*2023年12月の夜空 [#nddd8932]
[[2023年天文現象、行事メモ]]~
※月齢は21時の値([[こよみの計算 - 国立天文台暦計算室>http://eco.mtk.nao.ac.jp/cgi-bin/koyomi/koyomix.cgi]]にて計算、未明の現象は前日の月齢とする)

**今月の一番星は何? [#ce7b9d6b]
-東〜南東の空の木星

~(茨城付近では、日没は午後4時半ごろ、日暮れは午後5時ごろとなります。)
~※参考:[[こよみの計算 - 国立天文台暦計算室>http://eco.mtk.nao.ac.jp/cgi-bin/koyomi/koyomix.cgi]](日の出入り・南中時、薄明・薄暮) 計算地点:ふれあいの里天文台~
~※夜明・日暮の時刻は太陽の中心高度が-7°21′40″となる時刻 参考:[[こよみ用語解説 太陽や月などの運動 - 国立天文台暦計算室>http://eco.mtk.nao.ac.jp/koyomi/faq/glossary.html]]
|~月日(曜日)|~夜明|~日の出|~日の入|~日暮|
|12月 1日(金)|05:55|06:29|16:25|16:59|
| 1月 1日(月)|06:14|06:49|16:34|17:09|

**夕空(日暮れの頃)の見時 [#z671b63a]
東の空に木星が昇り、非常に明るく輝いて高度を上げ、南東に動いていきす。南の空には土星が昇っています。西の空高くには、ベガがあって、明るく輝き、高度を下げていきます。日没直後の南西の極超低空に水星が見え、12月 4日(月)の東方最大離角(日没直後の高度:11.5度、明るさ:-0.5等)に向けて高度を上げて、その後高度を下げ、16日(土)ごろには見えづらくなります。18日(月)には、土星に、22日(金)には、木星に、月が近づきます。
東の空に木星が昇り、非常に明るく輝いて高度を上げ、南東に動いていきます。南の空には土星が昇っています。西の空高くには、ベガがあって、明るく輝き、高度を下げていきます。日没直後の南西の極超低空に水星が見え、12月 4日(月)の東方最大離角(日没直後の高度:11.5度、明るさ:-0.5等)に向けて高度を上げて、その後高度を下げ、16日(土)ごろには見えづらくなります。18日(月)には、土星に、22日(金)には、木星に、月が近づきます。

-12月 4日(月)水星、東方最大離角(日没時の高度:11.5度、明るさ:-0.5等)
-12月14日(木)日没直後の南東の極超低空で、月(月齢1.5)が水星に近づく
-12月16日(土)頃、日没直後の南東の極超低空で、水星の高度が下がって見づらくなる
-12月18日(月)夕空では、南の空で、月(月齢5.5)が土星に近づく
-12月22日(金)夕空では、南東の空で、月(月齢9.5)が木星に接近

**三日月 [#yf1de7ed]
~半月(上弦)は、20日(水)03:39、三日月は、15日(日)で、12月14日(木)〜18日(月)は、西空に三日月形の月が見られます。

**満月 [#k09ef555]
-27日(水)09:33 満月
--アメリカの民間伝承による満月の名前(旧メイン州農暦によるブルームーン計算法)
---Wolf Moon, Old Moon, Moon After Yule, Ice Moon(ウォルフ・ムーン、オールド・ムーン、ムーン・アフター・ユール、アイス・ムーン)
--現行アメリカ農暦([[Farmers’ Almanac>https://www.farmersalmanac.com]]、[[Old Farmers’ Almanac>https://www.almanac.com]] 現在発行版)による満月の名前
---12月 Full Cold Moon(別名:Full Long Nights Moon, Moon before Yule) コールド・ムーン〜寒さが厳しい頃の月


**今月の惑星 [#dc5deb59]
-&color(red){土星};(1等)は、日没時には南〜南西の空に昇っていて、午後10時半頃〜午後9時頃、西の空に沈みます。
-&color(red){木星};(−3等)は、日没時には東〜南東の空に昇っていて、午前4時頃〜午前2時頃、西の空に沈みます。
-&color(red){金星};(−4等)は、午前3時頃〜午前4時頃、東の空から昇ってきて、明けの明星として東の未明の空に輝きます。
-&color(red){水星};(0等〜1等)は、月初から日没直後の南東の超低空に見えていて高度を上げ、12月 4日(月)に東方最大離角(日没直後の高度:11.5度、明るさ:-0.5等)となり、今度は高度を下げ、16日(土)には見づらくなります。
-火星(2等)は、太陽方向で、見づらいです。

夕空では、東の空に木星が昇り、非常に明るく輝いて高度を上げ、南東に動いていきす。南の空には土星が昇っています。西の空高くには、ベガがあって、明るく輝き、高度を下げていきます。日没直後の南西の極超低空に水星が見え、12月 4日(月)の東方最大離角(日没直後の高度:11.5度、明るさ:-0.5等)に向けて高度を上げて、その後高度を下げ、16日(土)ごろには見えづらくなります。18日(月)には、土星に、22日(金)には、木星に、月が近づきます。朝方の空では、金星が、東の空に昇り、高度を下げていきます。10日(日)細い月が、金星に近づきます。
夕空では、東の空に木星が昇り、非常に明るく輝いて高度を上げ、南東に動いていきます。南の空には土星が昇っています。西の空高くには、ベガがあって、明るく輝き、高度を下げていきます。日没直後の南西の極超低空に水星が見え、12月 4日(月)の東方最大離角(日没直後の高度:11.5度、明るさ:-0.5等)に向けて高度を上げて、その後高度を下げ、16日(土)ごろには見えづらくなります。18日(月)には、土星に、22日(金)には、木星に、月が近づきます。朝方の空では、金星が、東の空に昇り、高度を下げていきます。10日(日)細い月が、金星に近づきます。

~
-12月 4日(月)水星、東方最大離角(日没時の高度:11.5度、明るさ:-0.5等)
-12月10日(日)日の出前の南東の低空で、月(月齢26.1)が金星に近づく
-12月14日(木)日没直後の南東の極超低空で、月(月齢1.5)が水星に近づく
-12月16日(土)頃、日没直後の南東の極超低空で、水星の高度が下がって見づらくなる
-12月18日(月)宵の空では、南西の低空で、月(月齢5.5)が土星に近づく
-12月22日(金)宵の空では、南の空で、月(月齢9.5)が木星に接近

**見やすい星座 [#i8183964]
~※宵の空(20時ごろの星空)での見え方です。
~ 明るい星の少ない秋の星座に、今年は南の空の木星が眩く輝き、南西の空には土星が昇っています。また、東からは、明るい一等星の多い、冬の星座が昇ってきます。オリオン座の長方形と三つ星の並びは、東の空に目をひきます。東の空に明るい一等星、おおいぬ座のシリウスが昇ってきます。


**今月の流星群 [#vfa21e93]
-&color(red){12月14日(木)〜15日(金)極大:15日4時 月齢条件:最良(月齢:1.5)};
~ ペルセウス座流星群とともに二大流星群といわれ、毎年必ず流れる、ふたご座流星群、今年は、月が新月で条件は最良です。極大は、5日4時ごろです。
~※参考:[[国際流星機構 2023 Meteor shower calendar (PDF) 19page>https://www.imo.net/files/meteor-shower/cal2023.pdf#19]]

~ 冬の流星観望は、とにかく&color(red){寒さとの戦い};です。冬の夜は思いの外、冷え込みます。特に体を動かさないため、どんどん体が冷えてしまいます。風が吹くとさらに体感温度が下がります。防寒具はもちろん、防風の生地やカイロなど、&color(red){必要以上と思われる防寒対策};で臨みましょう。~
流星を見るコツは、とにかく、たくさんの空が見える空の開けたところで、できれば横になって、なるべく空全体を見るように顔を動かせば、運が良ければ、見つけることができるでしょう。ただし寒いので、体が直接地面や建物に触れないよう敷物やいす、寝台など工夫しましょう。また、立ったまま首を真上に向け続けると、首を痛めることがありますので、十分注意してください。


**天文現象と関連行事 [#u93fffee]
-12月 1日(金)18:25 国際宇宙ステーション補給ミッションのため、[[プログレスMS-25>https://en.wikipedia.org/wiki/Progress_(spacecraft)#Progress_MS_(2015%E2%80%93present)]](86p)、[[ソユーズ-2.1a>https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%BD%E3%83%A6%E3%83%BC%E3%82%BA2]] ロケットにて打ち上げ    ※[[Launch Schedule - Spaceflight Now>https://spaceflightnow.com/launch-schedule/]]
-12月 2日(土)夜半の東の空で、月(月齢180.1)がポルックスに近づく
-12月 3日(日)〜12日(火)[[GLOBE at Night>http://www.globeatnight.org/]](対象:北半球 ペルセウス座 南半球 つる座)[[日本語サポートページ>http://idatokyo.org/gan/]] [[日本語Webアプリ>http://www.globeatnight.org/jp/webapp/]](スマホでも使えます。) [[スマートフォン用アプリ>http://idatokyo.org/528/]]
-12月 4日(月)水星、東方最大離角(日没時の高度:11.5度、明るさ:-0.5等)
-12月 4日(月)夜半の東の低空で、月(月齢20.1)がレグルスに近づく
-12月 5日(火)14:49 下弦
-12月 9日(土)日の出前の南東の低空で、月(月齢25.1)がスピカに接近(近くに金星)
-12月10日(日)日の出前の南東の低空で、月(月齢26.1)が金星に近づく
-12月13日(水)08:32 新月
-12月14日(木)日没直後の南東の極超低空で、月(月齢1.5)が水星に近づく
-&color(red){12月14日(木)〜15日(金)ふたご座流星群見頃 極大:15日4時 月齢条件:最良(月齢:1.5)};
-12月15日(金)三日月
-12月16日(土)頃、日没直後の南東の極超低空で、水星の高度が下がって見づらくなる
-12月18日(月)宵の空では、南西の低空で、月(月齢5.5)が土星に近づく
-12月20日(水)03:39 上弦
-12月22日(金)12:27 冬至 ※[[令和 5年(2023)暦要項 二十四節気および雑節 - 国立天文台暦計算室>https://eco.mtk.nao.ac.jp/koyomi/yoko/2023/rekiyou232.html]]
-12月22日(金)宵の空では、南の空で、月(月齢9.5)が木星に接近
-12月24日(日)[[United Launch Alliance(ULA)>https://www.ulalaunch.com]]、[[NASA>https://www.nasa.gov]]の商用月輸送サービスプログラム([[Commercial Lunar Payload Services program>https://www.nasa.gov/content/commercial-lunar-payload-services]])の最初のミッション、[[Astrobotic Technology>https://www.astrobotic.com]]の[[Peregrine Mission One>https://en.wikipedia.org/wiki/Astrobotic_Technology#Mission_One]](ペレグリンミッションワン)のため[[Peregrine>https://www.astrobotic.com/lunar-delivery/landers/peregrine-lander/]](ペレグリン)ランダーを打ち上げ ※[[Launch Schedule - Spaceflight Now>https://spaceflightnow.com/launch-schedule/]]
-12月27日(水)09:33 満月
--アメリカの民間伝承による満月の名前(旧メイン州農暦によるブルームーン計算法)
---Wolf Moon, Old Moon, Moon After Yule, Ice Moon(ウォルフ・ムーン、オールド・ムーン、ムーン・アフター・ユール、アイス・ムーン)
--現行アメリカ農暦([[Farmers’ Almanac>https://www.farmersalmanac.com]]、[[Old Farmers’ Almanac>https://www.almanac.com]] 現在発行版)による満月の名前
---12月 Full Cold Moon(別名:Full Long Nights Moon, Moon before Yule) コールド・ムーン〜寒さが厳しい頃の月


**双眼鏡、小望遠鏡のある人は [#s6bee593]
-下弦〜三日月となる、 5日(火)〜15日(金)は、星雲星団、天の川の見頃となります。
-冬の銀河は、空も澄み、見どきですので、ぜひ、双眼鏡をむけてください。カシオペヤ座から、ペルセウス座への流れは、ほとんど天頂を通ります。そこから、カペラのあるぎょしゃ座、オリオン座のベテルギウスの上あたり、ふたご座の足下を流れ、冬の大三角形の真ん中を流れていきます。双眼鏡を向けると、細かい星が見えますので、ぜひ確認してください。
-カシオペヤ座とペルセウス座との間にある二重星団(hχ)、天頂付近で双眼鏡を向けにくいですが、見時なので、ぜひ、双眼鏡で見てみてください。
-ペルセウス座の中央部、天の川を作る細かい星の中に星座を作る明るい3等星が宝石のように見える散開星団。ぜひ見てみてください。
-秋の四辺形(ペガススの四辺形)の一つの星から、3つ、3つとたどって、アンドロメダの膝頭の星の少し離れて隣にある、アンドロメダ座銀河M31も見どきです。ぜひ、挑戦してみてください。
-オリオン座の三つ星の下ちょっと左寄り(東の空のオリオン座は横に寝ているので、この姿勢では、三つ星の左側、ちょっと下寄り)に三つ縦に並んだ小三つ星があります。この真ん中の星を双眼鏡で見ると少し、星が潤んで見えます望遠鏡では、淡いガスがかかっているように見えますが、これが、オリオン座大星雲です。ぜひご確認ください。

~※双眼鏡は、倍率6〜10倍で口径40〜50mmを推奨します。

**出典、参考 [#o40bcd9d]
-[[早水勉のサイト−天文現象2023−>http://hal-astro-lab.com/data/event2023.html]] [[HAL星研>http://hal-astro-lab.com]]
-[[Stellarium(ステラリウム)>http://www.stellarium.org/ja/]]によるシミュレーション
-[[こよみの計算 - 国立天文台暦計算室>http://eco.mtk.nao.ac.jp/cgi-bin/koyomi/koyomix.cgi]]
-[[朔・弦・望 - 国立天文台暦計算室>http://eco.mtk.nao.ac.jp/cgi-bin/koyomi/cande/phenomena_p.cgi]]
-[[Farmers’ Almanac>https://www.farmersalmanac.com]]
-[[Old Farmers’ Almanac>https://www.almanac.com]]
-[[Launch Schedule - Spaceflight Now>https://spaceflightnow.com/launch-schedule/]]
-[[GLOBE at Night>http://www.globeatnight.org/]]
-[[日本語サポートページ>http://idatokyo.org/gan/]]
-[[日本語Webアプリ>http://www.globeatnight.org/jp/webapp/]]
-[[スマートフォン用アプリ>http://idatokyo.org/528/]]
-[[Launch Schedule - Spaceflight Now>https://spaceflightnow.com/launch-schedule/]]
-[[United Launch Alliance(ULA)>https://www.ulalaunch.com]]
-[[NASA>https://www.nasa.gov]]
-[[Commercial Lunar Payload Services program>https://www.nasa.gov/content/commercial-lunar-payload-services]]
-[[Astrobotic Technology>https://www.astrobotic.com]]
-[[Peregrine Mission One>https://en.wikipedia.org/wiki/Astrobotic_Technology#Mission_One]]
-[[Peregrine>https://www.astrobotic.com/lunar-delivery/landers/peregrine-lander/]]
-[[国際流星機構 2023 Meteor shower calendar (PDF) 16page>https://www.imo.net/files/meteor-shower/cal2023.pdf#16]]
-[[令和 5年(2023)暦要項 二十四節気および雑節 - 国立天文台暦計算室>https://eco.mtk.nao.ac.jp/koyomi/yoko/2023/rekiyou232.html]]
-[[プログレスMS-25>https://en.wikipedia.org/wiki/Progress_(spacecraft)#Progress_MS_(2015%E2%80%93present)]]
-[[ソユーズ-2.1a>https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%BD%E3%83%A6%E3%83%BC%E3%82%BA2]]
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