*2015年5月の夜空 [#t6646fe3]
[[2015年天文現象、行事メモ]]
**今月の一番星は何? [#s6c0e46a]
~西の空、さらに高度を上げている&color(red){金星};(-4等)です。
~西の空、さらに高度を上げている&color(red){金星};(ー4等)です。
~(日没は、茨城付近では、午後6時半頃〜午後6時半過ぎとなります。)

**夕空の見時 [#fc965bd4]
~今月前半は今年一番の夕空の&color(red){水星};(4等)の見時となります。4月27日(月)頃〜5月17日(日)頃、水星の日没直後の高度が15度以上となり、6日(水)、7日(木)には、高度が19.7度となり、夕空では今年最高度となります。ちょうどゴールデンウィークとなるこの時期、西の地平線が見渡せるようなところに行き、よく晴れたなら、是非、挑戦してみて下さい。
-&color(red){7日(木)水星東方最大離角};
#ref(IMG_4755_s_t.jpg,right,nowrap,around,75%,水星の位置)
~今月前半は今年一番の夕空の&color(red){水星};(0〜2等)の見時となります。4月27日(月)頃〜5月17日(日)頃、水星の日没直後の高度が15度以上となり、5月2日(土)〜10日(日)には、19度を超え、6日(水)、7日(木)には、高度が19.7度となって、夕空では今年最高度となります。ちょうどゴールデンウィークとなるこの時期、西の地平線が見渡せるようなところに行き、よく晴れたなら、是非、挑戦してみて下さい。
-&color(red){6日(水)、7日(木)日没直後の西の超低空で水星が今年一番の見時(日没時の高度が19.7度)};
-7日(木)水星東方最大離角

~また、一番星の&color(red){金星};(ー4等)は、6月の東方最大離角に向けさらに高度を上げ、暗くなっても、まばゆく輝いています。21日(木)には、三日月が斜め左下に来て、よい見時となるでしょう。
-21日(木)夕方の西の空で、月(月齢3.3)が金星の左斜め下に来る
-22日(金)夕方の西の空で、月(月齢4.3)が金星の左に来る
~さらに、夕方の南東の空高くには、非常に明るい&color(red){木星};(ー2等)が昇って来ており、こちらも人の目を引くことでしょう。~

~さらに、夕方の南西の空高くには、非常に明るい&color(red){木星};(ー2等)が昇って来ており、こちらも人の目を引くことでしょう。~

~右の画像は、2015年5月2日 19:35 に撮影したものです。日没後約1時間です。

**三日月と満月 [#wf44e5b9]
~&color(red){三日月は21日(木)};、半月(上弦)は26日(火)で、20日(水)〜25日(月)は、西空に三日月形の月が見られます。&color(red){満月は 4日(月)};です。

**今月の惑星 [#x92f5e83]
-&color(red){金星};(−4等)が、宵の明星として夕方の西空に非常にまばゆく輝き、午後10時頃には沈んでしまいます。
-&color(red){木星};(−2等)は、夕方の南西の空高くに昇っていて、まばゆく金色に輝いています。午後11時半には沈んでしまいます。
-&color(red){土星};(1等)が、午後7時頃に南東の空に昇ってきます。
-&color(red){水星};(4等)は、今月前半、夕空としては今年最も見やすくなります。
-&color(red){水星};(0〜2等)は、今月前半、夕空としては今年最も見やすくなります。日没直後の西の低空です。
-&color(red){火星};(1等)は、太陽方向で見づらいです。

**見やすい星座 [#ld1169f1]
~ 北の空では、北斗七星が空高く、ほとんど真上に来ていて、いよいよ春の星座、本番です。春の星座を見つける目印、北斗七星の柄の部分から、うしかい座のアークトゥルス、おとめ座のスピカと春の大曲線をたどり、見つかったこの2つの星から春の大三角形のもう一つの星、しし座の2等星、デネボラがわかれば、春の星座は芋づる式に見つかっていくでしょう。~
見つけやすい、おおぐま座、うしかい座、おとめ座、しし座の他にも暗い星で出来ている星座もありますので、この機会に、探してみてください。[[このページ>第1回星空アンケート]]も面白いですよ。

**天文現象と関連行事 [#k3dbb672]
-4月27日(月)〜5月17日(日)日没直後の西の超低空で水星の見時(日没時の高度が15度以上となる)
-5月 1日(金)日没後の西の超低空で、水星がすばる(プレアデス星団)に接近
-5月 2日(土)月齢:13.7〜 6日(水)月齢:17.7 ゴールデンウィーク(4日(月)満月)
-5月 4日(月)満月
-5月 5日(火)夜遅く南東の空で、月(月齢16.7)が土星に接近
-5月 6日(水)日没直後の西の超低空で水星が今年一番の見時(日没時の高度が19.7度)
-5月 7日(木)水星、東方最大離角
-5月 9日(土)〜17日(月)[[GLOBE at Night 2015>http://idatokyo.org/gan/index.html]]([[国際ひかり年>http://iyl2015-japan.org/]]公式行事)対象:しし座 [[Webアプリ>http://www.globeatnight.org/jp/webapp/]]
-5月11日(月)下弦
-5月18日(月)新月
-5月21日(木)三日月
-5月21日(木)夕方の西の空で、三日月(月齢3.3)が金星の左斜め下に来る
-5月21日(木)夕方の西の空で、月(月齢4.3)が金星の左に来る
-5月24日(日)宵の西の空で、月(月齢6.3)が木星に接近
-5月27日(水) 4:46 → 7月下旬に延期  国際宇宙ステーション[[第44次/第45次長期滞在クルー>http://www.nasa.gov/mission_pages/station/expeditions/expedition44/index.html#.VUIfQCjQFbR]]、[[油井亀美也宇宙飛行士>http://iss.jaxa.jp/iss/jaxa_exp/yui/]]を乗せた[[ソユーズ42号(TMA-17M)>http://ja.wikipedia.org/w/index.php?title=%E3%82%BD%E3%83%A6%E3%83%BC%E3%82%BA%E3%81%AE%E4%B8%80%E8%A6%A7&oldid=53821419]]、[[ソユーズFGロケット>http://ja.wikipedia.org/w/index.php?title=%E3%82%BD%E3%83%A6%E3%83%BC%E3%82%BAFG&oldid=49331940]]にて打ち上げ([[第44次>http://www.nasa.gov/sites/default/files/atoms/files/sfa_exp_44_crew_poster_hirez.pdf]]、[[第45次ミッションポスターpdf>http://www.nasa.gov/sites/default/files/atoms/files/exp_45_sfa_crew_poster_hi.pdf]])
-5月26日(火)上弦


~ちなみに6月は、
-6月〜7月 夕方の西の空で金星が木星に下から近づいて行き(7月1日(水)最接近)追い抜いて行く
-&color(red){6月〜7月 夕方の西の空で金星が木星に下から近づいて行き(7月1日(水)最接近)追い抜いて行く};
-6月中旬〜10月いっぱい 夕方の南東〜南〜南西の空で土星とさそり座のアンタレスが並んでいる(アンタレスの上〜右に土星)
-6月 1日(月)宵の南東の空で、月(月齢14.3)が土星に接近
-6月 3日(水)満月
-6月 7日(日)金星、東方最大離角
-6月 8日(月)[[関東地方梅雨入り平年>http://www.data.jma.go.jp/fcd/yoho/baiu/kako_baiu09.html]]
-6月 8日(月)〜10日(水)[[全国プラネタリウム大会 前橋市児童文化センター (群馬県前橋市)>http://planetarium.jp/article/103203718.html]]
-6月 8日(月)〜17日(水)[[GLOBE at Night 2015>http://idatokyo.org/gan/index.html]]([[国際ひかり年>http://iyl2015-japan.org/]]公式行事)対象:うしかい座 [[Webアプリ>http://www.globeatnight.org/jp/webapp/]]
-6月10日(水)下弦
-6月14日(日)夕方の西の空で金星がプレセペ星団に接近(双眼鏡での対象)
-6月16日(火)新月
-6月18日(木)三日月
-6月20日(土)夕方の西の空で、三日月(月齢3.9)が金星の左斜め下に来る(金星の左上には木星)
-6月21日(日)[[International SUN-Day>http://www.solarastronomy.org/]](Charlie Bates Solar Astronomy Project 主催)([[Google+>https://plus.google.com/communities/105012951564471517825]]) 国際太陽の日
-6月21日(日)Worldwide Solstice Festival([[Facebookページ>https://www.facebook.com/groups/worldwidesolsticefestival/]]) 世界至点(夏至、冬至)祭 (呼びかけ人:Facebook内、Solaractivityグループ)
-6月21日(日)夕方の西の空で、月(月齢4.9)が木星に接近(木星の左側に。右下には金星)
-6月22日(月)1:38 夏至
-6月22日(月)20:00〜22:00 [[夏至ライトダウン>http://funtoshare.env.go.jp/coolearthday/]]
-6月24日(水)上弦
-6月27日(土)〜28日(日)[[日本天文愛好者連絡会年会(全国大会)>http://gala-xy.sakura.ne.jp/JAAA2015/]] 京都大学理学部セミナーハウスにて
-6月29日(月)〜7月 1日(水)[[公開天文台協会(JAPOS) 第10回全国大会>http://koukaitenmondai.jp/convention/2015_anpachi/anpachi2015.html]] ハートピア安八(岐阜)にて
-6月29日(月)宵の南の空で、月(月齢12.9)が土星に接近

**双眼鏡、小望遠鏡のある人は [#o9eaa23d]
-下弦となる11日頃から三日月となる21日頃に星雲星団の見頃となります。
-春の双眼鏡の対象は、かに座のプレセペとかみのけ座の散開星団(Mel.111)です。特にかみのけ座誕生の由来ともなった散開星団メロッテ111(Mel.111)は、空のよいところでは肉眼でも存在がわかりますが、双眼鏡で見る姿が最も美しく、また、双眼鏡で見る対象の中でもトップクラスの美しさです。春先で、なかなか空が澄み渡る日は少ないですが、たまにそんな日があったら、是非、覗いてください。~
なお、かみのけ座の31番星と41番星の間には、私たちのいる銀河系から非常に遠いところにある銀河の大集団「かみのけ座超銀河団」の銀河達が群れています。大型の望遠鏡でも肉眼で見るのは難しいですが、20cm以上の望遠鏡に冷却CCDなどで撮影すると写すことができるかもしれません。30億光年彼方の宇宙の大規模構造です。メロッテ111が270光年という太陽からも近い銀河系内の星団ですから、かみのけ座というのはまさに「宇宙の奥深さ」を感じることのできる星座です。
なお、かみのけ座の31番星と41番星の間には、私たちのいる銀河系から非常に遠いところにある銀河の大集団「かみのけ座銀河団」の銀河達が群れています。大型の望遠鏡でも肉眼で見るのは難しいですが、20cm以上の望遠鏡に冷却CCDなどで撮影すると写すことができるかもしれません。3億光年彼方の宇宙の大規模構造です。メロッテ111が270光年という太陽からも近い銀河系内の星団ですから、かみのけ座というのはまさに「宇宙の奥深さ」を感じることのできる星座です。

~※双眼鏡は、倍率6〜10倍で口径30〜50mmを推奨します。


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