近となった火星です.最接近とは言っても,一番近くなった12月19日でも約8800万km,そして今年1月15日の時点での距離は約1億km,2003年8月に大接近となった5500万kmの倍近い距離ですから,望遠鏡で見ても小さな粒にしか見えません.それでも,練習をすれば火星表面の模様が見えるようになりますから,興味のある人は何度でも挑戦してみてください.
1億kmとは言え,宇宙の中ではほんのちょっとの距離.日が経つにつれ,地球と火星の位置関係が変化するので,背景の星々との位置関係はどんどんと変わっていきます.晴れた夜は毎日眺め,明るく赤く輝く火星が賑やかな冬の星座の中を移動していくのを追いかけるのもまた楽しいものですよ.