#freeze
*2013年8月の夜空 [#e18dabeb]
**今月の一番星は何? [#kfdba430]
~日没は、茨城付近では、午後6時半頃となります。
~今月の一番星も、北西の超低空の&color(red){金星};(−4等)です。日没直後の夕焼けの中、非常に低いところにあるため、見つけづらいかもしれませんが、夕空のまだ明るい中に、ひとつポツンと輝く姿は、まさに一番星という風情です。西側が晴れて夕焼けが見えたら、ぜひ、みんなで挑戦してみてください。~

**夕空の見時 [#r8db079d]
~日没直後の西の超低空に&color(red){金星};(−4等)があります。夕焼けの中の金星は、周りの明るさや色のグラデーションの変化のなかで、どんどん表情を変えていきます。この機会にぜひ、挑戦してみてください。日没直後の金星の高度は、11月までほとんど変わりません。季節の移り変わりの中で、夕焼けと金星の作り出す景色がどう変わっていくか、半年かけて定点観察するのも、面白いかもしれません。~
この金星に、10日(土)に月齢3.6の細い月が近づきます。
また、12日(月)には、夕空の三日月形の月がスピカを隠すスピカ食があります。

**三日月と満月 [#y252cc8f]
~&color(red){三日月は9日(金)};、半月(上弦)は14日(水)8日〜13日は、西空に三日月形の月が見られます。&color(red){満月は21日(水)};です。

**今月の惑星 [#o0a6b563]
~西の空に&color(red){土星};(0等)が昇っています。土星は見納めです。&color(red){金星};(−4等)は、日没直後の西の低空にあり、ほとんど同じ高度を保ちます。月の初めは、7月30日に西方最大離角となった&color(red){水星};(0等)が日の出直前の東の超低空で、&color(red){火星};(1等)、&color(red){木星};(−2等)互いに接近を繰り返しますが、上旬中には、直ぐ沈んで見えなくなります。その後、木星が明け方の空で高度を上げ、見やすくなってきます。火星は、あまり高度が上がりません。

**見やすい星座 [#uefacd5e]
東南の空には、こと座のベガ(0.0等)、はくちょう座のデネブ(1.3等)、わし座のアルタイル(0.8等)の夏の大三角形が昇っています。また、さそり座も南東の空にすでに顔を出しています。夏の大三角形の二つの星、アルタイルとベガは七夕の星で、それぞれ、彦星と織姫星です。旧暦の七夕「伝統的七夕」は、8月13日(火)で、星座と天の川の見やすい季節になるはずですが、今年は、なかなかそうもなりそうにないです。

**天文現象と関連行事 [#y90dc4a4]
- 8月 1日(木)〜 7日(日)スターウィーク
- 8月 2日(金)〜 4日(日)水戸黄門まつり
- 8月 3日(土)日の出直前東天超低空で、月齢26.2の月、木星、火星が一直線に並ぶ。(下には水星)
- 8月 4日(日)日の出直前東天超低空で、木星に月齢27.2の月が接近。(木星の下に火星、水星があり、4天体が集合)
- 8月 5日(月)日の出直前東天超低空で、火星、水星、月齢28.2の月が接近。(火星、水星の上に木星があり、4天体が集合)
- 8月 7日(水)新月
- 8月 9日(金)三日月
- 8月10日(土)日の入直後の西の低空で、金星に月齢3.6の月が接近 
- 8月12日(月)夕方の南西の低空でスピカに月齢5.6の月が接近。(東北中部以南ではスピカ食)
- 8月12日(月)〜13日(火)伝統的七夕ライトダウン2013
- 8月12日(月)〜13日(火)ペルセウス座流星群極大
- 8月13日(火)伝統的七夕
- 8月14日(水)上弦
- 8月21日(水)満月
- 8月23日(金)〜25日(日)第30回胎内星まつり
- 8月27日(火)イプシロンロケット打ち上げ
- 8月28日(水)下弦

~ちなみに9月は、

- 9月 1日(日)明け方の東の空で、木星に月齢25.6の月が接近(木星の右下に月、左下には火星)
- 9月 2日(月)明け方の東の低空で、火星に月齢26.6の月が接近(火星の右に月、右上には木星)
- 9月 5日(木)新月
- 9月 6日(金)LADEE(Lunar Atmosphere and Dust Environment Explorer)月大気・ダスト環境探査機、ワロップス飛行施設にて打上げ
- 9月 6日(金)日の入り直後の西の超低空でスピカに金星が接近(左上には土星)
- 9月 8日(日)三日月、日の入り直後の西の超低空で土星、金星、スピカ、三日月(月齢3.0)が一直線に並ぶ
- 9月 9日(月)日の入直後の西の超低空で、土星と金星の間に月齢4.0の月が入る
- 9月10日(火)〜12日(木)[[日本天文学会 秋季年会>http://www.asj.or.jp/nenkai/]]

- 9月12日(木)[[宇宙の日>http://www.jsforum.or.jp/event/spaceday/]]
- 9月13日(金)上弦
- 9月18日(水)夕方の西の超低空で、土星に金星が接近(14日頃〜23日頃、金星が下から土星を追い抜いていく)
- 9月16日(月)敬老の日
- 9月19日(木)満月、中秋の名月
- 9月23日(月)5:44 秋分
- 9月23日(月)秋分の日
- 9月25日(水)ソユーズTMA-10M打ち上げ(37/38次長期滞在宇宙飛行士)
- 9月27日(金)下弦
- 9月28日(土)明け方の南東の空で、木星に月齢27.0の月が接近(木星の右に月、離れて左下には火星)

**双眼鏡、小望遠鏡のある人は [#e108bc88]
- 7月30日(水)の下弦から 8月14日(水)頃まで、星雲星団、天の川の見頃となります。
ちょうど見ごろの夏の天の川を楽しみましょう。天の川を双眼鏡でたどれば、たくさんの星の集まりだということが良くわかります。晴れていても透明度が良くなくて、天の川が見えなくても、その辺を双眼鏡で眺めれば、細かい星があることがわかるかもしれません。
七夕の二つの星、おりひめ星と彦星の間に天の川があるはずです。
-土星は見納めです。高度が低くて難しいかもしれませんが、できれば見ておきましょう。小望遠鏡でも、輪が見えることがあります。

~※双眼鏡は、倍率6〜10倍で口径30〜50mmを推奨します。



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