2016年9月の夜空†
2016年天文現象、行事メモ
今月の一番星は何?†
南西に赤く輝く火星(−1等)か、西の超低空に金色に輝く金星(−4等)、または、空高く白く輝くこと座のベガ(0等)
(日没は、茨城付近では、午後6時頃〜午後5時半頃となります。)
夕空の見時†
年の前半、明けの明星として夜明け前の東の空に輝いていた金星(−4等)が夕方の西の空に宵の明星として戻ってきていて、日の入り直後の西の超低空に金色にまばゆく輝いています。また、南西の空には、宵の空を賑わしてきた、赤く輝く火星(−1等)、土星(0等)、さそり座のアンタレスが三角形を作って昇っていていますが、火星が左(東)の方へどんどん離れていきます。
3日(土)には、西の超低空で、非常に細い月と金星が非常に近づきます。(離角1.5度)
また、8日(木)から10日(土)にかけて、上弦前後の月が土星、火星に次々と近づきます。
- 9月3日(土)日の入り直後の西の超低空で、月(月齢2.1)が、金星に大接近(1.5度ほど)
- 9月8日(木)宵の南西の空で、月(月齢7.1)、土星、火星が一直線に並ぶ
- 9月9日(金)宵の南西の空で、土星、月(月齢8.1)、火星が三角に並ぶ(月が上)
- 9月10日(土)宵の南西の空で、土星、火星、月(月齢9.1)が三角に並ぶ(火星が下)
- 9月18日(日)日の入り直後の西の超低空で、金星がスピカに接近
三日月と満月†
三日月は3日(土)、半月(上弦)は9日(金)で、3日(土)〜8日(木)は、西空に三日月形の月が見られます。満月は17日(土)("Harvest Moon"、または、Full Corn Moon(別名:Barley Moon)コーン・ムーン)です。また、今年の Full Harvest Moon ハーベストムーンです。
中秋の名月前後の月と関連の名前†
季語としての中秋の名月にまつわる月の名前
参考:新改訂版俳諧歳時記 秋 新潮社編 新潮文庫
- 9月1日(木)初月(しょげつ)、初月夜(はつづきよ) 旧暦8月1日の月
- 9月2日(金)二日月 旧暦8月2日の月
- 9月3日(土)三日月、新月 旧暦8月3日の月
- 9月1日(木)〜5日(月)頃 夕月夜(ゆうづきよ)
- 9月14日(水)待宵 旧暦8月14日の月
- 9月15日(木)名月、十五夜、望の月(もちのつき)、芋名月 旧暦8月15日の月
- 9月16日(金)十六夜(いざよい)、既望 旧暦8月16日の月
- 9月17日(土)立待月(たちまちづき) 旧暦8月17日の月 (満月)
- 9月18日(日)居待月、座待月(いまちづき) 旧暦8月18日の月
- 9月19日(月)臥待月(ふしまちづき)、寝待月 旧暦8月19日の月
- 9月20日(火)更待月(ふけまちづき) 旧暦8月20日の月
- 9月20日(火)〜 宵闇 旧暦8月20日過ぎの月が出るまでの闇
- 9月23日(金)二十三夜 旧暦8月23日の月
- 10月13日(木)十三夜、後の月、豆名月、栗名月 旧暦9月13日の月
- 11月9日(水)十日夜(とおかんや) 旧暦10月10日の月 とうかんや 狭山市公式ウェブサイト (現在も「とおかんや」行事を行っているところは、11月10日(木)に行うところも多い。十五夜、十三夜、十日夜|季節の行事|暮らし歳時記)
今月の惑星†
- 火星(−1等)は、南の空に昇っていて、上旬は午後10時ごろ、下旬は午後9時半ごろに南西の空に沈みます。
- 土星(0等)は、南西の空に昇っていて、上旬は午後10時ごろに、下旬には午後8時半ごろに南西の空に沈みます。宵の南西の空で火星、アンタレスとともに輝いています。
- 金星(−4等)は、日の入り直後の西の超低空に現れ、すぐ沈みます。
- 水星(0等)は、下旬に日の出直前の東の超低空に見えます。9月29日(木)に西方最大離角となり、日の出直前の高度が17度となります。
- 木星(−1等)は、太陽に近く見づらいです。(9月27日(火)合)
- 夕方の南東の空に、火星(−1等)と土星(1等)が並んで昇っています。火星と土星の下にはさそり座のアンタレスがあり、明るい星で下向きの三角形を作っています。火星はどんどん、左側(東側)に離れていきます。
見やすい星座†
こと座のベガ、はくちょう座のデネブ、わし座のアルタイルの夏の大三角形が真上に輝き、南の空には火星、土星を引き連れた、さそり座が昇っています。北東の空にはW字のカシオペヤ座があり、その東側には秋の星座が昇っています。
天文現象と関連行事†
- 8月25日(木)〜9月 2日(金)GLOBE at Night(対象:はくちょう座) 日本語サポートページ 日本語Webアプリ(スマホでも使えます。)
- 9月 1日(木)新月 初月(しょげつ)、初月夜(はつづきよ) 旧暦8月1日の月
- 9月 1日(木)〜 5日(月)頃 夕月夜(ゆうづきよ)
- 9月 1日(木)〜30日(金)John Dobson Month ジョン・ドブソン記念天文月間 主催:The sidewalk astronomers
- 9月初旬〜10月上旬 『宇宙の日』ふれあい月間
- 9月 2日(金)二日月 旧暦8月2日の月
- 9月 3日(土)三日月 旧暦8月3日の月
- 9月 3日(土)日の入り直後の西の超低空で、月(月齢2.1)が、金星に大接近(1.5度ほど)
- 9月 7日(水)10:14JST 国際宇宙ステーション 第48次長期滞在ミッションクルー帰還
- 9月 7日(水)宵の南西の空で、火星が球状星団M19に0.8度まで接近。(月齢6.1の月がある)
- 9月 8日(木)宵の南西の空で、月(月齢7.1)、土星、火星が一直線に並ぶ
- 9月 9日(金)04:05 NASA 小惑星探査機(サンプルリターンミッション)オシリス・レックス(OSIRIS-REx) 打ち上げ
- 9月 9日(金)13時(IMO) 9月ペルセウス座ε流星群 月齢:8 条件良(夜半以降) 1時間あたり2〜3個
- 9月 9日(金)上弦
- 9月 9日(金)宵の南西の空で、土星、月(月齢8.1)、火星が三角に並ぶ(月が上)
- 9月10日(土)宵の南西の空で、土星、火星、月(月齢9.1)が三角に並ぶ(火星が下)
- 9月11日(日)Solar Sidewalk Sun-Day 街角太陽観望の日 Solar Sidewalk Sun-DayのFacebookページ 呼びかけ人:SOLAR Sidewalk Astronomers(Sidewalk Astronomers Solar Division
- 9月12日(月)宇宙の日
- 9月14日(水)〜16日(金)日本天文学会秋季年会 愛媛大学 城北キャンパス(愛媛県松山市)
- 9月14日(水)待宵 旧暦8月14日の月
- 9月14日(水)Let Them Eat Cake! by The sidewalk astronomers (John Dobson 氏の誕生日)
- 9月15日(木)中秋の名月、十五夜、望の月(もちのつき)、芋名月 旧暦8月15日の月
- 9月16日(金)十六夜(いざよい)、既望 旧暦8月16日の月
- 9月17日(土)満月("Harvest Moon"、または、Full Corn Moon(別名:Barley Moon)コーン・ムーン) また、Full Harvest Moon ハーベストムーン(半影月食 01:53〜03:56)
- 9月17日(土)立待月(たちまちづき) 旧暦8月17日の月
- 9月17日(土)Girls Rule! 宙女の日 by The sidewalk astronomers
- 9月18日(日)日の入り直後の西の超低空で、金星がスピカに接近
- 9月18日(日)居待月、座待月(いまちづき) 旧暦8月18日の月
- 9月19日(月)臥待月(ふしまちづき)、寝待月 旧暦8月19日の月
- 9月20日(火)更待月(ふけまちづき) 旧暦8月20日の月
- 9月20日(火)〜 宵闇 旧暦8月20日過ぎの月が出るまでの闇
- 9月21日(水)夜半の東の空で、月(月齢20.1)がアルデバランに接近
- 9月22日(木)23:21 秋分
- 9月22日(木)夜が明けた朝の青空で、月(月齢20.6)がアルデバランを隠す(東京で、8:29明縁潜入、9:20暗縁出現)
- 9月22日(木)国際宇宙ステーション 第49次長期滞在ミッションクルー打ち上げ
- 9月22日(木)〜10月 1日(土)GLOBE at Night(対象:はくちょう座) 日本語サポートページ 日本語Webアプリ(スマホでも使えます。)
- 9月23日(金)二十三夜 旧暦8月23日の月
- 9月23日(金)下弦
- 9月28日(水)明け方の東の空で、月(月齢27.1)がレグルスに接近
- 9月29日(木)水星 西方最大離角(日の出直後の高度 17度 -0.5等)
- 9月29日(木)日の出直前の東の低空で、月(月齢28.1)が西方最大離角の水星に接近(月の左下に水星)
- 9月29日(木)夕方の南西の空で、火星がM8干潟星雲に接近
- (10月 1日(金)2:16 こうのとり6号機(HTV6)H-IIBロケット6号機にて打ち上げ)→延期
双眼鏡、小望遠鏡のある人は†
- 下弦となる 8月25日頃から三日月となる3日頃、次の下弦の23日頃から三日月となる10月3日まで、星雲星団、天の川の見頃となります。
- 空高く天の川が昇っています。南のさそり座から東のはくちょう座、北東のカシオペヤ座まで双眼鏡で辿ってみてください。何もないように見えるところに星がたくさん見えてびっくりします。これも空の透明度の良い時に狙ってみてください。
- 小さい望遠鏡でも土星を覗いてみましょう。ひょっとすると、土星が楕円である(環が本体と混じっている)状態では見えるかもしれません。
- 天の川の濃いところ、いて座からさそり座のところには、M8の散光星雲に重なる散開星団、M22球状星団、さそり座の尾っぽの散開星団、M7、M6、アンタレスの近くの球状星団M4などたくさんの星団があります。空が澄んで、低空まで澄み切った日に双眼鏡で探してみてください。
※双眼鏡は、倍率6〜10倍で口径30〜50mmを推奨します。