*2011年12月の夜空 [#ha0646fd] **今月の一番星は何? [#bd65fc33] ~冬至もあり、日没は午後4時半過ぎとなります。 ~今月の一番星は、日没直後夕焼けの西空に輝く宵の明星、&color(red){金星};(−4等)です。~ または、西の空が曇っているときは、東の空に金色に輝く&color(red){木星};(−3等)でしょう。 **夕空の見時 [#vd884b6b] ~宵の明星、&color(red){金星};(−4等)が夕焼け空に明るく輝いています。27日(火)には、この金星に三日月が近づきます。西の空が開けているところがあれば、夕空に(午後4時半過ぎ)、探してみてください。 **三日月はいつ? [#kb3831f8] ~&color(red){三日月は27日(月)};、半月(上弦)は2日(金)、先月より続き1日までと27日以降は、西空に三日月形の月が見られます。晴れたら見てみてください。 **今月の惑星 [#eccde1be] ~夕方、西の空に輝く宵の明星、&color(red){金星};(−4等)が明るいです。夕方から東の空に&color(red){木星};(−3等)が昇っています。~ &color(red){6日(火)};には、木星のすぐ上に満月前の月が来ます。~ &color(red){27日(火)};には、金星のすぐ上に三日月が来ます。 **見やすい星座 [#h971d69f] ~夕方の真上の空から西にかけて、夏の大三角形があります。 ~午後5時頃には、秋の星座が空をにぎわしています。~ 北東の空には、W字でおなじみの&color(red){カシオペヤ座};が横になっています。~ また、今年は、東の空に非常に明るい星、木星(−3等)がいるので、わかりづらいですが、それより上、南というか真上にかけて、それよりはずっと暗い4つの星(2等と3等)が斜めになった大きな台形の形に並んでいます。見方によっては、いびつな菱形の並びに見えるかもしれません。「&color(red){秋の四辺形};」とか「&color(red){ペガススの四辺形};」と呼ばれています。ペガスス座の一部です。上、右、下の星がペガスス座に属しています。残りの左の星から斜め下にカーブした星の並びがあります。これは、&color(red){アンドロメダ座};です。カーブの一番先の星は、上下にいくつか3等星が並んでいますが、&color(red){ペルセウス座};です。カーブの上の方に先ほどのカシオペヤ座があります。カシオペヤ座から北極星を探せますが、見つかりますでしょうか?~ 午後8時頃には、東からオリオン座が昇ってきて、冬の星座が顔を出してきます。 **天文現象と関連行事 [#p4344b60] -12月 1日(木)海王星に月齢6の月が接近 -12月 2日(金)上弦 -12月 4日(日)天王星に月齢9の月が接近 -12月 6日(火)木星に月齢15の月が接近 -12月10日(土)満月 &color(red){皆既月食}; Eclipses Without Borders -12月14日(水)〜15日(木)ふたご座流星群 月齢19 -12月17日(土)夜半の東の空で火星に月齢22の月が接近 -12月18日(日)下弦 -12月20日(火)未明の南東の空で土星に月齢25の月が接近 -12月22日(木)冬至 100万人のキャンドルナイト、Seasons Without Borders -12月23日(金)天皇誕生日 -12月23日(金)明け方の南東の低空で水星に月齢28の月が接近 -12月25日(日)新月 -12月27日(火)夕方の南西の空で金星に月齢3の月が接近 -12月29日(木)海王星に月齢5の月が接近 ~ちなみに1月は、 - 1月 1日(日)元日 - 1月 1日(日)上弦 - 1月 3日(火)木星に月齢10の月が接近 - 1月 3日(火)〜4日(水)しぶんぎ座流星群極大(月齢11) - 1月 9日(月)成人の日 - 1月 9日(月)満月 - 1月14日(土)夕方の南西の空で金星が海王星に接近 - 1月14日(土)火星に月齢21の月が接近 - 1月16日(月)下弦 - 1月16日(月)土星、スピカに下弦の月が接近 - 1月19日(木)朝、夜が明けてからさそり座δ星が月齢26の月に隠される - 1月22日(日)明け方の南東の超低空で水星に月齢29の月が接近 - 1月25日(日)新月 - 1月30日(月)宵空で木星に月齢7の月が接近。下の方には金星も - 1月31日(火)上弦 **双眼鏡、小望遠鏡のある人は [#u018a4cb] -18日(日)の下弦から27日(火)頃まで、星雲星団、天の川の見頃となります。 -12月も秋の天の川の川くだりができます。また、&color(red){二重星団};、&color(red){アンドロメダ座銀河};も挑戦してみてください。 -大きな望遠鏡がある方は、木星がまだ見頃です。冬は一般に気流が悪くて、惑星観測には適さないとはいわれますが、曇ってはいないけど、どんよりした日(?)に、気流が安定して模様のよく見える日があったりします。挑戦してみてください。 ~※双眼鏡は、倍率6〜10倍で口径30〜50mmを推奨します。