*2016年12月の夜空 [#ac1b9742]
[[2016年天文現象、行事メモ]]
**今月の一番星は何? [#c9929e20]
~南西の空で金色に輝く&color(red){金星};(−4等)
~(日没は、茨城付近では、午後4時半前後となります。)

**夕空の見時 [#lfe8f8a6]
~宵の明星、&color(red){金星};(−4等)が夕方の南西の空で金色にまばゆく輝き、日にちが進むごとに高度を上げて、ますます見やすくなっていき、南に赤く輝く&color(red){火星};(1等)に向けて近づいていきます。また、上旬には、11日(日)に東方最大離角となる&color(red){水星};(0等)が、南西の超低空でこれに加わり、これらの惑星の間を夕方の細い月が通っていきます。2日(金)には月齢3の月が水星と金星の間に入り、3日(土)には月齢5の月が金星に接近、4日(日)には月齢5の月が火星と金星の間に来て、5日(月)には月齢6の月が火星に接近します。~
13日(火)には、月齢14の満月前の明るい月がアルデバランに接近します。

-12月1日(木)日の入り直後の南西の超低空で、三日月(月齢2.0)が水星に接近
-12月2日(金)日の入り直後の南西の超低空で、月(月齢3.0)が水星と金星の間に入る
-12月3日(土)夕方の南西の低空で、月(月齢4.0)が金星に接近
-12月4日(日)夕方の南西の空で、月(月齢5.0)が火星と金星の間に入る
-12月5日(月)夕方の南西の空で、月(月齢6.0)が火星に接近
-12月13日(火)夕方の東の空で、月(月齢14.0)がアルデバランに接近

**三日月と満月 [#v97c618a]
~&color(red){三日月は1日(木)};、半月(上弦)は7日(水)で、1日(木)〜6日(火)は、西空に三日月形の月が見られます。&color(red){満月は14日(水)};("Oak Moon", "Cold Moon", "Long Night's Moon"、または、Full Cold Moon(別名:Full Long Night's Moon, Moon before Yule)コールド・ムーン)です。また、今月の満月は今年3回あるスーパー・ムーンです。~

**今月の惑星 [#s99aeb2f]
-&color(red){火星};(1等)は、南の空に昇っていて、午後9時ごろに南西の空に沈みます。
-&color(red){金星};(−4等)は、日没直後の南西の空に現れ、午後7時〜午後8時ごろに南西の空に沈みます。
-&color(red){木星};(−2等)は、午前3時ごろ〜午前1時に東の空に昇ってきます。
-水星(0等)は、上旬、日没直後の超低空で見え、11日(日)に東方最大離角となります。
-土星(0等)は、太陽に近くなり見辛いです。

-夕方の南の空に、&color(red){火星};(1等)が、南西の空にまばゆく輝く&color(red){金星};(−4等)が昇っています。金星(−4等)は、高度を上げ火星に近づいていきます。

**今月の流星 [#b1bbfbb1]
-12月13日(火)〜14日(水) ふたご座流星群極大 (月齢:14 条件最悪)~
~三大流星群の一つ、ふたご座流星群が流れますが、満月直前の月があり、条件は最悪です。明るい流星でないと月明かりに消されてしまいますので、いつものふたご群のようには見えないでしょう。明るい流星が流れればラッキーというぐらいの気持ちで眺めましょう。~
冬のふたご群は、とにかく寒さとの戦いです。冬の夜は思いの外、冷え込みます。特に止まったまま、夜空を眺める観望では、体が動かないため、どんどん体が冷えてしまいます。風が吹くとさらに体感温度が下がります。防寒具はもちろん、防風の生地やカイロなど、必要以上と思われる防寒対策で臨みましょう。~
流星を見るコツは、とにかく、たくさんの空が見える空の開けたところで、できれば横になって、なるべく空全体を見るように顔を動かせば、運が良ければ、見つけることができるでしょう。ただし寒いので、体が直接地面や建物に触れないよう敷物やいす、寝台など工夫しましょう。また、立ったまま首を真上に向け続けると、首を痛めることがありますので、十分注意してください。

**見やすい星座 [#ldae3ab1]
~ 北の天頂近く、カシオペヤ座が昇っており、右(東)のほうにペルセウス座から、すばる(プレアデス星団)、おうし座から、東の空に昇っている冬の星座がたどれます。また、カシオペヤ座からさらに上(南)にはアンドロメダ座、そこから、南に回って、ペガスス座、みずがめ座、みなみのうお座、くじら座と、秋の星座をたどれます。~

**天文現象と関連行事 [#b6d77546]
-12月 1日(木)三日月
-12月 1日(木)日の入り直後の南西の超低空で、三日月(月齢2.0)が水星に接近
-12月 2日(金)日の入り直後の南西の超低空で、月(月齢3.0)が水星と金星の間に入る
-12月 3日(土)夕方の南西の低空で、月(月齢4.0)が金星に接近
-12月 4日(日)夕方の南西の空で、月(月齢5.0)が火星と金星の間に入る
-12月 5日(月)夕方の南西の空で、月(月齢6.0)が火星に接近
-12月 7日(水)上弦
-12月 9日(金)22:26 [[H-IIB・F6>http://www.rocket.jaxa.jp/rocket/h2b/]]ロケットにて[[宇宙ステーション補給機「こうのとり」6号機(HTV6)>http://www.jaxa.jp/projects/rockets/htv/index_j.html]]打ち上げ
-12月 9日(金)22:26:47 [[H-IIB・F6>http://www.rocket.jaxa.jp/rocket/h2b/]]ロケットにて[[宇宙ステーション補給機「こうのとり」6号機(HTV6)>http://www.jaxa.jp/projects/rockets/htv/index_j.html]]打ち上げ
-12月10日(土)第21回ふれあいの里星空観望会(ふれあいの里の星祭り)
-12月12日(月)[[Cyclone Global Navigation Satellite System (CYGNSS)>http://clasp-research.engin.umich.edu/missions/cygnss/]](ハリケーンの予報精度を上げる研究のための観測衛星)[[Pegasus XL>https://www.orbitalatk.com/flight-systems/space-launch-vehicles/pegasus/]] ロケットにて打ち上げ
-12月13日(火)夕方の東の空で、月(月齢14.0)がアルデバランに接近
-12月13日(火)〜14日(水)ふたご座流星群極大
-12月14日(水)満月(Oak Moon, Cold Moon、または、Full Cold Moon(別名:Full Long Night's Moon, Moon before Yule)コールド・ムーン)スーパームーン
-12月18日(日)夜半の東の空で、月(月齢19.0)がレグルスに接近
-12月20日(火)〜30日(金)[[GLOBE at Night>http://www.globeatnight.org/]](対象:ペルセウス座)[[日本語サポートページ>http://idatokyo.org/gan/index.html]] [[日本語Webアプリ>http://www.globeatnight.org/jp/webapp/]](スマホでも使えます。)
-12月20日(火)20:00〜21:00 [[ジオスペース探査衛星(ERG)>http://www.isas.jaxa.jp/j/enterp/missions/erg/]]、[[イプシロンロケット2号機>http://www.jaxa.jp/projects/rockets/epsilon/index_j.html]]にて打ち上げ  [[FanFanJAXA特設サイト>http://fanfun.jaxa.jp/countdown/epsilon2/]]
-12月21日(水)下弦
-12月21日(水)19:44 冬至
-12月23日(金)未明の南東の空で、月(月齢24.0)が木星に接近
-12月28日(水)夜明け直前の南東の超低空で、月(月齢29.0)が土星に接近
-12月29日(木)新月

**双眼鏡、小望遠鏡のある人は [#l5ddba4d]
-下弦となる 11月29日頃から三日月となる1日頃、次の下弦の21日頃から三日月となる31日まで、星雲星団、天の川の見頃となります。
-北東の空にカシオペヤ座とペルセウス座が昇っています。カシオペヤ座とペルセウス座は秋の天の川に浸っています。特にペルセウス座は、3等、4等の星と、天の川の細かい星が両方見え、細かいの星の中に明るい星が宝石のように浸っているような見え方です。ぜひ、双眼鏡で、ペルセウス座の天の川の宝石を見てみてください。
-カシオペヤ座とペルセウス座の間には、二つの散開星団が仲良く寄り添う二重星団(hχ)があります。非常に条件の良い空では、肉眼でも淡いぼーっとした綿ぼこりのように見えますが、双眼鏡で見ると、まばらで細かな星の集団が二つ隣り合っているのがわかります。双眼鏡でぜひ見てもらいたい対象です。
-アンドロメダ座の膝頭の上のところにあるアンドロメダ銀河(M31)は、双眼鏡で見るのが、最も綺麗な対象です。ぜひ、月のない透明度の良い日に良い環境の空で眺めてみてください。非常に美しい画像が有名ですが、非常に淡いので、真ん中の明るい部分がかすかにわかれば、まずまずです。慣れれば、双眼鏡の視野の半分近くを占める巨大な系外銀河がわかってきますが、これには長年にわたる”修行”が必要です。なお、条件が良ければ、肉眼でも見える対象です。天の川が見えるような夜には、こちらにも挑戦してみてください。肉眼で見える、250万光年かなたの天体です。

~※双眼鏡は、倍率6〜10倍で口径40〜50mmを推奨します。



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