[[2023月7月の夜空]]

*2023年7月の夜空 [#k677f940]
[[2023年天文現象、行事メモ]]~
※月齢は21時の値([[こよみの計算 - 国立天文台暦計算室>http://eco.mtk.nao.ac.jp/cgi-bin/koyomi/koyomix.cgi]]にて計算、未明の現象は前日の月齢とする)

**今月の一番星は何? [#d70a09b9]
-上旬〜下旬頃、西の低空の金星
-下旬頃〜、南西の空のアルクトゥルスか東の空のベガ

~(茨城付近では、日没は午後7時ごろ、日暮れは午後7時半ごろとなります。)
~※参考:[[こよみの計算 - 国立天文台暦計算室>http://eco.mtk.nao.ac.jp/cgi-bin/koyomi/koyomix.cgi]](日の出入り・南中時、薄明・薄暮) 計算地点:ふれあいの里天文台~
~※夜明・日暮の時刻は太陽の中心高度が-7°21′40″となる時刻 参考:[[こよみ用語解説 太陽や月などの運動 - 国立天文台暦計算室>http://eco.mtk.nao.ac.jp/koyomi/faq/glossary.html]]
|~月日(曜日)|~夜明|~日の出|~日の入|~日暮|
|7月 1日(土)|03:45|04:22|19:03|19:39|
|8月 1日(火)|04:08|04:42|18:48|19:21|

**夕空(日暮れの頃)の見時 [#p29020ee]
君臨していた金星は 7日(金)最大光度(-4.7等)となりますが、日を追うごとに高度を下げ、下旬には、相当低くなります。金星の近くの2等星の火星も共に高度を下げます。火星は、しし座の一等星レグルスに横から近づき、10日(月)には、最も近く、離角30分ほどになり、その後今度は縦に並んで、離れていきます。20日(木)には、日の入り直後の西の極低空で、この金星と火星、レグルスの横に細い月が来て金星、月、火星で逆三角形を作り真ん中にレグルスがあり、20日(木)には、上に来て、月、火星、レグルス、金星と並びます。
11日(火)頃から、日没直後の北西の極超低空に水星が見え始め、高度をわずかずつ上げていきます。

-7月 7日(金)金星、最大光度(-4.7等)
-7月10日(月)火星がレグルスに離角30分ほどまで接近する(白い星と赤い星が斜めに並ぶ。右下にさらに明るい金星)
-7月11日(火)火星がレグルスの上に来る(赤い星と白い星が縦に並ぶ。右下に金星)
-7月11日(火)頃から、日没直後の北西の極超低空に水星が見え始める
-7月19日(水)日没直後の西の極超低空で、月(月齢1.7)が水星に近づく
-7月20日(木)日没後の西の低空で、月(月齢2.7)が金星、火星、レグルスに近づく(金星、月、火星で逆三角形を作り、真ん中にレグルスがある)
-7月20日(木)日没後の西の低空で、月(月齢3.7)が火星に接近(斜め右下にレグルス、金星)
-7月22日(土)日没後の西の低空で、月(月齢4.7)が火星、金星の並びの先に来て、斜めに細い月、火星、金星が並ぶ
-7月25日(火)夕空では、南西の空で、月(月齢7.7)がスピカに接近
-7月28日(金)夕空では、南の空で、月(月齢10.7)がアンタレスに近づく
-7月29日(土)日没直後の西の極超低空で、水星がレグルスに離角30分ほどまで接近する
-7月30日(日)頃、金星の高度が低くなり見づらくなる


**三日月 [#t2359182]
~半月(上弦)は、26日(水)07:07、三日月は、20日(木)で、7月19日(水)〜24日(月)は、西空に三日月形の月が見られます。

**満月 [#ic043528]
- 3日(月)20:39 満月 スーパームーン(本年3回あるうちの1度目)
--アメリカの民間伝承による満月の名前(旧メイン州農暦によるブルームーン計算法)
---Hay Moon, Buck Moon, Thunder Moon, Ripe Corn Moon, Mead Moon, Moon of the Red Cherries, Rose Moon(ヘイ・ムーン、バック・ムーン、サンダー・ムーン、ライプ・コーン・ムーン、ミード・コーン・ムーン、ムーン・オブ・ザ・レッド・チェリーズ、ローズ・ムーン)
--現行アメリカ農暦([[Farmers’ Almanac>https://www.farmersalmanac.com]]、[[Old Farmers’ Almanac>https://www.almanac.com]] 現在発行版)による満月の名前
---7月 Full Buck Moon(別名:Full Thunder Moon, Full Hay Moon) バック・ムーン〜鹿の角が成熟してくる頃の月

**今月の惑星 [#u228a37b]
-&color(red){金星};(−4等)は、 夕方の西の空に見え、 7日(金)金星、最大光度(-4.7等)となりますが、高度を下げていき、下旬には、極低空で、見づらくなります。
-&color(red){火星};(2等)は夕空の西の空に昇っていて、高度を下げていき、下旬には、極低空で、見づらくなります。しし座の一等星レグルスに横から近づき、10日(月)には、最も近く、離角30分ほどになり、その後今度は縦に並んで、離れていきます。
-&color(red){水星};(−1等〜0等)は、低くて見づらいですが、11日(火)頃から、日没直後の北西の極超低空に水星が見え始めます。
-&color(red){土星};(1等)は、午後10時半頃〜午後8時頃、東の空に昇ってきます。南東方向に動き、高度を上げていきます。
-&color(red){木星};(−2等)は、午前1時頃〜午後11頃東の空に昇ってきて、高度を上げていきます。

夕空に君臨していた金星は 7日(金)最大光度(-4.7等)となりますが、日を追うごとに高度を下げ、下旬には、相当低くなります。金星の近くの2等星の火星も共に高度を下げます。火星は、しし座の一等星レグルスに横から近づき、10日(月)には、最も近く、離角30分ほどになり、その後今度は縦に並んで、離れていきます。20日(木)には、日の入り直後の西の極低空で、この金星と火星、レグルスの横に細い月が来て金星、月、火星で逆三角形を作り真ん中にレグルスがあり、20日(木)には、上に来て、月、火星、レグルス、金星と並びます。
11日(火)頃から、日没直後の北西の極超低空に水星が見え始め、高度をわずかずつ上げていきます。
夜半には土星が、未明には木星が東から昇ってきます。
~
-7月 7日(金)金星、最大光度(-4.7等)
-7月10日(月)火星がレグルスに離角30分ほどまで接近する(白い星と赤い星が斜めに並ぶ。右下にさらに明るい金星)
-7月 8日(土)夜半の南東の空で、月(月齢19.3)が土星に近づく
-7月11日(火)火星がレグルスの上に来る(赤い星と白い星が縦に並ぶ。右下に金星)
-7月12日(水)未明の東の空で、月(月齢23.3)が木星に離角1.5度ほどまでに接近
-7月19日(水)日没直後の西の極超低空で、月(月齢1.7)が水星に近づく
-7月20日(木)日没後の西の低空で、月(月齢2.7)が金星、火星、レグルスに近づく(金星、月、火星で逆三角形を作り、真ん中にレグルスがある)
-7月21日(金)金星、留
-7月21日(金)日没後の西の低空で、月(月齢3.7)が火星に接近(斜め右下にレグルス、金星)
-7月22日(土)日没後の西の低空で、月(月齢4.7)が火星、金星の並びの先に来て、斜めに細い月、火星、金星が並ぶ



**見やすい星座 [#df695794]
~※宵の空(20時ごろの星空)での見え方です。
~ 南西の空には、うしかい座のアークトゥルス、おとめ座のスピカ、しし座の尻尾の二等星、デネボラで作る、春の大三角形が、東の空には、こと座のベガ、はくちょう座のデネブ、わし座アルタイルからなる、夏の大三角形が昇っており、南の空には、S字型のさそり座が昇ってきていて、星空も夏になってきています。


**天文現象と関連行事 [#x50872df]

-7月 1日(土)宵の空では、南東の空で、月(月齢13.3)がアンタレスに接近
-7月 2日(日)00:11 [[SpaceX>http://www.spacex.com]]、[[ESA>https://www.esa.int]]の宇宙望遠鏡 [[Euclid>https://www.cosmos.esa.int/web/euclid]] ([[ユークリッド>https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%A6%E3%83%BC%E3%82%AF%E3%83%AA%E3%83%83%E3%83%89_(%E5%AE%87%E5%AE%99%E6%9C%9B%E9%81%A0%E9%8F%A1)]])を[[Falcon9>http://www.spacex.com/falcon9]] [[Block5>https://en.wikipedia.org/wiki/Falcon_9_Block_5]]([[ファルコン9ロケット>https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%95%E3%82%A1%E3%83%AB%E3%82%B3%E3%83%B39]])にて打ち上げ ※[[Launch Schedule - Spaceflight Now>https://spaceflightnow.com/launch-schedule/]]
-7月 3日(月)20:39 満月 スーパームーン(本年3回あるうちの1度目)
--アメリカの民間伝承による満月の名前(旧メイン州農暦によるブルームーン計算法)
---Hay Moon, Buck Moon, Thunder Moon, Ripe Corn Moon, Mead Moon, Moon of the Red Cherries, Rose Moon(ヘイ・ムーン、バック・ムーン、サンダー・ムーン、ライプ・コーン・ムーン、ミード・コーン・ムーン、ムーン・オブ・ザ・レッド・チェリーズ、ローズ・ムーン)
--現行アメリカ農暦([[Farmers’ Almanac>https://www.farmersalmanac.com]]、[[Old Farmers’ Almanac>https://www.almanac.com]] 現在発行版)による満月の名前
---7月 Full Buck Moon(別名:Full Thunder Moon, Full Hay Moon) バック・ムーン〜鹿の角が成熟してくる頃の月
-7月 7日(金)七夕 月齢19.3
-7月 7日(金)金星、最大光度(-4.7等)
-7月 8日(土)〜17日(月)[[GLOBE at Night>http://www.globeatnight.org/]](対象:北半球 うしかい座、ヘルクレス座 南半球 さそり座、ヘルクレス座)[[日本語サポートページ>http://idatokyo.org/gan/]] [[日本語Webアプリ>http://www.globeatnight.org/jp/webapp/]](スマホでも使えます。) [[スマートフォン用アプリ>http://idatokyo.org/528/]]
-7月 8日(土)夜半の南東の空で、月(月齢19.3)が土星に近づく
-7月10日(月)火星がレグルスに離角30分ほどまで接近する(白い星と赤い星が斜めに並ぶ。右下にさらに明るい金星)
-7月11日(火)火星がレグルスの上に来る(赤い星と白い星が縦に並ぶ。右下に金星)
-7月12日(水)未明の東の空で、月(月齢23.3)が木星に離角1.5度ほどまでに接近
-7月17日(月)海の日 ※[[令和 5年(2023)暦要項 国民の祝日 - 国立天文台暦計算室>https://eco.mtk.nao.ac.jp/koyomi/yoko/2023/rekiyou231.html]]
-7月19日(水)[[関東地方梅雨明け平年>ttp://www.data.jma.go.jp/fcd/yoho/baiu/kako_baiu09.html]]
-7月19日(水)日没直後の西の極超低空で、月(月齢1.7)が水星に近づく
-7月20日(木)日没後の西の低空で、月(月齢2.7)が金星、火星、レグルスに近づく(金星、月、火星で逆三角形を作り、真ん中にレグルスがある)
-7月21日(金)日没後の西の低空で、月(月齢3.7)が火星に接近(斜め右下にレグルス、金星)
-7月22日(土)日没後の西の低空で、月(月齢4.7)が火星、金星の並びの先に来て、斜めに細い月、火星、金星が並ぶ
-7月25日(火)宵の空では、南西の空で、月(月齢7.7)がスピカに接近
-7月28日(金)宵の空では、南の空で、月(月齢10.7)がアンタレスに近づく

**双眼鏡、小望遠鏡のある人は [#m8ccbff4]
-下弦〜三日月となる、10日(月)〜20日(木)は、星雲星団、天の川の見頃となります。
-さそり座のしっぽの付近から夏の大三角の真ん中を通り、北のカシオペヤ座まで、夏の天の川が流れています。この辺を双眼鏡で流すと、肉眼では何も見えないのに、細かい星がたくさんあるのがわかります。ぜひ眺めてみましょう。夏の天の川の川下りです。特にさそり座に向けて、天の川が濃くなり、星の数が増えていきます。ぜひ、確認してみてください。
-さそりのしっぽの折れ曲がった毒針の上のほうに散開星団M7とM6があります。双眼鏡で見ると、星がパラパラと集まっています。M6のほうが小さいです。ぜひ、見てみてください。
-いて座にはたくさんの見どころがあります。弓矢付近、南(下)から、散開星団と散光星雲の重なったM8、球状星団M22、散光星雲M20と散開星団M21を含む星の集まり、星の集まりの大きな領域M24、小さく星が集まるM25と、この辺を双眼鏡で振っているといろいろ入ってきます。ただ流すのでも、星がいろいろ入ってきて楽しいですが、星図を見ながら、対象が何かを確認するのも面白いです。ぜひ、空の透明度の高いとき、挑戦してみてください。
-や座の矢羽根の斜め上に視野を移すと、星がハンガー状に並んでいる散開星団があります。日本ではコードハンガーと呼ばれることが多い散開星団Cr(コリンダー)399です。見ていて面白い星団です。ぜひ、確認してみてください。
-ついでに、や座を双眼鏡で見てみましょう。多分、や座全体がギリギリ入るのではないでしょうか。や座の大きさが、大体双眼鏡の視野の大きさです。双眼鏡で見ている大きさが実際の空ではどのくらいの領域か、目星がつきますので、確認してみましょう。
-かみのけ座の散開星団メロッテ(Mel)111は、そろそろ見納めです。
-りょうけん座の球状星団M3は、まだ見頃です。
-ヘルクレス座にある球状星団M13は、ほとんど真上に見えます。双眼鏡を向けるのは難しいですが、ぜひ、挑戦してみてください。

~※双眼鏡は、倍率6〜10倍で口径40〜50mmを推奨します。

**出典、参考 [#ma2bdcba]
-[[早水勉のサイト−天文現象2023−>http://hal-astro-lab.com/data/event2023.html]] [[HAL星研>http://hal-astro-lab.com]]
-[[Stellarium(ステラリウム)>http://www.stellarium.org/ja/]]によるシミュレーション
-[[こよみの計算 - 国立天文台暦計算室>http://eco.mtk.nao.ac.jp/cgi-bin/koyomi/koyomix.cgi]]
-[[朔・弦・望 - 国立天文台暦計算室>http://eco.mtk.nao.ac.jp/cgi-bin/koyomi/cande/phenomena_p.cgi]]
-[[Farmers’ Almanac>https://www.farmersalmanac.com]]
-[[Old Farmers’ Almanac>https://www.almanac.com]]
-[[Launch Schedule - Spaceflight Now>https://spaceflightnow.com/launch-schedule/]]
-[[GLOBE at Night>http://www.globeatnight.org/]]
-[[日本語サポートページ>http://idatokyo.org/gan/]]
-[[日本語Webアプリ>http://www.globeatnight.org/jp/webapp/]]
-[[スマートフォン用アプリ>http://idatokyo.org/528/]]
-[[Launch Schedule - Spaceflight Now>https://spaceflightnow.com/launch-schedule/]]
-[[SpaceX>http://www.spacex.com]]
-[[ESA>https://www.esa.int]]
-[[Euclid>https://www.cosmos.esa.int/web/euclid]]
-[[ユークリッド>https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%A6%E3%83%BC%E3%82%AF%E3%83%AA%E3%83%83%E3%83%89_(%E5%AE%87%E5%AE%99%E6%9C%9B%E9%81%A0%E9%8F%A1)]]
-[[Falcon9>http://www.spacex.com/falcon9]]
-[[Block5>https://en.wikipedia.org/wiki/Falcon_9_Block_5]]
-[[ファルコン9ロケット>https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%95%E3%82%A1%E3%83%AB%E3%82%B3%E3%83%B39]]
-[[気象庁 | 過去の梅雨入りと梅雨明け(関東甲信)>http://www.data.jma.go.jp/fcd/yoho/baiu/kako_baiu09.html]]
-[[令和 5年(2023)暦要項 国民の祝日 - 国立天文台暦計算室>https://eco.mtk.nao.ac.jp/koyomi/yoko/2023/rekiyou231.html]]
-[[Launch Schedule - Spaceflight Now>https://spaceflightnow.com/launch-schedule/]]


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