2015年6月の夜空†
2015年天文現象、行事メモ
今月の一番星は何?†
西の空、さらに高度を上げている金星(−4等)です。
(日没は、茨城付近では、午後7時頃となります。)
夕空の見時†
一番星の金星(−4等)が、6月 7日(日)東方最大離角となり最も高度が上がります(日没直後45.4度)。午後9時位でも、まだ沈まずにまばゆく輝いています。
この金星に、7月1日(水)の最接近に向け、左上から、明るい木星(−2等)がどんどん近づいていきます。梅雨時期で、晴れ間が少ないですが、晴れたら、ぜひ、夕方の西空を見てください。意外なほど近づいていて、びっくりするかもしれません。
20日(土)、21日(日)には、4日の月、5日の月が、この並んだ輝星、木星と金星の下の方を通っていきます。
- 7日(日)金星、東方最大離角
- 20日(土)夕方の西の空で、月(月齢3.9)が金星の左斜め下に来る(金星の左上には木星)
- 21日(日)夕方の西の空で、月(月齢4.9)が木星に接近(木星の左側に。右下には金星)
三日月と満月†
三日月は19日(金)、半月(上弦)は24日(水)で、18日(木)〜23日(火)は、西空に三日月形の月が見られます。満月は 3日(水)です。
今月の惑星†
- 金星(−4等)は、宵の明星として夕方の西空に非常にまばゆく輝き、午後9時半頃には沈んでしまいます。
- 木星(−2等)は、夕方の西の空高くに昇っていて、まばゆく金色に輝いています。午後10時頃には沈んでしまいます。
- 土星(1等)は、夕方の南東の空に昇っています。
- 水星(4〜0等)は、日の出直前の東の極低空に見えます。25日(水)には、西方最大離角となります。
- 火星(1等)は、太陽方向で見づらいです。
見やすい星座†
春の大曲線、春の大三角形が宵空の真南に来て、春も盛りとなりますが、東の空には、ベガ、デネブ、アルタイルの夏の大三角形、南東の空にはさそり座のアンタレスと、夏の星々が顔を出しています。
天文現象と関連行事†
- 6月〜7月 夕方の西の空で金星が木星に下から近づいて行き(7月1日(水)最接近)追い抜いて行く
- 6月中旬〜10月いっぱい 夕方の南東〜南〜南西の空で土星とさそり座のアンタレスが並んでいる(アンタレスの上〜右に土星)
- 6月 1日(月)宵の南東の空で、月(月齢14.3)が土星に接近
- 6月 3日(水)満月
- 6月 7日(日)金星、東方最大離角
- 6月 8日(月)関東地方梅雨入り平年
- 6月 8日(月)〜10日(水)全国プラネタリウム大会 前橋市児童文化センター (群馬県前橋市)
- 6月 8日(月)〜17日(水)GLOBE at Night 2015(国際ひかり年公式行事)対象:うしかい座 Webアプリ
- 6月10日(水)下弦
- 6月14日(日)夕方の西の空で金星がプレセペ星団に接近(双眼鏡での対象)
- 6月16日(火)新月
- 6月18日(木)三日月
- 6月20日(土)夕方の西の空で、三日月(月齢3.9)が金星の左斜め下に来る(金星の左上には木星)
- 6月21日(日)International SUN-Day(Charlie Bates Solar Astronomy Project 主催)(Google+) 国際太陽の日
- 6月21日(日)Worldwide Solstice Festival(Facebookページ) 世界至点(夏至、冬至)祭 (呼びかけ人:Facebook内、Solaractivityグループ)
- 6月21日(日)夕方の西の空で、月(月齢4.9)が木星に接近(木星の左側に。右下には金星)
- 6月22日(月)1:38 夏至
- 6月22日(月)20:00〜22:00 夏至ライトダウン
- 6月24日(水)上弦
- 6月27日(土)〜28日(日)日本天文愛好者連絡会年会(全国大会) 京都大学理学部セミナーハウスにて
- 6月29日(月)〜7月 1日(水)公開天文台協会(JAPOS) 第10回全国大会 ハートピア安八(岐阜)にて
- 6月29日(月)宵の南の空で、月(月齢12.9)が土星に接近
ちなみに7月は、
- 6月〜7月 夕方の西の空で金星が木星に下から近づいて行き(7月1日(水)最接近)追い抜いて行く
- 6月中旬〜10月いっぱい 夕方の南東〜南〜南西の空で土星とさそり座のアンタレスが並んでいる(アンタレスの上〜右に土星)
- 7月 1日(水)夕方の西の空で、金星と木星が最接近(離角:22分)
- 7月 2日(木)満月
- 7月 5日(日)Global Sun-Day 世界太陽の日(呼びかけ人:Facebook内の「SOLARACTIVITY」グループ )
- 7月 7日(火)七夕(月齢:20)
- 7月 7日(火)七夕ライトダウン
- 7月 7日(火)〜16日(木)GLOBE at Night 2015(国際ひかり年公式行事)対象:うしかい座 Webアプリ
- 7月 9日(木)下弦
- 7月10日(金)金星、最大光度(-4.5等)(昼間の青空の中でもみえるかも)
- 7月13日(月)未明にアルデバラン食(月齢26.1)の暗縁出現が東の極超低空(地平線ぎりぎり)で見られる。(東京では02:10)その後、月とアルデバランが直ぐ近くにあるのが見える
- 7月14日(火)冥王星探査機「ニュー・ホライズンズ」、人類史上初めて冥王星(準惑星)に最接近
- 7月16日(木)新月
- 7月18日(土)三日月
- 7月18日(土)夕方の西の低空で、金星、木星の下に三日月(月齢2.4)が来る(この月の斜め下に4.6等のパンスターズ彗星もいる)
- 7月19日(日)夕方の西の低空で、金星の斜め上に月(月齢3.4)が来る(金星の右横に木星)
- 7月20日(月)海の日
- 7月21日(火)関東梅雨明け平年
- 7月24日(金)上弦
- 7月31日(金)満月
双眼鏡、小望遠鏡のある人は†
- 下弦となる 9日頃から三日月となる18日頃に星雲星団、天の川の見頃となります。
- 梅雨の時期、なかなか晴れないですが、梅雨の晴れ間に非常の透明度の良い夜空になることがあります。そういう時は、双眼鏡を持ち出して、この項で紹介しました散開星団や夜遅く上ってくる天の川を覗いてみてください。透明度が良くなると、町の中でも、案外星が良く見えることがわかると思います。
※双眼鏡は、倍率6〜10倍で口径30〜50mmを推奨します。