*2013年5月の夜空 [#gb3fb587]
**今月の一番星は何? [#g4f0a47e]
~日没は、茨城付近では、午後6時半〜午後7時前頃となります。
~今月の一番星は、20日頃までは、先月に引き続き、日没後、西の空に明るく金色にかがやく輝く&color(red){木星};(−2等)です。~雲などで、木星が見えない場合、その周りの冬の一等星たち、特に北西にもっと上に輝く、&color(red){カペラ};(0等)か、南西のもっと下に輝く、&color(red){シリウス};(−1等)がはじめに見えるかもしれません。また、東の空には明るい一等星&color(red){アークトゥルス};(0等)が昇っているため、西の空が天候などで見づらい場合、こちらが一番星となるでしょう。なお、木星は、どんどん高度を下げるため、20日頃以降は、北西のカペラか、東の空のアークトゥルスが一番星となるかも知れません。夕方、日が沈んだら、誰が最初に一番星を見つけるか、競争してみましょう。

**夕空の見時 [#ad9723f7]
~長らく太陽に近く、見えなかった&color(red){金星};(−4等)が、日没直後の西の超低空に顔を出し始め、細い月やほかの惑星との接近を繰り返します。特に、5月20日(月)頃以降、6月20日(木)頃までは、西空に高度を下げていく木星と、6月13日(木)に夕空では今年最も高度を上げる&color(red){水星};(−1等)と、この金星が絡み、いろいろな並び方となって、目を楽しませてくれます。ただし、非常に低空での現象のため、西側にほとんど障害物がなく地平線が見渡せる場所で、透明度の非常によい天候が求められます。場合によっては、双眼鏡が必要になるかもしれません。ただし、双眼鏡を使用する際には、誤って太陽を見ることがないよう、必ず、日没後に観望するよう、十分、注意してください。以下に、特徴的な並びになる日をまとめます。この他の日でも、三惑星が近くにいますので、透明度が良くて、西側の開けた場所に行ける機会がありましたら、ぜひ、挑戦してみてください。
-5月11日(土)金星に月齢1.5の非常に細い月が接近
-5月20日(月)木星、金星、水星が一直線にならぶ
-5月24日(金)金星のすぐ横に水星がならぶ
-5月26日(日)水星、金星、木星で三角形を作る。27日も。
-5月28日(火)木星のすぐ横に金星がならぶ
-6月2日(日)水星、金星、木星が一直線にならぶ(木星は低すぎるかもしれない)
-6月10日(月)水星、金星、月齢1.8の細い月が集合
-6月11日(火)水星、金星、月齢2.8の細い月が集合
-6月18日(火)〜23日(日)金星が水星を下から追い抜いていく


**三日月と満月 [#qdcf1cc8]
~&color(red){三日月は12日(日)};、半月(上弦)は18日(土)、11日〜17日は、西空に三日月形の月が見られます。&color(red){満月は25日(土)};です。

**今月の惑星 [#k85e33e4]
~西の空に&color(red){木星};(−2等)が昇っています。夕空で非常によく目立つ明るい星ですが、月末には西の空低くなり、日没後見え出したらすぐ沈んでしまようになります。東の空には、&color(red){土星};(0等)が昇っています。土星の見時です 。&color(red){金星};(−4等)は、中旬過ぎから、日没直後の西の超低空に姿を現すようになり、少しずつ高度を上げていきます。下旬には、&color(red){水星};(−1等)があとを追うように西の超低空に昇り始め、6月13日の東方最大離角に向けて高度を上げていきます。西の夕空では、今年最も見やすい時期となります。また、高度を上げる金星、水星と高度を下げる木星が、日没直後の西の超低空に集まります。&color(red){火星};(1等)は、太陽に近くなりすぎて見えません。

**見やすい星座 [#a715f96e]
~春の星座の見時です。午後8時の南の空には、クエスチョンマークを裏返しにみた星のならび、「ししの大がま」が目印のしし座があり、また、天高く北斗七星が昇っていて、その柄の曲がりなりにのばした春の大曲線で、非常に明るい金色のうしかい座の一等星(0.0等)アークトゥルス、白くおしとやかに輝くおとめ座の一等星スピカ(1.0等)、いびつな四辺形のからす座が見つけられます。うしかい座は、いびつな五角形の下にアークトゥルスがある形、おとめ座は、大きな小文字のyの形の星のならびです。~

**天文現象と関連行事 [#t319b2c6]
- 5月 2日(木)下弦
- 5月 3日(金)憲法記念日
- 5月 4日(土)みどりの日
- 5月 5日(日)こどもの日
- 5月 6日(月)振替休日
- 5月10日(金)新月
- 5月11日(土)日の入直後の西の超低空で金星に月齢1.5の月が接近
- 5月12日(日)夕方の西の低空で木星に月齢2.5の月が接近
- 5月18日(土)上弦
- 5月20日(月)日の入直後の西の超低空で、木星、金星、水星が一直線にならぶ。(6月20日頃まで、3惑星集合、ただし、超低空)
- 5月22日(水)宵の南南東の空で、スピカに月齢12.5の月が接近(離角:約50分)
- 5月23日(木)宵の南南東の空で、土星に月齢13.5の月が接近(土星の下に月)
- 5月24日(金)日の入直後の西の超低空で、金星のすぐ横に水星がならぶ。
- 5月25日(土)満月
- 5月26日(日)日の入直後の西の超低空で、木星のすぐ横に水星がならぶ。(水星、金星、木星で三角形を作る。27日も。)
- 5月28日(火)日の入直後の西の超低空で、木星のすぐ横に金星がならぶ。
- 5月28日(火)ソユーズTMA-09M打ち上げ(36/37次長期滞在宇宙飛行士)

~ちなみに6月は、
- 6月 1日(土)下弦
- 6月 2日(日)日の入直後の西の超低空で、水星、金星、木星が一直線にならぶ(木星は低すぎるかもしれない)
- 6月 3日(月)〜 5日(水)[[全国プラネタリウム大会・西東京2013>http://planetarium.jp/article/64194967.html]]
- 6月 5日(水)ISS補給機ATV-4M打ち上げ
- 6月 8日(土)関東地方梅雨入り平年 
- 6月 9日(日)新月
- 6月10日(月)日の入直後の西の超低空で、金星に月齢1.8の月が接近(水星、金星、細い月が集合)
- 6月11日(火)三日月
- 6月11日(火)日の入直後の西の超低空で、水星に月齢2.8の月が接近(水星、金星、細い月が集合)
- 6月17日(月)上弦
- 6月19日(水)宵南天で、土星に月齢10.8の月が接近(土星の右下に月)
- 6月20日(木)日の入直後の西の超低空で、金星と水星が接近(18日(火)〜23日(日)にかけ、金星が水星を下から追い抜いていく)
- 6月21日(金)夏至(14:04)
- 6月21日(金)100万人のキャンドルナイト、夏至ライトダウン(ブラックイルミネーション)
- 6月21日(金)Seasons Without Borders ?
- 6月23日(日)満月
- 6月24日(月)〜26日(水)日本公開天文台協会(JAPOS)第8回名寄大会 (会場:名寄市立天文台)
- 6月29日(土)〜30日(日)天文愛好者ミーティング2013仙台大会
- 6月30日(日)下弦

**双眼鏡、小望遠鏡のある人は [#dfc71af8]
- 1日(土)の下弦から11日(火)頃まで、星雲星団、天の川の見頃となります。
-3月、4月と夕空をにぎわせたパンスターズ彗星(C/2011 L4)ですが、5月は、光度を落とし暗くなりながらも、北極星に近づき探しやすくなります。ただし、7〜8等となり、見るには、望遠鏡が必要になります。

~※双眼鏡は、倍率6〜10倍で口径30〜50mmを推奨します。


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