*2022年7月の夜空 [#yb34a1ad]
[[2022年天文現象、行事メモ]]~
※月齢は21時の値([[こよみの計算 - 国立天文台暦計算室>http://eco.mtk.nao.ac.jp/cgi-bin/koyomi/koyomix.cgi]]にて計算、未明の現象は前日の月齢とする)

**今月の一番星は何? [#zefdd1ff]
-南〜南西の高空のアークトゥルスか、東の空〜東の高空のベガ

~(茨城付近では、日没は午後7時ごろ、日暮れは午後7時半ごろとなります。)
~※参考:[[こよみの計算 - 国立天文台暦計算室>http://eco.mtk.nao.ac.jp/cgi-bin/koyomi/koyomix.cgi]](日の出入り・南中時、薄明・薄暮) 計算地点:ふれあいの里天文台~
~※夜明・日暮の時刻は太陽の中心高度が-7°21′40″となる時刻 参考:[[こよみ用語解説 太陽や月などの運動 - 国立天文台暦計算室>http://eco.mtk.nao.ac.jp/koyomi/faq/glossary.html]]
|~月日(曜日)|~夜明|~日の出|~日の入|~日暮|
|7月 1日(金)|03:45|04:22|19:03|19:39|
|8月 1日(月)|04:08|04:43|18:47|19:21|

**夕空(日暮れの頃)の見時 [#h6c1fd00]

空の高いところに金色にまばゆく輝く、うしかい座の一等星アルクトゥルス、白く輝く、こと座の一等星ベガが昇っていて、夕空に共演しています。

-7月 3日(日)夕方の西の空で、月(月齢4.4)がレグルスに近づく
-7月 7日(木)夕方の南西の空で、月(月齢8.4)がスピカに近づく
-7月31日(日)頃、日没直後の西の極超低空に水星が見え始める

**三日月 [#j04ed5eb]
~半月(上弦)は、7日(木)11:14、三日月は、1日(金)で、 6月30日(木)〜7月 6日(水)、7月30日(土)〜8月 4日(木)は、西空に三日月形の月が見られます。

**満月 [#waa89c7f]
-14日(木)03:38 今年最近の満月(地心距離:357418km 視直径:33分25秒)スーパームーン(今年4回あるスーパームーンの3回目)
--アメリカの民間伝承による満月の名前(旧メイン州農暦によるブルームーン計算法)
---Hay Moon, Buck Moon, Thunder Moon, Ripe Corn Moon, Mead Moon, Moon of the Red Cherries, Rose Moon(ヘイ・ムーン、バック・ムーン、サンダー・ムーン、ライプ・コーン・ムーン、ミード・ムーン、ムーン・オブ・ザ・レッド・チェリーズ、ローズ・ムーン)
--現行アメリカ農暦([[Farmers’ Almanac>https://www.farmersalmanac.com]]、[[Old Farmers’ Almanac>https://www.almanac.com]] 現在発行版)による満月の名前
---7月 Full Buck Moon(別名:Full Thunder Moon, Full Hay Moon) バック・ムーン〜鹿の角が成熟してくる頃の月

**今月の惑星 [#mc0f264d]
-&color(red){土星};(1等)は、午後9時半頃〜午後7時半頃、東の空に昇ってきます。夜が更けるに従い、東の空から土星、木星、火星、金星、上旬には、日の出直前に水星が昇ってきて、南西から東の超低空にかけて、広く惑星5つが並ぶという壮観な空が望めます。
-&color(red){木星};(−2等)は、午後11時半頃〜午後9時半頃、東の空に上ってきます。右側(西側)に土星、左側(東側)に火星があり、火星がだんだん離れていきます。
-&color(red){火星};(1等)は、午前0時半頃〜午後11時半頃、東の空に昇ってきます。右側(西側)に木星、左側(東側)に金星があります。だんだん、木星から離れ、金星のほうに動いていきいますが、金星のほうも火星から逃げるように動いていくため、金星には近づけません。7月21日(木)、夜半の東の極超低空で火星食(月齢22.4)が起きます。この日は、その後、火星が月と非常に接近しているのが見えます。
-&color(red){金星};(−4等)は、午前2時半頃〜午前3時半頃に東の低空に昇ってきます。あまり高度を上げず、北東へ動いていきます。右側(西側)に火星、上旬には左側(東側)に水星が見えます。だんだん火星から離れていきます。
-&color(red){水星};(0等〜2等)は、7月 9日(土)頃まで、日の出直前の東の極超低空に見えますがその後、見づらくなります。月末には、日没直後の西の極超低空にあらわれます。


夕方の西の空では、惑星は見えなくなりますが、月末には、日没直後の西の極超低空に水星があらわれます。~
夜が更けるとともに、東の空から土星、木星、火星、金星、上旬には、日の出直前に水星が昇ってきて、南西から東の超低空にかけて、広く惑星5つが並ぶという壮観な空が望めます。
7月15日(金)〜7月27日(水)には、この並んでいる惑星の近くを月が通っていきます。7月21日(木)には、夜半の東の極超低空で火星食(月齢22.4)が起きます。この日は、その後、火星が月と非常に接近しているのが見えます。~

-7月15日(金)夜半の南東の低空で、月(月齢16.4)が土星に近づく
-7月19日(火)未明の南東の空で、月(月齢19.4)が木星に近づく
-7月21日(木)夜半の東の極超低空で火星食(月齢22.4)(その後、火星が月と非常に接近しているのが見える)
-7月27日(水)夜明け前の東の低空で、月(月齢27.4)が金星に近づく
-7月31日(日)頃、日没直後の西の極超低空に水星が見え始める


**見やすい星座 [#j793cc0c]
~※宵の空(20時ごろの星空)での見え方です。
~ 南西の空高く、うしかい座の一等星、アルクトゥルスが金色に輝き、東の空高く、こと座の一等星ベガが白く輝いて、よく目立っています。アルクトゥルスからは、おとめ座の一等星、スピカ、しし座の二等星デネボラと春の大三角形が結べ、ベガからは、はくちょう座の一等星デネブ、わし座の一等星アルタイルと夏の大三角形が結べます。南の低空には、S字型に星が並ぶ、さそり座が昇り、夜空は、春から夏へと移り変わっていきます。

**天文現象と関連行事 [#kc3510d4]
-7月 1日(金)三日月
-7月 3日(日)夕方の西の空で、月(月齢4.4)がレグルスに近づく
-7月 7日(木)11:14 上弦
-7月 7日(木)七夕(月齢8.4)
-7月 7日(木)夕方の南西の空で、月(月齢8.4)がスピカに近づく
-7月11日(月)宵の南の低空で、月(月齢12.4)がアンタレスに近づく
-7月11日(月)[[SpaceX>http://www.spacex.com]]、国際宇宙ステーションへの補給([[CRS-25>https://en.wikipedia.org/wiki/SpaceX_CRS-25]])のため [[Cargo Dragon>https://en.wikipedia.org/wiki/SpaceX_Dragon_2#Cargo_Dragon]]([[Dragon>https://www.spacex.com/vehicles/dragon/]] [[ドラゴン2>https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%89%E3%83%A9%E3%82%B4%E3%83%B32]])を[[Falcon9>http://www.spacex.com/falcon9]]([[ファルコン9ロケット>https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%95%E3%82%A1%E3%83%AB%E3%82%B3%E3%83%B39]])にて打ち上げ    ※[[Launch Schedule - Spaceflight Now>https://spaceflightnow.com/launch-schedule/]]
-7月14日(木)03:38 スーパームーン(今年4回あるスーパームーンの3回目)
-7月14日(木)03:38 今年最近の満月(地心距離:357418km 視直径:33分25秒)スーパームーン(今年4回あるスーパームーンの3回目)
--アメリカの民間伝承による満月の名前(旧メイン州農暦によるブルームーン計算法)
---Hay Moon, Buck Moon, Thunder Moon, Ripe Corn Moon, Mead Moon, Moon of the Red Cherries, Rose Moon(ヘイ・ムーン、バック・ムーン、サンダー・ムーン、ライプ・コーン・ムーン、ミード・ムーン、ムーン・オブ・ザ・レッド・チェリーズ、ローズ・ムーン)
--現行アメリカ農暦([[Farmers’ Almanac>https://www.farmersalmanac.com]]、[[Old Farmers’ Almanac>https://www.almanac.com]] 現在発行版)による満月の名前
---7月 Full Buck Moon(別名:Full Thunder Moon, Full Hay Moon) バック・ムーン〜鹿の角が成熟してくる頃の月
-7月15日(金)夜半の南東の低空で、月(月齢16.4)が土星に近づく
-7月18日(月)海の日 ※[[令和 3年(2021)暦要項 国民の祝日 - 国立天文台暦計算室>http://eco.mtk.nao.ac.jp/koyomi/yoko/2022/rekiyou221.html]]
-7月19日(火)未明の南東の空で、月(月齢19.4)が木星に近づく
-7月19日(火)関東地方梅雨明け平年 [[気象庁 | 過去の梅雨入りと梅雨明け(関東甲信)>http://www.data.jma.go.jp/fcd/yoho/baiu/kako_baiu09.html]]
-7月19日(火)〜28日(木)[[GLOBE at Night>http://www.globeatnight.org/]](対象:北半球 ヘラクレス座、南半球 さそり座)[[日本語サポートページ>http://idatokyo.org/gan/]] [[日本語Webアプリ>http://www.globeatnight.org/jp/webapp/]](スマホでも使えます。) [[スマートフォン用アプリ>http://idatokyo.org/528/]]
-7月20日(水)23:19 下弦
-7月21日(木)夜半の東の極超低空で火星食(月齢22.4)(その後、火星が月と非常に接近しているのが見える)
-7月24日(日)未明の東の空で、月(月齢24.4)がアルデバランに近づく
-7月27日(水)夜明け前の東の低空で、月(月齢27.4)が金星に近づく
-7月29日(金)02:55 新月
-7月31日(日)頃、日没直後の西の極超低空に水星が見え始める

**双眼鏡、小望遠鏡のある人は [#gcd2efb4]
-下弦〜三日月となる、6月21日(火)頃〜7月 1日(金)頃、7月20日(水)〜7月31日(日)は、星雲星団、天の川の見頃となります。
-さそり座のしっぽの付近から夏の大三角の真ん中を通り、北のカシオペヤ座まで、夏の天の川が流れています。この辺を双眼鏡で流すと、肉眼では何も見えないのに、細かい星がたくさんあるのがわかります。ぜひ眺めてみましょう。夏の天の川の川下りです。特にさそり座に向けて、天の川が濃くなり、星の数が増えていきます。ぜひ、確認してみてください。
-さそりのしっぽの折れ曲がった毒針の上のほうに散開星団M7とM6があります。双眼鏡で見ると、星がパラパラと集まっています。M6のほうが小さいです。ぜひ、見てみてください。
-いて座にはたくさんの見どころがあります。弓矢付近、南(下)から、散開星団と散光星雲の重なったM8、球状星団M22、散光星雲M20と散開星団M21を含む星の集まり、星の集まりの大きな領域M24、小さく星が集まるM25と、この辺を双眼鏡で振っているといろいろ入ってきます。ただ流すのでも、星がいろいろ入ってきて楽しいですが、星図を見ながら、対象が何かを確認するのも面白いです。ぜひ、空の透明度の高いとき、挑戦してみてください。
-や座の矢羽根の斜め上に視野を移すと、星がハンガー状に並んでいる散開星団があります。日本ではコードハンガーと呼ばれることが多い散開星団Cr(コリンダー)399です。見ていて面白い星団です。ぜひ、確認してみてください。
-ついでに、や座を双眼鏡で見てみましょう。多分、や座全体がギリギリ入るのではないでしょうか。や座の大きさが、大体双眼鏡の視野の大きさです。双眼鏡で見ている大きさが実際の空ではどのくらいの領域か、目星がつきますので、確認してみましょう。
-かみのけ座の散開星団メロッテ(Mel)111は、そろそろ見納めです。
-りょうけん座の球状星団M3は、まだ見頃です。
-ヘルクレス座にある球状星団M13は、ほとんど真上に見えます。双眼鏡を向けるのは難しいですが、ぜひ、挑戦してみてください。

~※双眼鏡は、倍率6〜10倍で口径40〜50mmを推奨します。

**出典、参考 [#k82ab2dd]
-[[早水勉のサイト−天文現象2022−>http://hal-astro-lab.com/data/event2022.html]] [[HAL星研>http://hal-astro-lab.com]]
-[[Stellarium(ステラリウム)>http://www.stellarium.org/ja/]]によるシミュレーション
-[[こよみの計算 - 国立天文台暦計算室>http://eco.mtk.nao.ac.jp/cgi-bin/koyomi/koyomix.cgi]]
-[[朔・弦・望 - 国立天文台暦計算室>http://eco.mtk.nao.ac.jp/cgi-bin/koyomi/cande/phenomena_p.cgi]]
-[[Farmers’ Almanac>https://www.farmersalmanac.com]]
-[[Old Farmers’ Almanac>https://www.almanac.com]]
-[[GLOBE at Night>http://www.globeatnight.org/]]
-[[GaN 日本語サポートページ>http://idatokyo.org/gan/]]
-[[気象庁 | 過去の梅雨入りと梅雨明け(関東甲信)>http://www.data.jma.go.jp/fcd/yoho/baiu/kako_baiu09.html]]
-[[令和 3年(2021)暦要項 国民の祝日 - 国立天文台暦計算室>http://eco.mtk.nao.ac.jp/koyomi/yoko/2022/rekiyou221.html]]
-[[SpaceX>http://www.spacex.com]]
-[[CRS-25>https://en.wikipedia.org/wiki/SpaceX_CRS-25]]
-[[Cargo Dragon>https://en.wikipedia.org/wiki/SpaceX_Dragon_2#Cargo_Dragon]]
-[[Dragon>https://www.spacex.com/vehicles/dragon/]]
-[[ドラゴン2>https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%89%E3%83%A9%E3%82%B4%E3%83%B32]]
-[[Falcon9>http://www.spacex.com/falcon9]]
-[[ファルコン9ロケット>https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%95%E3%82%A1%E3%83%AB%E3%82%B3%E3%83%B39]]


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