*2023年9月の夜空 [#m0a0b8cf]
[[2023年天文現象、行事メモ]]~
※月齢は21時の値([[こよみの計算 - 国立天文台暦計算室>http://eco.mtk.nao.ac.jp/cgi-bin/koyomi/koyomix.cgi]]にて計算、未明の現象は前日の月齢とする)

**今月の一番星は何? [#l57b3172]
-西の空のアルクトゥルスか東の空高くベガ

~(茨城付近では、日没は午後7時ごろ〜午後6時ごろ、日暮れは午後7時半ごろ〜午後6時半ごろとなります。)
~※参考:[[こよみの計算 - 国立天文台暦計算室>http://eco.mtk.nao.ac.jp/cgi-bin/koyomi/koyomix.cgi]](日の出入り・南中時、薄明・薄暮) 計算地点:ふれあいの里天文台~
~※夜明・日暮の時刻は太陽の中心高度が-7°21′40″となる時刻 参考:[[こよみ用語解説 太陽や月などの運動 - 国立天文台暦計算室>http://eco.mtk.nao.ac.jp/koyomi/faq/glossary.html]]
|~月日(曜日)|~夜明|~日の出|~日の入|~日暮|
|9月 1日(木)|04:36|05:08|18:09|18:41|
|10月 1日(日)|05:01|05:31|17:25|17:56|

**夕空(日暮れの頃)の見時 [#jd618d65]
西の極超低空にある火星は高度を下げ、11日には見づらくなります。東の空には土星が昇り、高度を上げていきます。西の空にはアルクトゥルスが、ほぼ真上には、ベガがあって、明るく輝きます。

-9月11日(月)頃、火星の高度が低くなり見づらくなる
-9月17日(日)日没直後の西の極低空で、月(月齢2.4)がスピカに近づく
-9月21日(木)日没直後の南の低空で、アンタレス食(日没時には食されたまま、日没後出現)その後は月(月齢6.4)とアンタレスが非常に接近して見える
--ふれあいの里天文台での時刻:暗縁潜入 17:26.8、日没 17:40、明縁出現 18:51.2
-9月27日(水)夕空では、南東の低空で、月(月齢12.4)が土星に近づく


**三日月 [#x093b00f]
~半月(上弦)は、23日(土)04:32、三日月は、17日(日)で、9月16日(土)〜21日(木)は、西空に三日月形の月が見られます。

**満月 [#zc24cb43]
-29日(金)18:58 満月
--アメリカの民間伝承による満月の名前(旧メイン州農暦によるブルームーン計算法)
---Hunter’s moon, Blood Moon, Sanguine Moon, Harvest Moon(ハンターズ・ムーン、ブラッド・ムーン、サンギン・ムーン、ハーベスト・ムーン)
--現行アメリカ農暦([[Farmers’ Almanac>https://www.farmersalmanac.com]]、[[Old Farmers’ Almanac>https://www.almanac.com]] 現在発行版)による満月の名前
---9月 Full Corn Moon(別名:Barley Moon) コーン・ムーン〜とうもろこしの収穫の頃の月


**今月の惑星 [#k0ad1717]
-&color(red){土星};(1等〜0等)は、日没時には東の空に昇っていて、午前4時半頃〜午前2時半頃西の空に沈みます。
-&color(red){木星};(−2等)は、午後9時頃〜午後7時頃、東の空に昇ってきて、高度を上げていきます。
-&color(red){金星};(−4等〜−5等)は、 午前3時半頃〜午前2時頃東の空から昇ってきて、明けの明星として東の未明の空に輝きます。19日(火)には、最大光度(-4.8等)となります。
-&color(red){火星};(2等)は、日没後の西の極超低空にあり、高度を下げ、11日には見づらくなります。
-&color(red){水星};(1等〜−1等)は、16日ぐらいから、日の出直前の東の極超低空に昇り始め、高度を上げ、22日(金)には、西方最大離角となり、日の出直前の高度が16.4度、明るさが-0.3等となって、その後高度を下げる。

夕空では、西の極超低空にある火星が高度を下げ、11日には見づらくなります。東の空には土星が昇り、高度を上げていきます。土星は、宵の空には南西〜南の空で輝きます。また、木星が、東の空に昇ってきます。夜半の空では、土星が南西の空、木星が東の空に昇り、輝いています。朝方の空では、金星が、東の空に昇り、木星が南西の空にあって、互いに明るく輝きます。16日ぐらいから、日の出直前の東の極超低空に水星が昇り始め、高度を上げ、22日(金)には、西方最大離角となって、日の出直前の高度が16.4度、明るさが-0.3等となり、その後高度を下げていきます。

~
-9月 3日(日)金星、留
-9月 5日(火)夜半の東の空で、月(月齢19.1)が木星に接近
-9月12日(火)未明の東の低空で、月(月齢26.1)が金星に近づく
-9月19日(火)金星、最大光度(-4.8等)
-9月19日(火)海王星、衝
-9月22日(金)水星、西方最大離角(日の出直前の高度16.4度、明るさ-0.3等)
-9月27日(水)宵の空では、南東の空で、月(月齢12.4)が土星に近づく


**天文現象と関連行事 [#ebb2c066]
-9月 国際宇宙ステーション長期滞在クルーを乗せた[[Soyuz MS-24>https://en.wikipedia.org/wiki/Soyuz_MS-24]](70S)、[[ソユーズ2.1aロケット>https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%BD%E3%83%A6%E3%83%BC%E3%82%BA2]]にて打ち上げ  ※[[Launch Schedule - Spaceflight Now>https://spaceflightnow.com/launch-schedule/]]
-9月初旬〜10月上旬 [[『宇宙の日』ふれあい月間>http://fanfun.jaxa.jp/topics/detail/668.html]]
-9月 3日(日)金星、留
-9月 5日(火)〜14日(木)[[GLOBE at Night>http://www.globeatnight.org/]](対象:北半球 はくちょう座 南半球 いて座、つる座)[[日本語サポートページ>http://idatokyo.org/gan/]] [[日本語Webアプリ>http://www.globeatnight.org/jp/webapp/]](スマホでも使えます。) [[スマートフォン用アプリ>http://idatokyo.org/528/]]
-9月 5日(火)夜半の東の空で、月(月齢19.1)が木星に接近
-9月 7日(木)19:28 下弦
-9月10日(日)未明の東の空で、月(月齢24.1)がポルックスに近づく
-9月12日(火)未明の東の低空で、月(月齢26.1)が金星に近づく
-9月12日(火)[[宇宙の日>http://fanfun.jaxa.jp/topics/detail/668.html]]
-9月15日(金)10:40 新月
-9月15日(金)初月(しょげつ)、初月夜(はつづきよ) 旧暦8月1日の月
-9月15日(金)〜19日(火)頃 夕月夜(ゆうづきよ)旧暦8月1日〜5日頃
-9月16日(土)00:44 国際宇宙ステーション長期滞在クルーを乗せた[[Soyuz MS-24>https://en.wikipedia.org/wiki/Soyuz_MS-24]](70S)、[[ソユーズ2.1aロケット>https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%BD%E3%83%A6%E3%83%BC%E3%82%BA2]]にて打ち上げ  ※[[Launch Schedule - Spaceflight Now>https://spaceflightnow.com/launch-schedule/]]
-9月16日(土)二日月 旧暦8月2日の月
-9月17日(日)三日月、新月 旧暦8月3日の月
-9月17日(日)三日月、新月(季語) 旧暦8月3日の月
-9月17日(日)日没直後の西の極低空で、月(月齢2.4)がスピカに近づく
-9月18日(月)敬老の日 ※[[令和 5年(2023)暦要項 国民の祝日 - 国立天文台暦計算室>https://eco.mtk.nao.ac.jp/koyomi/yoko/2023/rekiyou231.html]]
-9月18日(月)〜24日(日)Astronomy Week (by Astronomical League) [[Astronomy Day | The Astronomical League>http://www.astroleague.org/al/astroday/astroday.html]]
-9月19日(火)金星、最大光度(-4.8等)
-9月19日(火)海王星、衝
-9月20日(水)〜22日(金)日本天文学会秋季年会 開催:名古屋大学 [[日本天文学会 年会>https://www.asj.or.jp/jp/activities/nenkai/]]
-9月21日(木)日没直後の南の低空で、アンタレス食(日没時には食されたまま、日没後出現)その後は月(月齢6.4)とアンタレスが非常に接近して見える
--ふれあいの里天文台での時刻:暗縁潜入 17:26.8、日没 17:40、明縁出現 18:51.2
-9月22日(金)Astronomy day (by Astronomical League) [[Astronomy Day | The Astronomical League>http://www.astroleague.org/al/astroday/astroday.html]] [[Astronomy Day Fact Sheet | The Astronomical League>https://www.astroleague.org/astronomyday/facts]]
-9月22日(金)水星、西方最大離角(日の出直前の高度16.4度、明るさ-0.3等)
-9月23日(土)04:32 上弦
-9月23日(土)秋分の日 ※[[令和 5年(2023)暦要項 国民の祝日 - 国立天文台暦計算室>https://eco.mtk.nao.ac.jp/koyomi/yoko/2023/rekiyou231.html]]
-9月23日(土)15:50 秋分 ※[[令和 5年(2023)暦要項 二十四節気および雑節 - 国立天文台暦計算室>https://eco.mtk.nao.ac.jp/koyomi/yoko/2023/rekiyou232.html]]
-9月27日(水)宵の空では、南東の空で、月(月齢12.4)が土星に近づく
-9月28日(木)待宵(まつよい)、小望月(こもちづき) 旧暦8月14日の月
-9月29日(金)中秋の名月 (十五夜、望の月(もちのつき)、芋名月 旧暦8月15日の月)(満月)※[[暦Wiki/中秋の名月とは - 国立天文台暦計算室>http://eco.mtk.nao.ac.jp/koyomi/wiki/C3E6BDA9A4CECCBEB7EEA4C8A4CF.html]
-9月29日(金)18:58 満月
--アメリカの民間伝承による満月の名前(旧メイン州農暦によるブルームーン計算法)
---Hunter's moon, Blood Moon, Sanguine Moon, Harvest Moon(ハンターズ・ムーン、ブラッド・ムーン、サンギン・ムーン、ハーベスト・ムーン)
--現行アメリカ農暦([[Farmers’ Almanac>https://www.farmersalmanac.com]]、[[Old Farmers’ Almanac>https://www.almanac.com]] 現在発行版)による満月の名前
---9月 Full Corn Moon(別名:Barley Moon) コーン・ムーン〜とうもろこしの収穫の頃の月-9月27日(水)宵の空では、南東の空で、月(月齢12.4)が土星に近づく
---9月 Full Corn Moon(別名:Barley Moon) コーン・ムーン〜とうもろこしの収穫の頃の月
-9月30日(土)十六夜(いざよい)、既望 旧暦8月16日の月


**双眼鏡、小望遠鏡のある人は [#yc027a85]
-下弦〜三日月となる、 7日(木)〜17日(日)は、星雲星団、天の川の見頃となります。
-秋の四辺形(ペガススの四辺形)の一つの星から、3つ、3つとたどって、アンドロメダの膝頭の星の少し離れて隣に、アンドロメダ座銀河M31があります。私たちの銀河のお隣の銀河です。双眼鏡でやっと全景が入るほど大きな天体ですが、非常に淡いため、真ん中の明るい部分しか見えません。双眼鏡では、何かモヤッとしたものがあるかもしれないくらいの見え方です。230万光年彼方の天体から、230年かけて到来した光です。ぜひ、確認してみてください。
-秋の四辺形(ペガススの四辺形)の一つの星から、3つ、3つとたどって、アンドロメダの膝頭の星の少し離れて隣に、アンドロメダ座銀河M31があります。私たちの銀河のお隣の銀河です。双眼鏡でやっと全景が入るほど大きな天体ですが、非常に淡いため、真ん中の明るい部分しか見えません。双眼鏡では、何かモヤッとしたものがあるかもしれないくらいの見え方です。230万光年彼方の天体から、230万年かけて到来した光です。ぜひ、確認してみてください。
-秋の星座、みずがめ座の球状星団M2は、これから見どきです。
-秋の星座、ペガスス座の鼻先の球状星団M15も、これから見どきです。
-さそり座のしっぽの付近から夏の大三角の真ん中を通り、北のカシオペヤ座まで、夏の天の川の川下り、天の川は天頂付近を通ります。寝転がりながらの観望がおすすめです。ぜひ、挑戦してみてください。
-いて座の、散開星団と散光星雲の重なったM8、球状星団M22、散光星雲M20と散開星団M21を含む星の集まり、星の集まりの大きな領域M24、小さく星が集まるM25、こちらはそろそろ見納めです。
-や座の矢羽根の斜め上のコートハンガー、散開星団Cr(コリンダー)399、ぜひ、確認してみてください。
-や座も双眼鏡で確認してみましょう。
-ヘルクレス座にある球状星団M13は、まだまだ見頃です。ぜひ、挑戦してみてください。

~※双眼鏡は、倍率6〜10倍で口径40〜50mmを推奨します。

**出典、参考 [#ma2bdcba]
-[[早水勉のサイト−天文現象2023−>http://hal-astro-lab.com/data/event2023.html]] [[HAL星研>http://hal-astro-lab.com]]
-[[Stellarium(ステラリウム)>http://www.stellarium.org/ja/]]によるシミュレーション
-[[こよみの計算 - 国立天文台暦計算室>http://eco.mtk.nao.ac.jp/cgi-bin/koyomi/koyomix.cgi]]
-[[朔・弦・望 - 国立天文台暦計算室>http://eco.mtk.nao.ac.jp/cgi-bin/koyomi/cande/phenomena_p.cgi]]
-[[Farmers’ Almanac>https://www.farmersalmanac.com]]
-[[Old Farmers’ Almanac>https://www.almanac.com]]
-[[Launch Schedule - Spaceflight Now>https://spaceflightnow.com/launch-schedule/]]
-[[GLOBE at Night>http://www.globeatnight.org/]]
-[[日本語サポートページ>http://idatokyo.org/gan/]]
-[[日本語Webアプリ>http://www.globeatnight.org/jp/webapp/]]
-[[スマートフォン用アプリ>http://idatokyo.org/528/]]
-[[Launch Schedule - Spaceflight Now>https://spaceflightnow.com/launch-schedule/]]
-[[Soyuz MS-24>https://en.wikipedia.org/wiki/Soyuz_MS-24]]
-[[ソユーズ2.1aロケット>https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%BD%E3%83%A6%E3%83%BC%E3%82%BA2]]
-[[宇宙の日>http://fanfun.jaxa.jp/topics/detail/668.html]]
-[[令和 5年(2023)暦要項 国民の祝日 - 国立天文台暦計算室>https://eco.mtk.nao.ac.jp/koyomi/yoko/2023/rekiyou231.html]]
-[[Astronomy Day | The Astronomical League>http://www.astroleague.org/al/astroday/astroday.html]]
-[[日本天文学会 年会>https://www.asj.or.jp/jp/activities/nenkai/]]
- [[Astronomy Day Fact Sheet | The Astronomical League>https://www.astroleague.org/astronomyday/facts]]
-[[令和 5年(2023)暦要項 国民の祝日 - 国立天文台暦計算室>https://eco.mtk.nao.ac.jp/koyomi/yoko/2023/rekiyou231.html]]
-[[令和 5年(2023)暦要項 二十四節気および雑節 - 国立天文台暦計算室>https://eco.mtk.nao.ac.jp/koyomi/yoko/2023/rekiyou232.html]]
-[[暦Wiki/中秋の名月とは - 国立天文台暦計算室>http://eco.mtk.nao.ac.jp/koyomi/wiki/C3E6BDA9A4CECCBEB7EEA4C8A4CF.html]
-[[暦Wiki/中秋の名月とは - 国立天文台暦計算室>http://eco.mtk.nao.ac.jp/koyomi/wiki/C3E6BDA9A4CECCBEB7EEA4C8A4CF.html]]


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