*2017年11月の夜空 [#z54a85ec]
[[2017年天文現象、行事メモ]]
**今月の一番星は何? [#p0ccfd76]
~西の空の非常に高い真上付近に白く輝く、こと座の&color(red){ベガ};(0等)。
~(日没は、茨城付近では、午後5時前ごろ〜午後4時半ごろとなります。)

**夕空の見時 [#j2b90c3a]
~真上、西寄りに、こと座のベガ(0等)、はくちょう座のデネブ(1等)、わし座のアルタイル(1等)の夏の大三角形が輝いています。南西の低空には土星(0等)が昇っていますが、下旬には高度を下げ、上ってくる水星とともにすぐに沈みそうです。
~20日(月)、21日(火)には、日の入り直後の西の超低空で、やっと姿を表した水星とその近くの土星に細い月が接近します。日が沈んですぐの明るい空で、非常に高度が低い現象なので、見るには、西に障害物が何もない場所で、透明度がよい日である必要があります。~

-11月20日(月)日の入り直後の西の超低空で、月(月齢2.7)が水星に近づき、土星、月、水星で三角形を作る
-11月21日(火)日の入り直後の西の超低空で、月(月齢3.7)が土星に近づき、月、土星、水星で斜めに直線に並ぶ

**三日月と満月 [#k7f95efe]
~半月(上弦)は27日(月)、&color(red){三日月は20日(土)};で、20日(土)〜26日(日)は、西空に三日月形の月が見られます。&color(red){満月は4日(土)};(Beaver Moon, Frosty Moon、または、Full Beaver Moon(別名:Frosty Moon, Frost Moon)ビーバー・ムーン(冬に使う毛皮を取るため、ビーバーを捕るわなを仕掛けるの月の意味))です。~

**今月の惑星 [#v555ea4b]
-&color(red){土星};(0等)は、夕方の南西の低空に昇っていて、午後7時頃〜午後5時半頃に沈みます。
-&color(red){金星};(−4等)は、午前4時半頃〜午前6時前頃に東の空に昇ってきます。
-&color(red){火星};(2等)は、午前3時半頃〜午前3時頃、東の空に昇ってきます。
-&color(red){木星};(−2等)は、午前5時半頃〜午前4時半頃、東の空に昇ってきます
-&color(red){水星};(0等)は、中旬から南西の超低空で見え始め、高度を上げて行き、24日(木)に東方最大離角となって日没直後の高度が11度、12月上旬まで見えています。

**見やすい星座 [#deac4543]
~ ほとんど真上に秋の四辺形、ペガスス座が昇り、南の空には、秋の南のひとつ星、秋の星座でひとつだけの一等星、みなみのうお座のフォーマルハウトがさびしく輝き、その周りの、右(西)側にみずがめ座、左(東)側にくじら座がいます。北の空高く、W字形のカシオペヤ座が昇り、右(東)側にペルセウス座、ペルセウス座とペガスス座の間にアンドロメダ座があります。~

**夜明け前の見時 [#g6942cf7]
~11月は日の出前の東の低空に金星、木星、火星がそろい、近くにおとめ座の一等星スピカもあって、これらに細い月が近づき、にぎやかです。さらに、13日(月)には、木星と金星が約30分まで大接近します。日の出直前の明るい空で、東の超低空なので、難しいですが、東に何も障害物のないところで探してみてください。

-11月 3日(金)日の出直前の東の超低空で、金星がおとめ座のスピカに接近
-11月13日(月)日の出直前の東の超低空で、金星が木星に大接近(離角:約30分)
-11月15日(水)日の出前の東南の空で、月(月齢26.7)が、火星に接近(下には木星と金星)
-11月16日(木)日の出前の東南の低空で、月(月齢27.7)が、おとめ座のスピカに近づき、火星と金星、木星の間に入る
-11月17日(金)日の出直前の東南の超低空で、月(月齢27.7)が、木星に接近、月、木星、金星で三角形を作る
-11月29日(水)日の出前の東南の低空で、火星がおとめ座のスピカに近づく


**天文現象と関連行事 [#ccc6c4ad]
-11月 1日(水)十三夜、後の月、豆名月、栗名月 旧暦9月13日の月
-11月 3日(金)日の出直前の東の超低空で、金星がおとめ座のスピカに接近
-11月 4日(土)満月(Beaver Moon, Frosty Moon、または、Full Beaver Moon(別名:Frosty Moon, Frost Moon)ビーバー・ムーン(冬に使う毛皮を取るため、ビーバーを捕るわなを仕掛けるの月の意味))
-11月 5日(日)夜半の南東の空で、月(月齢16.7)がヒアデス星団に接近、アルデバランに近づく
-11月10日(土)〜19日(月)[[GLOBE at Night>http://www.globeatnight.org/]](対象:ペガスス座)[[日本語サポートページ>http://idatokyo.org/gan/index.html]] [[日本語Webアプリ>http://www.globeatnight.org/jp/webapp/]](スマホでも使えます。)
-11月11日(土)下弦
-11月12日(日)未明の東の超低空で、月(月齢23.7)から隠されていたしし座のレグルスが出現(東京では、00:33 暗縁出現)(仙台より北では、月の出直後に明縁潜入が見られる)その後、月とレグルスが接近しているのが見られる
-11月12日(日)21:14 [[Orbital ATK>https://www.orbitalatk.com]] 、国際宇宙ステーション補給ミッション([[OA-8E>https://en.wikipedia.org/wiki/Cygnus_CRS_OA-8E]])のため、[[シグナス補給船>https://ja.wikipedia.org/w/index.php?title=%E3%82%B7%E3%82%B0%E3%83%8A%E3%82%B9_(%E5%AE%87%E5%AE%99%E8%88%B9)]]を[[アンタレス230ロケット>https://ja.wikipedia.org/w/index.php?title=%E3%82%A2%E3%83%B3%E3%82%BF%E3%83%AC%E3%82%B9_(%E3%83%AD%E3%82%B1%E3%83%83%E3%83%88)]]にて打ち上げ( [[NASA TV>https://www.nasa.gov/nasatv]][[スケジュール>https://www.nasa.gov/multimedia/nasatv/schedule.html]]:11日(土)01:00〜事前記者会見、05:00〜積載物解説会見、12日(日)20:45〜打上中継、22:45〜太陽電池展開中継、23:45〜事後会見、14日(火)17:15〜ISSランデブー、キャプチャ中継(19:40把持予定)、20:15〜据付中継) [[OA-8 mission page>https://www.orbitalatk.com/news-room/feature-stories/OA8-Mission-Page/default.aspx]] [[Orbital ATK Commercial Resupply Launch | NASA>https://www.nasa.gov/mission_pages/station/structure/launch/orbital.html]]
-11月13日(月)日の出直前の東の超低空で、金星が木星に大接近(離角:約30分)
-11月15日(水)日の出前の東南の空で、月(月齢26.7)が、火星に接近(下には木星と金星)
-11月16日(木)日の出前の東南の低空で、月(月齢27.7)が、おとめ座のスピカに近づき、火星と金星、木星の間に入る
-11月17日(金)日の出直前の東南の超低空で、月(月齢27.7)が、木星に接近、月、木星、金星で三角形を作る
-11月18日(土)01時 しし座流星群極大(月齢:29 条件最良 1時間あたり数個)
-11月18日(土)新月
-11月20日(月)三日月
-11月20日(月)日の入り直後の西の超低空で、月(月齢2.7)が水星に近づき、土星、月、水星で三角形を作る
-11月21日(火)日の入り直後の西の超低空で、月(月齢3.7)が土星に近づき、月、土星、水星で斜めに直線に並ぶ
-11月24日(木)水星、東方最大離角日没直後の高度:11度 明るさ:-0.1等
-11月24日(金)水星、東方最大離角日没直後の高度:11度 明るさ:-0.1等
-11月27日(月)上弦
-11月27日(月)十日夜(とおかんや) 旧暦10月10日の月 [[とうかんや 狭山市公式ウェブサイト>https://www.city.sayama.saitama.jp/manabu/rekishi/minwa_densyo/minzoku_gyoji/toukanya.html]] (現在も「とおかんや」行事を行っているところは、11月10日(木)に行うところも多い。[[十五夜、十三夜、十日夜|季節の行事|暮らし歳時記>http://www.i-nekko.jp/gyoji/2012-092413.html]])
-11月29日(水)日の出前の東南の低空で、火星がおとめ座のスピカに近づく

**双眼鏡、小望遠鏡のある人は [#h9d74239]
-下弦となる11日頃から三日月となる20日頃まで、星雲星団、天の川の見頃となります。
-北の空高く、カシオペヤ座があり、その右(東)側にペルセウス座があって、秋の天の川に浸っています。ここも是非、双眼鏡で辿ってください。細かい星が見えると思います。カシオペヤ座とペルセウス座の間には、双眼鏡で良く見える散開星団、二重星団 hχ(エイチ・カイ) があります。また、ペルセウス座自体、双眼鏡で見ると、明るい三等星の星々が細かい天の川の星々の中で輝いて、宝石のように見えます。双眼鏡での見所です。
-我々の銀河(天の川銀河)のお隣、250万光年かなたの渦巻き銀河、アンドロメダ銀河も、引き続き挑戦してみてください。


~※双眼鏡は、倍率6〜10倍で口径40〜50mmを推奨します。

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