*2010年4月の夜空 [#g77bcf13]

**今月の一番星は何? [#xbca1c33]
~ダントツで、夕焼けの中に非常に明るく輝く&color(red){宵の明星、金星(−4等)};です。日が沈んだら、すぐ、夕空を見てください。まぶしいくらいの宵の明星を見つけられるでしょう。

**夕空の見時 [#x49731e3]
~夕焼けの中に明るい宵の明星、金星が輝き、夕空が暗くなるつれ、その近くに冬の星座の一等星、アルデバラン、ベテルギウス、リゲル、カペラが見え始め、そして、西の地平線に沈んでいきます。
~1日(木)から、中旬ぐらいにかけて、明るい金星の横に&color(red){水星};が並びます。水星はなかなか見つけづらい惑星ですが、まぶしい金星がよい道しるべとなってくれて、探し当てることができるでしょう。ー1等ですが、ー4等の金星に比べると、暗く感じるかもしれません。宵の明星を見つけたら、水星にもぜひ挑戦してみてください。&color(red){9日(金)};には、金星と一番近くなります。~
~1日(木)から、中旬ぐらいにかけて、明るい金星の横に&color(red){水星};が並びます。水星はなかなか見つけづらい惑星ですが、まぶしい金星がよい道しるべとなってくれて、探し当てることができるでしょう。ー1等ですが、ー4等の金星に比べると、暗く感じるかもしれません。宵の明星を見つけたら、水星にもぜひ挑戦してみてください。&color(red){9日(金)};には、金星に一番近づきます。~
16日(金)には、金星の横に非常に細い(月齢2)の月が並びます。月の下の方には水星がいます。~
17日(土)には、三日月がこの金星の上に来ます。夕焼けが終わり夕闇が始まるとこの三日月のすぐ右にごちゃごちゃと星が集まっているのがわかるかもしれません。すばる(プレアデス星団)です。
17日(土)には、三日月がこの金星の上に来ます。夕焼けが終わり夕闇が始まるとこの三日月のすぐ右にごちゃごちゃと星が集まっているのがわかるかもしれません。これは、すばる(プレアデス星団)です。

**三日月はいつ? [#m08dc058]
~三日月は&color(red){17日(土)};、半月(上弦)は22日(日)、その間は西空に三日月型の月が見られます。晴れたら見てみてください。~
満月は、28日(水)です。

**今月の惑星 [#m373bc16]
~まず、日が沈んですぐの宵の明星、金星(−4等)。中頃までには近くにある水星(−1等)を見つけられるかもしれません。~
その頃にほとんど真上の空で非常に明るい赤い星、&color(red){火星};(0等)。暗くなるに従い、西に傾いていきます。~
夕方にほとんど真上の空で非常に明るい赤い星、&color(red){火星};(0等)。暗くなるに従い、西に傾いていきます。~
東の空には、金色の&color(red){土星};(1等)。暗くなるに従い、昇ってきます。

**見やすい星座 [#aaee771c]
~北斗七星(を含むおおぐま座)が、北の空高く昇っています。~
北斗七星の柄の部分のカーブをのばしていくと、うしかい座の一等星アークトゥルス、おとめ座の一等星スピカと春の大曲線がたどれます。もちろん、北斗七星の水を汲む側の端の2星から北極星が探せます。~
アークトゥルス、スピカと二等星のデネボラで春の大三角形がわかれば、デネボラがしっぽで右(西)側に胴体があり更にたてがみをなびかせたしし座の姿が浮かび上がります。
~※ここでは、1等級(小数点以下四捨五入)とそれより明るい星を一等星と表記しています。星座をたどる場合、1等級とそれより明るい星をたとえ−1等級でも一等星と呼ぶことが多いです。星座を覚えやすく(説明しやすく?)するための慣例のようなものです。

**見やすい(かも)天文現象 [#e99ae74b]
- 9日(金)金星(ー4等)に、水星(ー1等)が接近
-16日(金)金星(ー4等)に、月齢2の細い月が接近
-17日(土)三日月が、すばる(プレアデス星団)に接近、火星がプレセペ星団に接近
-17日(土)三日月が、すばる(プレアデス星団)に接近、火星がプレセペ星団に最接近

**双眼鏡、小望遠鏡のある人は [#tcfb2094]
-17日(土)以降の三日月〜満月がきれいです。
-5日(月)頃以降、月が昇るのが遅くなり、17日(火)の新月を挟んで三日月の18日(木)頃まで星雲星団の見頃となります。
-赤くて明るい火星を双眼鏡で見ると、近く(下の方)にプレセペというまばらな散開星団(星の集まり)があります。
-アークトゥルス、デネボラ、りょうけん座のコル・カロリでできる三角形の中に、双眼鏡で非常に美しい、&color(red){かみのけ座};があります。明るさのそろった星がカタカナの「ム」の形に並び、双眼鏡の視野いっぱいに広がります。
-環のある土星が見頃です。昨年、環消失を迎えてまだまだ環が細いですが、口径60mm位の望遠鏡でも、80倍くらいで、環があることがわかります。挑戦してみてください。東の空の金色の明るい星が土星です。(もっと赤くて同じような明るさのアークトゥルスがもっと北(左の方)にありますので、間違えないように)
~※双眼鏡は、倍率6〜10倍で口径30〜50mmを推奨します。

**世界天文月間 〜 Global Astronomy Month(GAM2010) [#r28ee5f5]
~昨年2009年の世界天文年で、「世界中で星を見ようよ100時間」という企画が行われましたが、その成功を受けて、今年も世界中で星を見せよう、それも、ひと月やろうという企画が、「世界中で星を見ようよ」で中心的役割を果たした”Astronomers Without Borders”という団体を中心に持ち上がりました。それが、「世界天文月間 Global Astronomy Month (GAM 2010)」で、今月4月に行うことに決定されました。~
日本では、年度始めで何かと忙しい時期ですが、世界規模の企画だということで、日本国内でもそれにちなんだ観望会が開かれるかもしれません。近くで開催されるようでしたら、これを機会にぜひ足を運んでみてください。世界のどこかで同じ天体を見ている人がいるかもしれません。

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