*2014年7月の夜空 [#d105b744]
**今月の一番星は何? [#ne46e2ef]
~日没は、茨城付近では、午後7時頃となります。
~南西の&color(red){火星};(0等)か、ほとんど真上の&color(red){アークトゥルス};(0等)か、北東の空高く&color(red){ベガ};(0等)かです。どれが最初に見つかるか探してみましょう。

**夕空の見時 [#kb5607f4]
~日没後、南西の空に&color(red){火星};(0等)、&color(red){土星};(0等)が並んでいます。また、この間におとめ座のスピカ(1等)があり、火星がスピカを追い越して、土星に近づいていきます。~

-7月 6日(土)〜 7日(日)土星、火星、スピカ、上弦後の月(月齢:9.2)が夕方の南東の空に集合します。さらに左(南)に土星、アンタレス(1等)があり、にぎやかです。

**三日月と満月 [#i05ef1a7]
~&color(red){三日月は前月6月29日(日)、今月7月29日(火)};、半月(上弦)は5日(土)、来月8月4日(月)で、29日〜7日、28日(月)〜3日(日)は、西空に三日月形の月が見られます。&color(red){満月は13日(金)};です。

**今月の惑星 [#qb0006ca]
-&color(red){火星};(0等)が、南西の空に昇っていて、赤く輝きます。
-&color(red){土星};(1等)が、南東の空に昇っていて、金色に輝きます。
-午前3時には、&color(red){金星};(−4等)が昇ってきて東の低空にまばゆく輝きます。
-中旬の日の出直前には、&color(red){水星};(1等)が、東の空に昇ってきます。
-&color(red){木星};(−2等)は、上、中旬は太陽方向で見えませんが、下旬には、日の出直前の東の超低空に昇ってきます。


**見やすい星座 [#q1eb62ed]
南東の空にはさそり座が昇って、アンタレスが赤く輝き、北西の空にこと座のベガが昇って、まばゆく白く輝きます。北東から東の低空には、はくちょう座のデネブ、わし座のアルタイルが現れ、夏の大三角形が昇ってきます。~


**天文現象と関連行事 [#c6790a08]
-7月 5日(土)上弦
-7月 6日(日)宵の南東の空でスピカ、火星に月齢9の月が接近(さらに右に土星、そしてアンタレス)
-7月 6日(日)小惑星ベスタと準惑星ケレスが10分まで接近(火星の北)
-7月 7日(月)七夕 月齢10
-7月 7日(月)[[七夕ライトダウン(クールアースデイ)>http://funtoshare.env.go.jp/coolearthday/]]
-7月 8日(火)宵の南の空で土星に月齢11の月が接近
-7月12日(土)満月
-7月14日(月)宵の南西の空でスピカに火星が接近
-7月15日(火)日の出直前の東の超低空で、金星と水星が接近(13日(日)水星西方最大離角)
-7月19日(土)下弦
-7月19日(土)〜9月23日(日・祝)[[SPACE EXPO 宇宙博 2014>http://www.space-expo2014.jp/]]
-7月20日(日)関東地方梅雨明け平年
-7月22日(火)未明の東の空で、ヒアデス星団を月齢25の月が通る(日の出直前には、金星、水星が左下に昇ってくる)
-7月25日(土)日の出直前の東北東の超低空で金星に月齢28の月が接近(左下に水星)
-7月27日(日)新月
-7月29日(火)三日月

~ちなみに8月は、
-8月 1日(金)〜7日(木)[[スターウィーク>http://www.starweek.jp/swsite/index.html]]
-8月 2日(土)〜3日(日)[[伝統的七夕ライトダウン2014>http://7min.darksky.jp/]]
-8月 3日(日)〜5日(月)&color(red);{スピカ、火星、土星、アンタレスの間を上弦前後の月が通り過ぎる。}
-8月 3日(日)〜5日(月)&color(red){スピカ、火星、土星、アンタレスの間を上弦前後の月が通り過ぎる。};
-8月 3日(日)宵の南西の空で火星に月齢8の月が接近
-8月 4日(月)上弦。宵の南西の空で土星に月齢9の月が接近、離角1度まで近づく。
-8月11日(月)夜〜14日(木)朝 国立天文台ペルセウス座流星群「夏の夜、流れ星を数えよう 2014」キャンペーン
-8月11日(月)満月
-8月12日(火)〜13日(水)ペルセウス座流星群が極大の頃(月齢:17)
-8月17日(日)下弦
-8月18日(月)日の出直前の東北東の超低空で土星、木星が離角12分まで超接近(プレセペ星団内)
-8月19日(火)未明の東の空で、ヒアデス星団を月齢24の月が通る(日の出直前には、金星、水星が左下に昇ってくる)
-8月22日(金)〜24日(日)第30回胎内星まつり
-8月24日(日)日の出直前の東の超低空で木星に月齢29の月が接近(左下に金星)
-8月25日(月)日の出直前の東の超低空に金星、木星、月齢30の月が集合
-8月25日(月)新月
-8月25日(月)夕方の南西の空で土星に火星が接近
-8月25日(月)&color(red){夕方の南西の空で土星に火星が接近};
-8月27日(水)三日月
-8月31日(日)夕方の南西の空に土星、火星、月齢6の月が集合


**双眼鏡、小望遠鏡のある人は [#n440a318]
-下弦となる7月19日(土)頃から三日月となる7月29日(火)頃に星雲星団の見頃となります。
-双眼鏡での腕試し、先月上げたヘラクレス座の球状星団M13は、夏いっぱい見ごろです。他にも見やすい球状星団として、いて座のM22があります。南の高度が低いところにある天体ですが、南の空が開けていたら、ぜひ挑戦してみてください。場所は、南斗六星の柄と柄杓の間のところです。詳しい位置は、慣れた星図で探してみてください。周りに街灯などのない真っ暗な場所で、よく晴れた日があれば、挑戦してみましょう。これらの対象は、口径40mm〜50mm、倍率8倍以下で性能のいい双眼鏡が必要です。~
南の空の低い空、さそり座といて座にまたがる星域には、上記の球状星団のほか、散開星団という、数十〜数千の星の集まりがたくさんあります。M6、M7は、見掛けの大きさが大きいので、双眼鏡でも簡単に見えると思います。南の非常に低い空にあるのが難点ですが。~

-南の空に昇っている土星の好機です。この機会に小さな望遠鏡で覗いてみてください。ひょっとすると環が見えるかもしれません。

~※双眼鏡は、倍率6〜10倍で口径30〜50mmを推奨します。

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