*9月の星空(編集中) [#q5d0ebab]
*9月の星空 [#qa12271c]
(星図は9月15日午後8時分頃の様子です)
#ref(Aug.jpg,nolink,9月の星空)
#ref(Sep.jpg,nolink,9月の星空)
RIGHT:This chart was created with [[&ref(5月の星空/xplns.jpg,nolink,xplns);:http://www.astroarts.co.jp/products/xplns/index-j.html]].

~長く続いた今年の梅雨がようやく明けました.今年もまた,なかなか晴れる夜は少ないようですが,チャンスを逃さず,今月も元気に星を見にでかけましょう!
~よく晴れた夜には,まず首をぐ〜っと上に向けてみましょう.目立つ星が見つかるはずです.これが&color(blue){おりひめ星};,&color(red){こと座};の1等星&color(blue){ベガ};です.では&color(blue){ひこ星};((一般的には&color(green){七夕};の主役といえば“&color(blue){おりひめ};”と“&color(blue){ひこぼし};”とよばれますが,“おりひめ”とは織り&ruby(ひめ){女};すなわち“&ruby(はた){機};を織る女性”という意味で,それに対して“ひこ”は“彦”すなわち“男性”という意味ですから,こだわる人は“機を織る女性の星”と“男性の星”という意味で“&color(blue){おりひめ星};”と“&color(blue){ひこ星};”と呼びましょう.))は?&color(blue){ひこ星};は&color(blue){おりひめ星};より南の方角,少し低いところに見つかります.これが&color(red){わし座};の1等星,&color(blue){アルタイル};です.&color(blue){おりひめ星};と&color(blue){ひこ星};が見つかったら,その間には&color(green){天の川};が流れているはずですね.本当に良く晴れた日なら,やや街明りの多い都市部でも見えることがあります.夕立ちの後に晴れた夜は空が澄んでいますから,チャンスを逃さずに見てみましょう.
~&color(blue){おりひめ};と&color(blue){ひこぼし};のアツアツぶりが不満なのか,二人の間に入り込んで,文字通りくちばしをはさんでいる動物がいます. &color(red){はくちょう座};です.&color(red){はくちょう座};の尻尾で輝いている1等星が&color(blue){デネブ};です.もう皆さんおわかりでしょう!&color(red){こと座 };の&color(blue){ベガ};,&color(red){わし座};の&color(blue){アルタイル};,&color(red){はくちょう座};の&color(blue){デネブ};を結んだのが&color(green){夏の大三角};です.ところで,この&color(green){大三角};,皆さんは2等辺三角形に見えますか?それとも直角三角形?実は天文中間で意見がわかれるところなんです.
~日中はまだ暑い日もありあますが,さわやかな空気がなんとも気持の良い季節になってきました.朝晩はかなり涼しくなってきましたが,快晴の夜も多くなりますので,今月も元気に(&color(red){風邪をひかないように注意!};)星を見にでかけましょう!

~8月の天文イベントといえば&color(red){ペルセウス座};流星群です.今年は13日の未明,空が充分に暗いところでなら,1時間あたり60個程度は見られるだろうと予想されています.満月近くの月明かりが邪魔ですが,月明かりが直接目に入らないように工夫して見れば充分に楽しめるはずです(その前に晴れるかどうかが心配ですが).体力に自信のある人は是非見てください.
~&color(red){こと座};の&color(blue){ベガ};,&color(red){わし座};の&color(blue){アルタイル};,&color(red){はくちょう座};の&color(blue){デネブ};からなる&color(green){夏の大三角};が頭の真上に見えています.実は「&color(green){夏の大三角};」はこの時期に一番目立つようになるのです.そう,どちらかというと「&color(green){初秋の大三角};」だったんですね.真夏と違い,空気が澄んでいますので,&color(green){天の川};も見える日が多くなります.「&color(green){天の川};」といえば七夕のイメージがありますが,夏の&color(green){天の川};が一番良く見えるのは実は9月から10月にかけてなのです.
~&color(green){夏の大三角};の東側には&color(green){秋の星座};たちが上ってきています.真東の方向を良く見てみましょう.腕を伸ばして,ちょうど手のひらがすっぽり入るくらいの大きさの四角形を描く星を探してみてください(2等星なのでやや見つけにくいですが).これが天馬&color(red){ペガスス};((ギリシャ神話に登場するこの羽の生えた馬はギリシャ語で“Πηγασοζ”と綴り,「ペガソス」に近い発音になります.“Πηγασοζ”をラテン語風に綴ると“Pegasus”となり,これが星座の学名(学問上での名前)で「&color(red){ペガスス};」に近い発音です.さらに“Pegasus”を英語風に読むと「&color(red){ペガサス};」となり,日本ではこの動物の名前として「&color(red){ペガサス};」の方が一般的ですが,ここでは学名のラテン語風の発音を重視して「&color(red){ペガスス};」と呼ぶことにします.もともと西洋の言葉を日本語の発音にむりやりあてはめているわけですから,みなさんは発音しやすい名前で呼んでください.))の胴体の部分で,「&color(green){秋の四辺形};」と呼んだりします.&color(green){秋の四辺形};を見つけられたら,その近くを注意深く見てみましょう.&color(red){ペガスス};の首や顔,2本の前足を見つけられたでしょうか.天駆ける馬,&color(red){ペガスス};がかっこよく(といっても実は逆さまなのですが)空に駆け上がっていく姿を見ることができます.星好きにとって秋は「&color(teal){天高く天馬駆ける秋};」なのです.

~流れ星が見えている間に願いごとを3回唱えるとその願いごとがかなうといいますね.ところが,&color(red){ペルセウス座};流星群の流星は明るく早いのが特徴ですから,あまり余裕がありません.どうしてもかなえたい願いごとがある人は充分早口言葉の練習をしておきましょう.もっとも,流星が見えている時間はほとんど1秒以下,練習を積んでこの短い時間の間に願いごとを3回も言えるようになるほどの根性がある人は,自分の力で願いごとをかなえられる人だと思いますが...
RIGHT:Y-Nakagawa



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