#freeze
*2012年1月の夜空 [#m9a856a2]
**今月の一番星は何 [#mc10f182]
~日没は午後5時前となります。
~今月の一番星は、日没後夕焼けの西空に明るく輝く宵の明星、&color(red){金星};(−4等)です。これから高度を上げて、どんどん見やすくなってきます。~
または、西の空が曇っているときは、南の空高く金色に輝く&color(red){木星};(−3等)でしょう。~
西の&color(red){金星};と南の&color(red){木星};の競演となります。

**夕空の見時 [#pade42b9]
~宵の明星、&color(red){金星};(−4等)が夕空に明るく輝き、どんどん見やすくなっていきます。26日(木)には、この金星と三日月が並び、美しい眺めとなります。西の空が開けているところがあれば、夕空で、ぜひ、探してみてください。~
南の空には&color(red){木星};(−3等)が輝いています。

**三日月はいつ? [#w23691e6]
~&color(red){三日月は26日(木)};、半月(上弦)は1日(日)、26日以降は、西空に三日月形の月が見られます。晴れたら見てみてください。

**今月の惑星 [#o209dc6d]
~夕方、西の空に宵の明星、&color(red){金星};(−4等)が眩しく輝きます。どんどん高度を上げて、見やすくなっていきます。夕方から南東の空に&color(red){木星};(−3等)が昇っています。辺りが暗くなってくる頃、南の空にまばゆく輝くのを見てびっくりするかもしれません。3月6日(火)の小接近を控え、&color(red){火星};(−1等)が真夜中に東の空に昇ってきます。夜半過ぎには、&color(red){土星};(1等)も東の空に昇ってきます。未明の南東の空にアークトゥルス(0等)と、火星、土星で明るい星の三角形をつくります。~
&color(red){3日(火)};には、宵の南の空で&color(red){木星};(−3等)に上弦後の月齢9.7の月が、また、&color(red){30日(月)};にも、宵の西の空で&color(red){木星};(−3等)に上弦前の月齢7.2の月が接近します。~
上記の通り、&color(red){26日(木)};には、夕方の西の空で、この金星と三日月が並びます。~

**見やすい星座 [#a5f86aa2]
~夕方の真上の空から西にかけて、南の木星(−3等)、西の金星(−4等)が明るくて惑わされますが、このあたりに暗い星ばかりで構成された、秋の星座があります。
~午後5時頃には、冬の星座が東の空に顔を出し初め、午後8時頃には、南東の空に勢ぞろいします。~
長四角の星の並びの真ん中に斜めに三つ星が並ぶオリオン座。左上のオレンジ色の星が一等星ベテルギウス、右下の白い一等星がリゲルです。ベテルギウスの下の方のさらに明るい星がシリウス、おおいぬ座の一等星です。その左上に黄色みを帯びた明るい星、こいぬ座の一等星、プロキオン、これらの星で三角形を作り、冬の大三角形となります。オリオン座に戻って、左上にちょっと暗めの赤い一等星、おうし座のアルデバラン、さらに上の方、北寄りに、黄色い一等星、ぎょしゃ座のカペラがあります。冬の大三角形に戻って、その左上に二つ縦に並んだふたご座の星があり、そのうち、下の方が一等星ポルックスです。(上の星は、二等星のカストル)これら7つの冬の一等星を、アルデバラン、カペラ、ポルックス、プロキオン、シリウス、リゲル、ベテルギウスとつなぐと大きな大文字のGの字になります。これは、グレートGと呼ばれています。

**天文現象と関連行事 [#aeb6c95b]
- 1月 1日(日)元日
- 1月 1日(日)上弦
- 1月 3日(火)木星に月齢10の月が接近
- 1月 3日(火)〜4日(水)しぶんぎ座流星群極大(月齢11)
- 1月 9日(月)成人の日
- 1月 9日(月)満月
- 1月14日(土)夕方の南西の空で金星が海王星に接近
- 1月14日(土)火星に月齢21の月が接近
- 1月16日(月)下弦
- 1月16日(月)土星、スピカに下弦の月が接近
- 1月19日(木)朝、夜が明けてからさそり座δ星が月齢26の月に隠される
- 1月22日(日)明け方の南東の超低空で水星に月齢29の月が接近
- 1月25日(日)新月
- 1月30日(月)宵空で木星に月齢7の月が接近。下の方には金星も
- 1月31日(火)上弦

~ちなみに2月は、
- 2月 9日(木)満月
- 2月10日(水)夕方の西の空で、金星と天王星が接近(離角30分以下)
- 2月10日(水)火星に月齢18の月が接近
- 2月11日(木)勤労感謝の日
- 2月12日(日)スピカに月齢20の月が接近
- 2月13日(月)土星に月齢21の月が接近
- 2月15日(水)下弦
- 2月22日(水)新月
- 2月25日(土)夕方の西の空で金星に月齢4の月が接近
- 2月26日(日)引続き、夕方の西の空で金星に月齢5の月が接近
- 2月27日(月)宵の西の空で木星に月齢6の月が接近

**双眼鏡、小望遠鏡のある人は [#n9b2efe2]
-16日(月)の下弦から25日(水)頃まで、星雲星団の見頃となります。
-冬の双眼鏡での見どころといえば、&color(red){すばる};と&color(red){オリオン座大星雲};です。~
すばるは、肉眼でも、星がごちゃごちゃと集まっているのがわかります。星の集団、散開星団です。プレアデス星団とも呼ばれています。午後7時頃なら南西の空高くに見つかるでしょう。双眼鏡で見ると視野いっぱいに星が広がっているのがわかります。双眼鏡でもっとも美しく見える対象ですので、この機会にぜひ、見てください。~
オリオン座大星雲は、オリオン座の三つ星の下に縦に並ぶ、小三つ星の真ん中の星です。ここを双眼鏡で見ると、ぼーっと淡い雲のようなものが見えるかもしれません。あるいは星がにじんでいるように見えるかもしれません。このかすかに見えるものがオリオン座大星雲です。大星雲というわりには、非常に淡いものです。星が生まれる水素ガスのかたまりが光を放っている場所で、散光星雲といいます。こちらは、口径の大きな望遠鏡で低倍率で見ると、鳥が羽を広げたような形が見えてきます。

~※双眼鏡は、倍率6〜10倍で口径30〜50mmを推奨します。


トップ   新規 一覧 検索 最終更新   ヘルプ   最終更新のRSS