*2011年7月の夜空 [#g1ebc69e]

**今月の一番星は何? [#le1216e0]
~今月の一番星は、南西の空ほとんど真上の金色の&color(red){アークトゥルス};(0等)か、東の空高く白い&color(red){ベガ};(0等)か?どちらが先に見つかるか、みんなで、探してみましょう。ベガは七夕のおりひめ星ですが、ひこ星アルタイル(1等)は、南東の空低いところにあります。北東には、はくちょう座のデネブ(1等)が見つかります。~
今月中旬まではひょっとすると、西の超低空の&color(red){水星};(0等)が、一番星かもしれません。

**夕空の見時 [#w5a68b42]
~南西の空高くまばゆく金色に光る、うしかい座の&color(red){アークトゥルス};(0等)が美しく、東の空には、白色のこと座の&color(red){ベガ};(0等)が、光っています。そこから下、南の方に、わし座の&color(red){アルタイル};(1等)、北の方には、はくちょう座の&color(red){デネブ};(1等)が見つかります。この3つの星で夏の大三角形です。南東の空には白い&color(red){土星};(0等)が見えています。

**三日月はいつ? [#zc8d174f]
~&color(red){三日月は4日(月)};、半月(上弦)は8日(金)、その間は西空に三日月形の月が見られます。晴れたら見てみてください。

**今月の惑星 [#d7549e9c]
~日暮れには、南東の空に金色に輝く&color(red){土星};(0等)が見え始めますが、午後10時頃には沈んでしまいます。輪がどれくらい開いたか確認して見ましょう。~
&color(red){水星};が夕方の西の空に回ってきて、今月下旬まで見ごろです。とはいっても非常に低い場所ですので、午後7時頃日が沈んだら、すぐ西側が開けたところで探してください。夕方西空の水星としては、今年一番の見時でしょう。~
真夜中過ぎには、東から&color(red){木星};(−2等)が昇ってきます。木星撮影の時期が始まります。

**見やすい星座 [#c0560e44]
~夕方の東の空から夏の星座が昇ってきます。
~夕方には春の名残のうしかい座アークトゥルスが天空に高いですが、午後9時か10時くらいになると、こと座のベガがそれに取って代わります。アークトゥルスは金色、ベガが真っ白い星なのでそれで区別が付くかも知れません。こと座のベガから東側(下側)、北の方(左の方)に、はくちょう座のデネブ(1等)、南側(右の方)低く、わし座のアルタイル(1等)があります。この3つの明るい星が、直角三角形を作っています。夏の大三角形です。ベガとアルタイルは、七夕の星です。ベガが「おりひめ星」、アルタイルが「ひこ星」です。この二つの星の間を、天の川が流れています。デネブは天の川の中にあります。真夜中0時ごろには、天の川が真上に来ます。南西から空の真上を通り、北東に流れているのがわかるでしょうか?回りが十分に暗く、空の透明度がよい日でなければ、見つからないかもしれませんが、機会があれば、ぜひ挑戦してみてください。

**天文現象と関連行事 [#a583655c]
- 7月 1日(金)新月
- 7月 3日(日)夕方の西の空低く、水星に月齢2の月が接近
- 7月 6日(水)頃 夕方の西の空低く、プレセペ星団に水星が接近
- 7月 7日(木)七夕ライトダウン(クールアースデイ)

- 7月 8日(金)上弦
- 7月 8日(金)土星に月齢7の月が接近
- 7月 8日(金)スペースシャトルアトランティス(STS-135)打ち上げ(スペースシャトル最終フライト)
- 7月15日(金)満月
- 7月18日(月)海の日
- 7月18日(月)海王星に月齢17の月が接近
- 7月19日(火)スペースシャトルアトランティス帰還予定(スペースシャトル退役)
- 7月20日(水)関東地方梅雨明け平年
- 7月21日(木)〜 8月 3日(水)全国星空継続観察夏期観察期間
- 7月23日(土)下弦
- 7月24日(日)未明の東の空で木星に月齢23の月が接近
- 7月26日(火)明け方の東の空で、プレアデス星団(すばる)に月齢24の月が接近
- 7月28日(木)明け方の東の空で、火星に月齢27の月が接近
- 7月30日(金)明け方の東の空で、金星に月齢29の月が接近
- 7月31日(土)新月
- 7月31日(土)花立山星まつり
- 8月 1日(月)〜 7日(日)スターウィーク

~ちなみに8月は、

- 8月 1日(月)〜 7日(日)スター・ウィーク
- 8月 4日(日)夕方の西の空、土星に月齢5の月が接近、近くにスピカ
- 8月 6日(土)上弦
- 8月 6日(土)伝統的七夕
- 8月 6日(土)[[伝統的七夕ライトダウン2011キャンペーン>http://7min.darksky.jp]]
- 8月 7日(木)未明の東北東の空、プレセペ星団に水星が接近
- 8月12日(土)〜13日(日)世界中でペルセウス座流星群を見よう [[Meteors without Borders>http://www.astronomerswithoutborders.org/projects/meteors-without-borders.html]]
- 8月13日(日)ペルセウス座流星群極大(月齢14)
- 8月14日(日)満月
- 8月14日(日)海王星に月齢15の月が接近
- 8月20日(土)夜中の南東の空で木星に月齢21の月が接近
- 8月22日(月)下弦
- 8月22日(月)夜中の南東の空で、プレアデス星団(すばる)に月齢22の月が接近
- 8月26日(金)明け方の東の空で、火星に月齢26の月が接近
- 8月26日(金)〜28日(日)[[胎内星まつり>http://www.tainai.jp/2010/index.html]]
- 8月28日(日)明け方の東の超低空で、水星に月齢29の月が接近
- 8月29日(土)新月

**双眼鏡、小望遠鏡のある人は [#u5f2a5a7]
-前月から引き続き、1日(金)の新月を挟んで、6日(水)頃まで、23日(土)の下弦から8月5日(金)頃まで、星雲星団、天の川の見頃となります。
-夏といえば、双眼鏡で天の川くだりです。さすがに、星が見えない日は無理ですが、星座の形がわかるくらいの星が出ていれば、肉眼で天の川が見えなくても、そのあたりを、双眼鏡で流してみてください。細かい星が、急にたくさん視野に入ってきて、感動することでしょう。~
夜遅くなってしまいますが、天の川が、頭上に流れるようになったら、南の方を見てください。赤い一等星アンタレスとSの字に連なる形でわかりやすい、さそり座がありますが、その尻尾の方と東(右)隣のいて座の間には、星が集まっている散開星団や、もっと高密度に集まっていて、双眼鏡や低倍率の望遠鏡では綿ぼこりのようにしか見えない球状星団がたくさんあります。有名なメシエカタログ(M何番というやつです)の星雲星団もここにたくさん集中していますので、星図やシュミレータを片手に、探してみてください。双眼鏡でも探せる対象がいくらもあります。(メシエが使っていた望遠鏡は口径50mmだといいます。)~
口径30mmで6〜7倍は、望遠鏡のファインダー(ライフルなどの照準と同じで、低倍率の小さな望遠鏡の内部に十字線が入っていて、ここに対象を入れると、メインの望遠鏡の視野にその対象が入ってくるように調整します。)と同じですので、望遠鏡で星雲星団を導入する練習にもなります。

~※双眼鏡は、倍率6〜10倍で口径30〜50mmを推奨します。



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