*2022年10月の夜空 [#fb7af9c4]
[[2022年天文現象、行事メモ]]~
※月齢は21時の値([[こよみの計算 - 国立天文台暦計算室>http://eco.mtk.nao.ac.jp/cgi-bin/koyomi/koyomix.cgi]]にて計算、未明の現象は前日の月齢とする)

**今月の一番星は何? [#y1162c51]
-上旬〜中旬 東の低空の木星か、西の空〜低空のアークトゥールスか、天頂付近のベガ
-下旬 東の低空の木星

~(茨城付近では、日没は午後5時半ごろ〜午後5時ごろ、日暮れは午後6時ごろ〜午後5時ごろとなります。)
~※参考:[[こよみの計算 - 国立天文台暦計算室>http://eco.mtk.nao.ac.jp/cgi-bin/koyomi/koyomix.cgi]](日の出入り・南中時、薄明・薄暮) 計算地点:ふれあいの里天文台~
~※夜明・日暮の時刻は太陽の中心高度が-7°21′40″となる時刻 参考:[[こよみ用語解説 太陽や月などの運動 - 国立天文台暦計算室>http://eco.mtk.nao.ac.jp/koyomi/faq/glossary.html]]
|~月日(曜日)|~夜明|~日の出|~日の入|~日暮|
|10月 1日(土)|05:01|05:31|17:25|17:55|
|11月 1日(火)|05:28|05:59|16:45|17:16|

**夕空(日暮れの頃)の見時 [#t9358d21]

南東の空には土星が昇っていて、東の低空には木星が昇ってきます。5日(水)、8日(土)には、これらの惑星に月が近づきます。
天頂近く輝くベガは少し西に傾き始め、西の空のアルクトゥルスは、西の低空に下がっていきます。

-10月 5日(水)夕方の南西の低空で、月(月齢9.6)が土星に近づく
-10月 8日(土)夕方の東の低空で、月(月齢12.6)が木星に近づく
-10月28日(金)日没直後の南西の超低空で、細い月(月齢3.0)がアンタレスに接近

**三日月 [#teeab700]
~半月(上弦)は、 3日(月)09:14、三日月は、27日(木)で、 9月27日(火)〜10月 2日(日)、10月27日(木)〜31日(月)は、西空に三日月形の月が見られます。

**満月 [#heed304e]
-10日(月)05:55
--アメリカの民間伝承による満月の名前(旧メイン州農暦によるブルームーン計算法)
---Hunter’s moon, Blood Moon, Sanguine Moon, Harvest Moon(ハンターズ・ムーン、サングイン・ムーン、ハーベスト・ムーン)
--現行アメリカ農暦([[Farmers’ Almanac>https://www.farmersalmanac.com]]、[[Old Farmers’ Almanac>https://www.almanac.com]] 現在発行版)による満月の名前
---10月 Full Hunter’s Moon(別名:Blood Moon, Sanguine Moon, Travel Moon, Dying Moon) ハンターズムーン〜冬に備えて狩りをする頃の月

**今月の惑星 [#j51d80c5]
-&color(red){土星};(0等)は、夕空の南東の空に昇っています。東の空には木星が昇っており、宵過ぎには、火星が昇ってきて、3つの惑星が雄大に並ぶのが見られます。
-&color(red){木星};(−3等)は、東の低空に昇っています。宵過ぎには左側(東側)に火星が昇ってきて、右側(西側)に土星があり、この土星に少しずつ近づいていきます。
-&color(red){火星};(0等)は、午後9時半頃〜午後7時頃、北東の空に昇ってきます。右側(西側)に木星、土星があります。わずかに、木星から離れていきます。
-&color(red){水星};(0等〜2等)は、月初、日の出直前の東の極超低空に出てきて、高度を上げ、10月 9日(日)には、西方最大離角となり、高度16度33分 明るさ-0.6等となって、今度は高度を下げ、月末には太陽方向になり見づらくなります。
-&color(red){金星};(−4等)は、10月23日(日)の外合に向け、太陽に近づいて、見づらいです。

夕方の南東の空に土星が昇っており、木星が東の低空に昇ってきて、宵すぎには火星も昇り、これらの惑星が、大空に離れて並ぶ様子が見られます。
10月 5日(水)〜10月14日(金)には、この並んでいる惑星の近くを月が通っていきます。~

-10月 5日(水)夕方の南西の低空で、月(月齢9.6)が土星に近づく
-10月 8日(土)夕方の東の低空で、月(月齢12.6)が木星に近づく
-10月14日(金)夜半の東の空で、月(月齢18.6)が火星に近づく

**見やすい星座 [#ud977040]
~※宵の空(20時ごろの星空)での見え方です。
~ 天頂にあった夏の大三角形は、西に傾き、夜空も秋に移っていきます。普段の明るい星の少ない秋の星空に明るい土星、さらに眩く光る木星が輝いています。土星のあるあたりは、やぎ座、木星のあるあたりは、うお座です。木星の上側(天頂側)は、台形に暗い星が並んでいて、秋の四辺形(ペガススの四辺形)です。この並びの右側(西側)の並びを下に伸ばしていくと本来秋の星座のたった一つの一等星、みなみのうお座のフォーマルハウトが見つかりますが、2つの惑星の明るさと比べると見劣りします。これから、秋の星座が本格的に昇ってきますが、暗い星が多く、ひっそりと慎ましく輝いています。

**天文現象と関連行事 [#h425335a]
-9月初旬〜10月上旬 『宇宙の日』ふれあい月間 [[9月12日は「宇宙の日」 | ファン!ファン!JAXA!>http://fanfun.jaxa.jp/topics/detail/668.html]]
-9月26日(月)〜10月 2日(日)[[Astronomy Week>http://www.astroleague.org/al/astroday/astroday.html]] (by Astronomical League) 
-10月 1日(土)[[国際お月見ナイト>https://sites.google.com/site/inomnjapan/]] [[International Observe the Moon Night>https://moon.nasa.gov/observe-the-moon-night/]]
-10月 1日(土)[[Astronomy day>http://www.astroleague.org/al/astroday/astroday.html]] (by Astronomical League)
-10月 1日(土)〜 4日(火)[[世界中で宇宙を観ようよ100時間>https://sites.google.com/site/100ha2j/]]([[100 Hours of Astronomy>https://www.iau.org/public/oao/100-hours-of-astronomy/]])
-10月 3日(月)09:14 上弦
-10月 4日(火)〜10日(月)世界宇宙週間 [[World Space Week>http://www.worldspaceweek.org/]]
-10月 5日(水)夕方の南西の低空で、月(月齢9.6)が土星に近づく
-10月 6日(木)01:00 [[SpaceX>http://www.spacex.com]]、[[JAXA>https://www.jaxa.jp/]]宇宙飛行士 若田光一さんを含む、国際宇宙ステーション長期滞在クルー4名を乗せた、有人宇宙船[[Crew-5>https://en.wikipedia.org/wiki/SpaceX_Crew-5]]を[[Falcon9>http://www.spacex.com/falcon9]] [[Block5>https://en.wikipedia.org/wiki/Falcon_9_Block_5]]([[ファルコン9ロケット>https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%95%E3%82%A1%E3%83%AB%E3%82%B3%E3%83%B39]])にて打ち上げ ※[[Launch Schedule - Spaceflight Now>https://spaceflightnow.com/launch-schedule/]]
-10月 8日(土)後の月(十三夜) ※[[暦Wiki/中秋の名月とは/十三夜 - 国立天文台暦計算室>http://eco.mtk.nao.ac.jp/koyomi/wiki/C3E6BDA9A4CECCBEB7EEA4C8A4CF2FBDBDBBB0CCEB.html]]
-10月 8日(土)夕方の東の低空で、月(月齢12.6)が木星に近づく
-10月10日(月)05:55 満月
--アメリカの民間伝承による満月の名前(旧メイン州農暦によるブルームーン計算法)
---Hunter's moon, Blood Moon, Sanguine Moon, Harvest Moon(ハンターズ・ムーン、サングイン・ムーン、ハーベスト・ムーン)
--現行アメリカ農暦([[Farmers’ Almanac>https://www.farmersalmanac.com]]、[[Old Farmers’ Almanac>https://www.almanac.com]] 現在発行版)による満月の名前
---10月 Full Hunter’s Moon(別名:Blood Moon, Sanguine Moon, Travel Moon, Dying Moon) ハンターズムーン〜冬に備えて狩りをする頃の月
-10月14日(金)夜半の東の空で、月(月齢18.6)が火星に近づく
-10月17日(月)〜26日(水)[[GLOBE at Night>http://www.globeatnight.org/]](対象:北半球 ペガスス座、南半球 つる座)[[日本語サポートページ>http://idatokyo.org/gan/]] [[日本語Webアプリ>http://www.globeatnight.org/jp/webapp/]](スマホでも使えます。) [[スマートフォン用アプリ>http://idatokyo.org/528/]]
-10月17日(月)夜半の北東の低空で、月(月齢21.6)がポルックスに接近
-10月18日(火)02:15 下弦
-10月21日(金)未明の東の低空で、月(月齢24.6)がレグルスに近づく
-10月21日(金)18時 オリオン座流星群極大 月齢:25.6 条件やや良 1時間あたり数個 ※[[国際流星機構 2022 Meteor shower calendar (PDF) 16page>https://www.imo.net/files/meteor-shower/cal2022.pdf#16]]
-10月25日(火)19:49 新月
-10月26日(水)国際宇宙ステーション補給ミッションのため、[[プログレスMS-21>https://en.wikipedia.org/wiki/Progress_MS-21]](82p)、[[ソユーズ-2.1a>https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%BD%E3%83%A6%E3%83%BC%E3%82%BA2]] ロケットにて打ち上げ    ※[[Launch Schedule - Spaceflight Now>https://spaceflightnow.com/launch-schedule/]]
-10月27日(木)三日月
-10月28日(金)日没直後の南西の超低空で、細い月(月齢3.0)がアンタレスに接近


**双眼鏡、小望遠鏡のある人は [#i8a890d1]
-下弦〜三日月となる、10月18日(火)〜10月27日(木)は、星雲星団、天の川の見頃となります。
-秋の銀河は、空も澄み、見どきですので、ぜひ、双眼鏡をむけてください。北にあるおなじみの星の並び、カシオペヤ座は、天の川の中にあるので、ここから双眼鏡をむけていくと良いでしょう。カシオペヤ座から天頂付近を通って夏の大三角形の方へ、天の川が流れていますので、双眼鏡を向けると、細かい星が見えます、ぜひ確認してください。
-天の川はカシオペヤ座から下の方にも流れていて、こちらには、二つの散開星団がすぐ近くで隣り合う二重星団(hχ)があります。これは双眼鏡で見て、星がごちゃっと集まっているのがわかりますので、双眼鏡でわかりやすい散開星団です。ぜひ、見てみてください。
-天の川をさらに下ると、ペルセウス座に入りますが、ペルセウス座の中央部を双眼鏡で見ると、天の川を作る細かい星の中に星座を作る明るい3等星が宝石のように見え、夜空の宝石箱や〜〜と叫びたくなる見え方です。ぜひ見てみてください。
-秋の四辺形(ペガススの四辺形)の一つの星から、3つ、3つとたどって、アンドロメダの膝頭の星の少し離れて隣にある、アンドロメダ座銀河M31は見どきです。ぜひ、挑戦してみてください。
-秋の星座、みずがめ座の球状星団M2も、見どきです。
-秋の星座、ペガスス座の鼻先の球状星団M15も、見どきです。
-や座の矢羽根の斜め上のコートハンガー、散開星団Cr(コリンダー)399、まだ見えます。ぜひ、確認してみてください。
-や座も双眼鏡で確認してみましょう。

~※双眼鏡は、倍率6〜10倍で口径40〜50mmを推奨します。

**出典、参考 [#uc73da23]
-[[早水勉のサイト−天文現象2022−>http://hal-astro-lab.com/data/event2022.html]] [[HAL星研>http://hal-astro-lab.com]]
-[[Stellarium(ステラリウム)>http://www.stellarium.org/ja/]]によるシミュレーション
-[[こよみの計算 - 国立天文台暦計算室>http://eco.mtk.nao.ac.jp/cgi-bin/koyomi/koyomix.cgi]]
-[[朔・弦・望 - 国立天文台暦計算室>http://eco.mtk.nao.ac.jp/cgi-bin/koyomi/cande/phenomena_p.cgi]]
-[[Farmers’ Almanac>https://www.farmersalmanac.com]]
-[[Old Farmers’ Almanac>https://www.almanac.com]]
-[[GLOBE at Night>http://www.globeatnight.org/]]
-[[GaN 日本語サポートページ>http://idatokyo.org/gan/]]
-[[9月12日は「宇宙の日」 | ファン!ファン!JAXA!>http://fanfun.jaxa.jp/topics/detail/668.html]]
-[[World Space Week>http://www.worldspaceweek.org/]]
-[[暦Wiki/中秋の名月とは/十三夜 - 国立天文台暦計算室>http://eco.mtk.nao.ac.jp/koyomi/wiki/C3E6BDA9A4CECCBEB7EEA4C8A4CF2FBDBDBBB0CCEB.html]]
-[[Launch Schedule - Spaceflight Now>https://spaceflightnow.com/launch-schedule/]]
-[[Astronomy Week>http://www.astroleague.org/al/astroday/astroday.html]] 
-[[国際お月見ナイト>https://sites.google.com/site/inomnjapan/]]
-[[International Observe the Moon Night>https://moon.nasa.gov/observe-the-moon-night/]]
-[[SpaceX>http://www.spacex.com]]
-[[JAXA>https://www.jaxa.jp/]]
-[[Crew-5>https://en.wikipedia.org/wiki/SpaceX_Crew-5]]
-[[Falcon9>http://www.spacex.com/falcon9]] [[Block5>https://en.wikipedia.org/wiki/Falcon_9_Block_5]]
-[[ファルコン9ロケット>https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%95%E3%82%A1%E3%83%AB%E3%82%B3%E3%83%B39]]
-[[プログレスMS-21>https://en.wikipedia.org/wiki/Progress_MS-21]]
-[[ソユーズ-2.1a>https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%BD%E3%83%A6%E3%83%BC%E3%82%BA2]]
-[[国際流星機構 2022 Meteor shower calendar (PDF) 16page>https://www.imo.net/files/meteor-shower/cal2022.pdf#16]]
-[[世界中で宇宙を観ようよ100時間>https://sites.google.com/site/100ha2j/]]
-[[100 Hours of Astronomy>https://www.iau.org/public/oao/100-hours-of-astronomy/]]



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