*2019年5月の夜空 [#n590bbd0] [[2019年天文現象、行事メモ]]~ ※月齢は21時の値([[こよみの計算 - 国立天文台暦計算室>http://eco.mtk.nao.ac.jp/cgi-bin/koyomi/koyomix.cgi]]にて計算、未明の現象は前日の月齢とする) **今月の一番星は何? [#nd8d18e5] ~中旬まで、南西の低空のおおいぬ座の&color(red){シリウス};(ー2等)。下旬は、北西のぎょしゃ座のカペラか、南東のうしかい座のアークトゥルス。 ~(日没は、茨城付近では、午後6時半〜午後7時ごろとなります。) **夕空の見時 [#i6b74c3c] 西の空では、豪華な冬の星座が沈み、まだ、半分ほどが残っています。ヒアデス星団を通過した&color(red){火星};は2等星と暗くなり、目立たなくなります。7日(火)には、この火星とおうし座のアルデバランの間に細い三日月が入り、8日(水)には、火星と四日の月が近づきますが、火星が暗いのであまり目立たないでしょう。また、12日(日)には、月齢7.6の月が南西の空高く、しし座のレグルスに近づきます。~ -5月 7日(火)夕方の西の低空で三日月(月齢2.6)が、おうし座のアルデバランと火星の間に入る -5月 8日(水)夕方の西の低空で月(月齢3.6)が、火星に近づく -5月12日(日)夕方の南西の空高く、月(月齢7.6)が、しし座のレグルスに近づく **三日月 [#e6607788] ~半月(上弦)は、5月12日(日)10:12、&color(red){三日月は 7日(火)};で、 6日(月)〜11日(土)は、西空に三日月形の月が見られます。 **満月 [#y1587a2a] -&color(red){19日(日)06:11 満月}; --アメリカの民間伝承による満月の名前(旧メイン州農暦によるブルームーン計算法) ---Milk Moon, Flower Moon, Corn Planting Moon, Planting Moon, Hare Moon(フラワー・ムーン、ミルク・ムーン、コーンプランティング・ムーン) --現行アメリカ農暦([[Farmers’ Almanac>https://www.farmersalmanac.com]]、[[Old Farmers’ Almanac>https://www.almanac.com]] 現在発行版)による満月の名前 ---Full Flower Moon(別名:Full Corn Planting Moon, Milk Moon) フラワー・ムーン~ 春の花々が咲き誇る頃の月 **今月の惑星 [#c8cf5600] -&color(red){火星};(1等〜2等)は、日没時、南西の低空に昇っています。午後9時半〜午後9時頃沈みます。 -&color(red){木星};(−2等)は、午後10時〜午後7時半頃、南東の空に昇り、夜半の南東〜南の空に昇っています。 -&color(red){金星};(−3等)は、日の出前の東の空に昇っていますが、わずかに高度を下げながら、北東の方に動いていきます。 -&color(red){水星};(0〜ー1等)は、上旬まで日の出直前の東の極超低空に昇っています。 -&color(red){土星};(1等)は、午後11時半頃〜午後9時半頃、南東の空に昇り、未明の南東の空に昇っています。 ~ 夕空の赤い火星は2等星となり、目立たなくなります。明け方の空に並んでいた木星、土星、明けの明星の金星は木星と土星が並んで南の空へ、金星が東〜北東の空へ動き、離れていきます。20日(月)には、夜半の南の空で満月直後の月が木星に離角約1.5度まで非常に接近します。 **見やすい星座 [#ge401aa3] ~※宵の空(20時ごろの星空)での見え方です。 ~ 北の空高く北斗七星が昇り、星座は春の盛りです。北斗七星の柄(持つところ)はゆるくカーブしていますが、このカーブのまま伸ばしていくと、金色に眩く光る一等星うしかい座のアークトゥルス、さらに伸ばしていくと、白く輝く一等星おとめ座のスピカ、またさらに伸ばしていくと、いびつな四辺形の星の並び、からす座に行き当たります。このカーブを春の大曲線と言います。アークトゥルスとスピカを結び、右側に正三角形を作る位置に、2等星がありますが、これはしし座の尻尾の星、デネボラです。デネボラの右のほうに体、頭がある、しし座は、はてなマークを裏返した形の星の並びが獅子のたてがみを表していて、形が分かりやすい星座です。しし座の心臓の位置にあるのが一等星、レグルスです。 **天文現象と関連行事 [#t319e438] -4月25日(木)〜5月 5日(日)[[GLOBE at Night>http://www.globeatnight.org/]](対象:北半球 しし座、南半球 みなみじゅうじ座)[[日本語サポートページ>http://idatokyo.org/gan/index.html]] [[日本語Webアプリ>http://www.globeatnight.org/jp/webapp/]](スマホでも使えます。) [[スマートフォン用アプリ>http://idatokyo.org/528/]] -4月27日(土)月齢22.1〜5月 6日(月)月齢1.6(下弦〜新月の翌日)ゴールデンウィーク -5月 1日(木)16:59 [[SpaceX>http://www.spacex.com]]、国際宇宙ステーションへの補給([[CRS-17>https://en.wikipedia.org/wiki/SpaceX_CRS-17]])のため [[Dragon>http://www.spacex.com/dragon]]([[ドラゴン宇宙船>https://ja.wikipedia.org/w/index.php?title=%E3%83%89%E3%83%A9%E3%82%B4%E3%83%B3_(%E5%AE%87%E5%AE%99%E8%88%B9)]])を[[Falcon9>http://www.spacex.com/falcon9]]([[ファルコン9ロケット>https://ja.wikipedia.org/w/index.php?title=%E3%83%95%E3%82%A1%E3%83%AB%E3%82%B3%E3%83%B39]])にて打ち上げ ※[[Launch Schedule - Spaceflight Now>https://spaceflightnow.com/launch-schedule/]] -5月 3日(金)日の出直前の南東の超低空で、月(月齢28.1)が、金星、水星に接近(金星、水星、月で三角形を作る) -5月 5日(日)07:45 新月 -5月 6日(月)〜12日(日)[[Astronomy Week>http://www.astroleague.org/al/astroday/astroday.html]] (by [[Astronomical League>https://www.astroleague.org]]) -5月 6日(月)23時 みずがめ座η流星群極大 月齢:2 条件良 1時間あたり数個 ※[[国際流星機構 2019 Meteor shower calender (PDF)>https://www.imo.net/files/meteor-shower/cal2019.pdf]] -5月 7日(火)三日月 -5月 7日(火)夕方の西の低空で三日月(月齢2.6)が、おうし座のアルデバランと火星の間に入る -5月 8日(水)夕方の西の低空で月(月齢3.6)が、火星に近づく -5月11日(土)[[Astronomy day>http://www.astroleague.org/al/astroday/astroday.html]] (by [[Astronomical League>https://www.astroleague.org]]) -5月12日(日)10:12 上弦 -5月12日(日)夕方の南西の空高く、月(月齢7.6)が、しし座のレグルスに近づく -5月16日(木)[[国際光デー>https://www.lightday.org]] [[イベント登録(英語)>https://docs.google.com/forms/d/e/1FAIpQLSdN7aIfHuCUySPXCScx3U-RBSeg2JbBwrIqSiNBw29gp2_xCA/viewform]] -5月16日(木)[[Dark Skies for All>https://www.iau-100.org/dark-skies-for-all]]([[IAU100>https://www.iau-100.org/]]) -5月16日(木)夕方の南東の空で、月(月齢11.6)が、おとめ座のスピカに近づく -5月19日(日)06:11 満月 --アメリカの民間伝承による満月の名前(旧メイン州農暦によるブルームーン計算法) ---Milk Moon, Flower Moon, Corn Planting Moon, Planting Moon, Hare Moon(フラワー・ムーン、ミルク・ムーン、コーンプランティング・ムーン) --現行アメリカ農暦([[Farmers’ Almanac>https://www.farmersalmanac.com]]、[[Old Farmers’ Almanac>https://www.almanac.com]] 現在発行版)による満月の名前 ---Full Flower Moon(別名:Full Corn Planting Moon, Milk Moon) フラワー・ムーン (春の花々が咲き誇る頃の月) -5月20日(月)夜半の南東の空で、月(月齢15.6)が、木星に接近(離角約1.5度) -5月23日(木)未明の南東の低空で、月(月齢17.6)が、土星に接近 -5月25日(土)〜6月 3日(月)[[GLOBE at Night>http://www.globeatnight.org/]](対象:北半球 うしかい座、南半球 みなみじゅうじ座)[[日本語サポートページ>http://idatokyo.org/gan/index.html]] [[日本語Webアプリ>http://www.globeatnight.org/jp/webapp/]](スマホでも使えます。) [[スマートフォン用アプリ>http://idatokyo.org/528/]] -5月27日(月)01:34 下弦 **双眼鏡、小望遠鏡のある人は [#ee6949b3] -下弦となる4月27日(土)頃から三日月となる5月 7日(火)頃まで、5月27日(月)頃から6月 5日(水)頃までは、星雲星団、天の川の見頃となります。 -かに座の散開星団プレセペ(M44)はまだ見頃です。 -双眼鏡で非常に美しい、かみのけ座の散開星団メロッテ111(Mel.111)は、まだまだ見頃です。 -番外編として、これは、大型望遠鏡での話ですが、春の星座には、おおぐま座、しし座、りょうけん座、しし座、おとめ座付近に、我々太陽系のあるの銀河(天の川銀河)の外の銀河(系外銀河または小宇宙)が沢山見えます。これは、我々の銀河(天の川銀河)の薄い部分で、銀河の外が見やすいこと、我々の銀河が属するおとめ座超銀河団の中心方向であり、それに属する最大の系外銀河の集まり、おとめ座銀河団が見やすいことなどがあります。大きな望遠鏡を覗く機会がありましたら、ぜひ、挑戦してみてください。春先は、空気の透明度が悪いことが多く、難しい日もありますが、透明度の良い折を見つけてみてください。 ~※双眼鏡は、倍率6〜10倍で口径40〜50mmを推奨します。 **出典、参考 [#k813ace9] -[[早水勉のサイト−天文現象2019−>http://hal-astro-lab.com/data/event2019.html]] [[HAL星研>http://hal-astro-lab.com]] -[[Stellarium(ステラリウム)>http://www.stellarium.org/ja/]]によるシミュレーション -[[こよみの計算 - 国立天文台暦計算室>http://eco.mtk.nao.ac.jp/cgi-bin/koyomi/koyomix.cgi]] -[[朔・弦・望 - 国立天文台暦計算室>http://eco.mtk.nao.ac.jp/cgi-bin/koyomi/cande/phenomena_p.cgi]] -[[Farmers’ Almanac>https://www.farmersalmanac.com]] -[[Old Farmers’ Almanac>https://www.almanac.com]] -[[GLOBE at Night>http://www.globeatnight.org/]] -[[GaN 日本語サポートページ>http://idatokyo.org/gan/]] -[[Astronomy Day Fact Sheet | The Astronomical League>https://www.astroleague.org/astronomyday/facts]] -[[International Day of Light>https://www.lightday.org]] -[[国際流星機構 2019 Meteor shower calender (PDF)>https://www.imo.net/files/meteor-shower/cal2019.pdf]] -[[Dark Skies for All>https://www.iau-100.org/dark-skies-for-all]] -[[Launch Schedule - Spaceflight Now>https://spaceflightnow.com/launch-schedule/]] ~ ~※このページは、ツイッター、ブログなどでの拡散大歓迎です!また、事実の羅列なので、著作権はありません。コピペも可です。ネタ作りに大いにご利用ください。