*2013年7月の夜空 [#jd34a24f] **今月の一番星は何? [#tb5392f9] ~日没は、茨城付近では、午後7時頃となります。 ~今月の一番星は、北西の超低空に戻ってきた&color(red){金星};(−4等)です。日没直後の夕焼けの中、非常に低いところにあるため、見つけづらいかもしれませんが、夕空のまだ明るい中に、ひとつポツンと輝く姿は、まさに一番星という風情です。西側が晴れて夕焼けが見えたら、ぜひ、みんなで挑戦してみてください。~ **夕空の見時 [#cf9c38bb] ~日没直後の西の超低空に残った&color(red){金星};(−4等)が、ほんの少し高度を上げ、ちょっと見やすくなりました。夕焼けの中の金星は、周りの明るさや色のグラデーションの変化のなかで、どんどん表情を変えていきます。この機会にぜひ、挑戦してみてください。日没直後の金星の高度は、実は、11月までほとんど変わりません。季節の移り変わりの中で、夕焼けと金星の作り出す景色がどう変わっていくか、半月かけて定点観察するのも、面白いかもしれません。~ この金星に、11日(木)に月齢3.2の細い月が、22日(月)には一等星のレグルスが離角1度まで、近づきます。 **三日月と満月 [#i797c5b0] ~&color(red){三日月は11日(水)};、半月(上弦)は16日(火)、10日〜15日は、西空に三日月形の月が見られます。&color(red){満月は23日(火)};です。 **今月の惑星 [#a4925c28] ~南西の空に&color(red){土星};(0等)が昇っています。土星もそろそろ見納めです。です 。&color(red){金星};(−4等)は、日没直後の西の低空にあり、ほとんど同じ高度を保ちます。下旬には、30日に西方最大離角となる&color(red){水星};(0等)が日の出直前の東の超低空に上ってきます。また、&color(red){火星};(1等)、&color(red){木星};(−2等)も、月末には日の出直前の東の超低空に顔を出し、8月からは、これら3惑星が互いに接近を繰り返すことになります。 **見やすい星座 [#a94ad9b6] 東南の空には、こと座のベガ(0.0等)、はくちょう座のデネブ(1.3等)、わし座のアルタイル(0.8等)の夏の大三角形が昇っています。また、さそり座も南東の空にすでに顔を出しています。夏の大三角形の二つの星、アルタイルとベガは七夕の星で、それぞれ、彦星と織姫星です。 **天文現象と関連行事 [#ge5313bc] - 7月 7日(日)七夕 - 7月 7日(日)七夕ライトダウン(クールアースデイ) - 7月 8日(月)新月 - 7月11日(木)三日月 - 7月11日(木)日の入直後の西の超低空で、金星に月齢3.2の月が接近 - 7月16日(火)上弦 - 7月16日(火)宵南西天で、スピカに月齢8.2の月が接近(スピカの左に上弦の月、さらに左上に土星) - 7月17日(水)宵南西天で、土星に月齢9.2の月が接近(土星の左下に月) - 7月20日(土)関東地方梅雨明け平年 - 7月22日(月)日の入直後の西の超低空で、レグルスに金星が接近(離角1度) - 7月23日(火)満月 - 7月23日(火)日の出直前東天超低空で、木星と火星が接近(18日頃〜27日頃木星と火星が近い) - 7月25日(木)日の出直前東天超低空で、接近する木星、火星の下に水星が見え始め、3天体がそろう(8月8日頃まで見られるか?背景は冬の星座) - 7月30日(水)下弦 ~ちなみに8月は、 - 8月 1日(木)〜 7日(日)スターウィーク - 8月 2日(金)〜 4日(日)水戸黄門まつり - 8月 3日(土)日の出直前東天超低空で、月齢26.2の月、木星、火星が一直線に並ぶ。(下には水星) - 8月 4日(日)日の出直前東天超低空で、木星に月齢27.2の月が接近。(木星の下に火星、水星があり、4天体が集合) - 8月 5日(月)日の出直前東天超低空で、火星、水星、月齢28.2の月が接近。(火星、水星の上に木星があり、4天体が集合) - 8月 7日(水)新月 - 8月 9日(金)三日月 - 8月10日(土)日の入直後の西の低空で、金星に月齢3.6の月が接近 - 8月12日(月)夕方の南西の低空でスピカに月齢5.6の月が接近。(東北中部以南ではスピカ食) - 8月12日(月)〜13日(火)伝統的七夕ライトダウン2013 - 8月12日(月)〜13日(火)ペルセウス座流星群極大 - 8月13日(火)伝統的七夕 - 8月14日(水)上弦 - 8月21日(水)満月 - 8月23日(金)〜25日(日)第30回胎内星まつり - 8月28日(水)下弦 **双眼鏡、小望遠鏡のある人は [#k4a6f559] - 6月30日(日)の下弦から 7月11日(木)頃まで、星雲星団、天の川の見頃となります。 夏の天の川を楽しみましょう。 -土星の見ごろです。小望遠鏡でも、輪が見えることがあります。 ~※双眼鏡は、倍率6〜10倍で口径30〜50mmを推奨します。